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Feb 16, 2016
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カテゴリ: 思考紀行
呆けの小生が脳幹梗塞のリハビリを兼ねている
一種のNHK「講義ノート」である。
司馬遼太郎教授の言葉のままではなく、
学生の感受性で纏めているから
多分に間違っているであろう。
注意して読んでほしい! 
表記の興味深いタイトルで
「この国のかたち」の出だしの文章から始まる、
「私は、日本史は世界でも第一級の歴史だと思っている」
がNHKで特集を組んでいた。
奇跡と呼ばれた明治維新、それを成し遂げた日本、
焼け野原から驚異的な発展を果たした戦後復興を果たした日本、
今大きな岐路に立つ私達、日本人・・・
この日本という国の成り立ちを生涯考え続けた作家がいました。
国民作家と呼ばれた司馬遼太郎です。
日本というものを作り上げた「慣習・文化」を国の形という。
日本人とは何か。
「武士」、「孤島=島国」という鍵をもとに其の答えを探る。
第一回は「島国」・・宇宙ステーションから日本を見てもちっぽけな国、
なのにあの勇気は?
日本は、異国の文明を柔軟に取り入れてきた。
その叡智が、明治維新後の発展の原動力になった。
「ものづくりの国」である。
鹿児島県の尚古集成館にある藩主・島津斉彬が作った反射炉は
オランダの製鉄技術を実用化したもの。
具体的な製造方法は原書には記載されていないが、
本を読んで具体的な解決方法を見出して完成させている。
「超高温維持・反射方法、空気乾燥方法など」工夫している。
世界から隔離されていた日本が幕末に高度な技術を発展させえたのか。
江戸期の好奇心・経験が一冊の書物から外国技術を設備の具体化(実装化?)に
結実させた。
日本列島は、大陸文明から孤立した島嶼であり、紀元前3百年ころ
稲作文化をもたらした弥生人がボート・ピープルとして渡来するまで
闇の中にあった。
玄界灘の壱岐では、海は宝をもたらすもの。
大陸から流れ着くものに有り難さを感じる。
7世紀に新羅から流れ着いた小さな木製の仏像・・・など。
大陸文明は海の向こうから流れ着いた。
壱岐の人の感情には大陸文化に尊敬の念=島国日本の祖型のひとつ。
また、壱岐には唐人(多分、漂流朝鮮人かも)の下半身などを祀った古址が多い。
漂流で流れ着いた客人(死者)を神に近いものと崇敬する民俗が西日本にあった。
ここにも、海の向こうへの好奇心の跡が覗われる。
鎖国時代の長崎の出島は「暗箱」の針穴であった。
二千数百万人に多少の影響を与えたという意味で
「日本人の好奇心」を文明上の奇跡と呼ぼう。
この好奇心が「反射炉」に繋がる。
「好奇心」のみでない。
「仏教」と「神道」が融合した「神仏習合」は、
日本が6世紀半以降、普遍性の高い大宗教=仏教を受容しつつ、
併せて神々も生き残った。
8~9世紀の「神仏習合」は日本人最初の独創的着想。
一神教のキリスト教(=教会)、イスラム教(=黄金ドーム)では
決まった場所でのお参りのみ、
他方で他宗教を巡回する日本人。
一神教的思考方法は絶対的価値を求め、
日本人はそれぞれの価値をそれぞれ認める、
さらに宗教さえ融合させる柔軟な考えをもつ。
三輪の神は山である。古代以来、神で在り続けるのは、
古代人達が露頭した岩にもその底にある巨大な磐根の奇異さを
感じるからである。
山に住む植物、生物、山そのものにも神が宿ると信じられてきた。
それが「八百万の神々」・・・日本人の信仰の源。
日本のような、山・川・谷など錯綜した地理風土では、
一神教的思考が成立しにくい。
(砂漠の地方から発生したキリスト教、イスラム教などとの比較であろう)
強大な普遍的仏教が伝来する前に八百万の神々という太古の精神が
日本人には根付いていた。
一見は無節操だが、何事にも囚われない発想・・・日本人ならでは。
日本人は思想的民族には属さない。
思想がゼロなのか。
「無思想」という思想が日本人の底の底にある。
一つに囚われない思想=これこそ思想、である。
→「無思想の思想」という叡智。
日本人は室町時代に文化を創った。
多様な舶来文化が室町時代に
坩堝のなかで溶融し、触媒となり室町文化として昇華した。
大徳寺の枯山水の庭は、
中国の庭園文化を「水を使わずに表現した全く新しい庭園様式」である。
小さな空間に大きな景観を閉じ込めながらも、広大さを印象づけ、
水がないにもかかわらず水の存在を意識させるなどの文化である。
庭園は思想化し、大和絵的具象性から抽象的美意識にまで昇華した。
応仁の乱後という財政難もあり、鑓水工事に代わり、砂を使って水を表現する
手法が編み出された。
外来の文化を日本独自の解釈で次々と受け入れてきた。 
現代において日本建築と呼ぶものは室町末期の「書院造」に端を発する。
床の間・掛け軸・明かり障子・襖で各室を区切る手法、
華道、茶道などの文化、能狂言・謡曲、さらに日本風行儀作法・婚礼作法
の源流もこの時代からである。 
明治の近代化の奇跡を生んだ男、日本の土木工学のパイオニア・
古市公威が一挙に実現させた。
21歳でパリに留学し、数学、物理、建築などの講義ノート、
各国の鉄道、海運、運河、などなどの見聞録から明治の留学生の
国を代表して知識を吸収する様が覗える。
帰国するや、日本の風土に適応した技術に組み換え、
その土地に根差す技術を開発した。
物まねではなく、人間的要素の高い近代化の要因がある。
古市だけに終わらず、次々に伝播していった近代化は、
古市を中心とする「文明の配電盤」であり、古市の「電流」が
彼の教えにより後進の学生に配られたのである。
八幡製作所、紡績工場、など日本人は無我夢中で
ヨーロッパの産業革命にキャッチアップし、近代国家を
模索した。
国民は新しいものへの好奇心、新国家ロマンチシズムを追った。
現代において、「国民精神が無感動体質になることが怖い。」 
彼の座右の銘「道なき道」・・・日本人は技術が好き、ものが好き
一所懸命、道具を作ることに非常に長じた文化史を持つ民族、
例えば東大阪の中小企業が道なき道を切り開いてゆく。
日本なくしても、ヨーロッパ史、米国史も成立する。
しかし、世界に日本が存在して良かったと思う時代が到来するかもしれず、
そのために書き留めた思索紀行である。





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Last updated  Apr 30, 2020 03:40:06 PM
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