ガードマンのつづる日常

ガードマンのつづる日常

2005.03.12
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 作詞家で詩人の佐藤惣之助という人がいた。戦中・戦後、ヒット曲の作詞家でNHKラジオ深夜便では毎日のように彼の名前を聞く。佐藤は詩人仲間からは白い目で見られながらも、ヒット曲を作詞しお金を稼いだ。そして、その稼いだお金を沖縄出身の詩人達に
提供した。その詩集・全巻が中原図書館に所蔵されているという。

 佐藤惣之助は川崎出身である。その詩人仲間に金子光晴がいる。この前、鴨居の古本屋で『金子光晴詩集』を買った。新潮文庫・昭和27年発行のものだ。山之口獏が解説を書いている。
 山之口は大正12年の関東大震災に逢って東京を引き揚げ、那覇をうろついていたという。図書館で「日本詩人」誌上に掲載された金子の詩を読み、その爛熟な詩風に、こころひかれたという。
 再度上京、昭和9年に詩壇の人々と接触する。
「浅草の泪橋の界隈に、ぼくの同郷の友人の経営している泡盛屋の二階でのことで、琉球料理を味わう会というのが催されて、・・・」ここで山之口は金子光晴、森三千代、佐藤惣之助と出会う。

 私が参加している同人誌にこの金子光晴と交友のあった人がいる。何時もの飲み会でこの「川崎と沖縄」の交流のことを話した。すると、「金子さんからね、入院中の山之口を見舞ってくれと頼まれたことあるんだ。行けなかったんだけどね」
 解体屋の時、一緒に仕事をした沖縄出身の青年がいたが、彼は「山之口はお祖父さんの弟だ」と言っていた。 









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最終更新日  2005.03.13 06:20:19
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