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2007年09月11日
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カテゴリ: モノローグ
Jere Longman氏著作。

少し前に読み終えたのだけど、今日がそのメモリアルということで
書くのを待った。

そう、本日は9-11の当日だったので。

この事件は私達の世代にとってかなりのインパクトを与えた事件だと思う。

私にとっては、様々なことを思い出す事件だった。

当時、私はアメリカが本社である外資で仕事をしていた。そこは社員が
常にアメリカ出張するのが当たり前だった。幸い、職場の中で惨劇に
遭われた方はいなかったが、事件のあおりでアメリカで足止めを食って、


それから日本支社でもアメリカ企業であるから、テロの対象になるのでは
ないかという噂も流れた(外資企業は日本でも有名なビルを借りていることが
多かったので、そういうビルが日本でもテロの対象になるのではないかと。)

もう一つは、この事件があったときがダーリンと知り合ったときだった。
彼に初めて会いに行ったのが、約1ヶ月後。米軍のアフガニスタン開戦から10日後。
その間に、無事に飛行機が飛べるのか、規制などがあるのか。
現実として、航空運賃に保険料が追加されたときも、非常事態の中で
飛行機に乗ることを痛感した。。。

でも、彼に会いたい事の方が勝ったけどね。

9-11については、当時の報道やタイム誌などを読んで概要は覚えていた。

それが、"United 93"という映画を観てから、特にこのストーリーに


それまではWTCやペンタゴン突っ込んだ飛行機にばかり焦点が当たり、
あまりこのフライトについては広く知られていなかったような気がする。

アメリカのAmazonの"United 93"のDVDレビューを読んでいると、
タイトルの本の存在を知り、日本のアマゾンで購入しました。

映画は、なるべく真実に基づいて描かれている(亡くなられたかたが

あるのかな?とも期待して。

率直に本について言うと、eulogy(死者への追悼文)の記述が多かった。
出版されたのが2002年らしく、遺族全てにインタビューを敢行しているから
(一遺族だけインタビュー拒否したそう)、そうなるのも理解できるけど。

"United 93"を観て以来、私が惹かれているのは反旗を翻した
中心人物にクリスチャンがいたことと。

トッド・ビーマー(クリスチャン)
マーク・ビンガム
トム・バーネット(クリスチャン)
ジャレミー・グリック

モチロン9/11がクリスチャンとして考えさせられる事件であったこと。

もう一つは、ハイジャックが起きてからテロリストに抵抗するまで
わずか30分だったこと。つまり、問題発生(テロ)、地上の家族に電話して
情報収集・分析、決断(投票)、実行(反旗)までが30分という短時間に行われたこと。
以下に本書の中に書かれていた通話の流れを載せます。モチロンこの人たち
以外でも電話連絡した人は大勢いましたが、時間が記載されたものだけを
載せました。ハイジャックされたフライトについても書きます。

<8:46 American 11便、WTCのNタワーへ突っ込む>
<9:02 United 175便、WTCのSタワーへ突っ込む>
9:27 トム・バーネット、妻のディーナへ1度目の連絡
9:32 クリーブランド管制塔がテロリストのUnited 93便コックピットへの侵入を記録
9:34 トム・バーネット、妻のディーナへ2度目の連絡
9:37 ジャレミー・グリック、妻のリズへ連絡
<9:37 American 77便、ペンタゴンへ突っ込む>
9:45 トム・バーネット、妻のディーナへ3度目の連絡 + トッド・ビーマーの電話が
   GTEのリサ・ジェファーソンと繋がる
9:47 シーシー・ライルズ、夫へ1度目の連絡
9:50 エリザベス・ワイニオが継母へ連絡。10AMまで会話が続く(ウィキでは
   彼女の通話は4分半となっている)
9:53 リンダ・グロンランドが妹へメッセージを残す
9:54 トム・バーネット、妻のディーナへ4度目の連絡
9:57 エド・フェルト、911(警察)へ連絡
9:58 シーシー・ライルズ、夫へ2度目の連絡
10:03 シャンクスヴィルにて墜落

自分が、同じ立場に立ったら、わずか30分でここまでの行動を起こせる
のだろうか?ということをときどき問うてみることがある。

それを考えると、この人たちの勇気と決断にいつも勇気つけられる。

一方で、この事件をアメリカ政府の陰謀説を唱える人たちがいるのには
信じられない思い。米軍のミサイルに打ち落とされただの・・・

本書では、墜落したことについていくつかの証言がある。

1.シーシー・ライルズが夫へ2度目の連絡をした際。シーシーが夫に「コックピットの
奪取を試みる人たちがいる」と言った後、電話の向こう側で叫び声が聞こえた。
彼女も叫び始め、シューという風のような音も聞こえ、風と叫び声の後、連絡が途絶えた。
2.ジャレミー・グリックが妻のリズへ連絡して、ハイジャッカーに攻撃する案に加わると
言った後、その内戻るから、そのまま電話を切らないようにと言って去った後、リズの
父親が電話を引き継いだ。しばらくは無音状態だったのが、一斉に人々の叫び声が聞こえた。
それから1・2分近く再び無音状態になってから、再び悲鳴が聞こえた。
まるでジェットコースターに乗っている人が叫ぶようなもので、一斉に始まり、
一斉に止まった。記録によると通話が切れたのは10時3分。
3. シャンクスヴィルの住民がUnited 93便の最後の飛行を目撃している。
Rick King、妹のJody Walsh。Lee Puebaugh氏は墜落の瞬間を目撃している。

なのに、何故このような噂が起こるのか?

ここに、アメリカの国としての力が落ちていることを感じる。60年前、日本軍が
真珠湾を攻撃したときに、『真珠湾攻撃は嘘だった。政府の陰謀だ』と唱えたものは
一人もいなかっただろう。共和党であれ民主党であれ、一致団結して開戦に向かったからね。

本書のオススメ度については、eulogyの部分がちょっと長くて興味を持続するのが
辛かった。でもコックピットのボイス・レコーダの部分は興味深い。あまりネタバレすると
いけないので、ここには書きませんが。私の中では、エピローグの部分が納得できたので
この事件に興味がある人には読む価値があると思います(英語版しかないようだけど)。

一方、"United 93"DVDの売り上げはメモリアル・サイトの建設費用に寄付される。
作品としても観るのはつらいものがあるけど、2006年のベスト・ムービーだと思う。
是非購入してみてはいかがでしょうか。

以下は、本書と"United 93"DVDからの雑感です。

久下季哉さん以外のノン・アメリカ人であるクリスチャン・アダムス(ドイツ人)の遺族が
どうも本書のインタビューを拒否したよう。映画製作にも遺族は協力を拒否したので。
それで映画では抵抗に反対する立場になったのかな?でもこれは事実に基づいたもの?
じゃなかったら、あれは遺族としては堪らないと思う。

トッド・ビーマーの未亡人であるリサ・ビーマーはこの悲劇の後、ブッシュ大統領から
議会でのスピーチに招かれ、CNNのラリー・キング氏のプログラムで、彼女と残された
子供達のクリスマスの様子が流された。彼女だけが遺族の中で突出した存在となったため、
他の遺族から妬みや、中傷の対象となったそう。
そのためか、"United 93"DVDの特典『遺族と映画』では、彼女のインタビューや姿が
一切出てきません。






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Last updated  2007年09月12日 15時57分08秒
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