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(1) Oct 9, 2016
カテゴリ： 自由が丘氏寄稿文
★
先日お話しした ムラサキシキブ を摘んでくれた
名も知らぬ「令夫人」のお宅へブログの記事を
プリント・アウトして
お礼の意味で伺った。
・・・
そうでしたか
垣根に静かに咲いた
ムラサキシキブ
こんな風に 書いてくださると
色々と 想いが膨らみます
・・・
ホトトギスの花
＜ ムラサキシキブやホトトギスの花のある令夫人の家 ＞
★
ホトトギスからの連想です
・ ＜山口素堂＞
目に 青葉 山 ホトトギス 初 鰹
（＝目には青葉 山郭公 初松魚）
・ ＜戦国の覇者＞
鳴かぬなら
殺してしまえ＜信長＞
鳴かせてみよう＜秀吉＞
鳴くまで待とう＜家康＞
ホトトギス
・ ＜ 徳冨蘆花 の「 不如帰（ふじょき/ほととぎす） 」 ＞
あああ、人間はなぜ死ぬのでしょう！生きたいわ！
千年も万年も生きたいわ！
ああつらい！つらい！もう女なんぞに生まれはしませんよ
＜ 表紙は 黒田清輝 の絵 ＞
＜黒田清輝「不如帰」挿絵原画：逗子海岸に佇む浪子＞
・ ＜正岡子規＞
俳句雑誌「ホトトギス（＝ 子規 ）」
＜ 正岡子規の朋輩の 柳原極道の創刊：ホトトギス（＝子規） ； 挿絵は 中村不折 ＞
～悩み多き ホトトギス （＊）でした～
（＊） 不如帰 、 杜宇 、 杜鵑 、 蜀魂 、 蜀鳥 、 杜魄 、 蜀魄 など
★
蛇足：
口の中が赤い ホトトギス →血を吐くまで鳴くと喩えられる鳥
＜ ホトトギス ：WIKIPEDIA ＞
＜ ホトトギス の赤ちゃんの赤い口 ＞
★
Web「阿波の野草散歩」からの写真
・ ホトトギス の花の比較
＜ ヤマ ホトトギス ＞
＜ ヤマジノ ホトトギス ＞
＜ セトウチ ホトトギス ＞
＜ ホトトギス が崖から垂れて花を付けた風情 ＞
★
・・・
＜めいてい君のメモ＞
今の病気の結核は、昔は不治の病でした。
真っ白い雪に、吐血したような「不如帰」の花弁は
美しくも不気味な姿を魅せています。
吐血するまでに鳴くような赤い口を見せるホトトギスの
姿も悲しそうです。
（しかし、「テッペンカケタカ」のけたたましい鳴き声や、
ウグイスなどに托卵の習性で知られるユニークな鳥でもある。）
それにしても、結核を病み死期を悟り自らの号を子規（＝不如帰）
と命名した俳人の生き様は後世の人にも凄まじさを与えます。
「不如帰」では、結核に罹り、義母によって、
出征中の夫と無理矢理に離婚させられた
浪子の悲運の死も胸を打つ物語です。
★
興味深い「 ほととぎす 」の記事が「枕草子」にもあります。
＜鳥は、異所のものなれど、鸚鵡、いとあはれなり。に続く項＞
「・・・・・祭りのかへさ見るとて、雲林院・知足院などの前に車を立てたれば、
ほととぎすも忍ばぬにやあらむ、鳴くに、いとようまねび似せて、
木高き木どもの中に、もろ声に鳴きたるこそ、さすがにをかしけれ。
ほととぎすは、なほさらにいふべきかたなし。いつしかしたり顔にも聞こえたるに、
卯の花・花橘などに宿りをして、はた隠れるたるも、ねたげなる心ばへなり。
五月雨の短き夜に寝覚めをして、いかで人よりさきに聞かむと待たれて、
夜深くうち出でたる声の、らうらうじう愛敬づきたる、いみじう心あくがれ、
せむかたなし。六月になりぬれば、音もせずなりぬる、すべて言ふもおろかなり。
夜鳴くもの、何も何もめでたし。ちごどものみぞさしもなき。」
めいてい君はどろどろした王朝絵巻よりさっぱりした枕草子が好みかも。
★
先日お話しした ムラサキシキブ を摘んでくれた
名も知らぬ「令夫人」のお宅へブログの記事を
プリント・アウトして
お礼の意味で伺った。
・・・
そうでしたか
垣根に静かに咲いた
ムラサキシキブ
こんな風に 書いてくださると
色々と 想いが膨らみます
・・・
ホトトギスの花
＜ ムラサキシキブやホトトギスの花のある令夫人の家 ＞
★
ホトトギスからの連想です
・ ＜山口素堂＞
目に 青葉 山 ホトトギス 初 鰹
（＝目には青葉 山郭公 初松魚）
・ ＜戦国の覇者＞
鳴かぬなら
殺してしまえ＜信長＞
鳴かせてみよう＜秀吉＞
鳴くまで待とう＜家康＞
ホトトギス
・ ＜ 徳冨蘆花 の「 不如帰（ふじょき/ほととぎす） 」 ＞
あああ、人間はなぜ死ぬのでしょう！生きたいわ！
千年も万年も生きたいわ！
ああつらい！つらい！もう女なんぞに生まれはしませんよ
＜ 表紙は 黒田清輝 の絵 ＞
＜黒田清輝「不如帰」挿絵原画：逗子海岸に佇む浪子＞
・ ＜正岡子規＞
俳句雑誌「ホトトギス（＝ 子規 ）」
＜ 正岡子規の朋輩の 柳原極道の創刊：ホトトギス（＝子規） ； 挿絵は 中村不折 ＞
～悩み多き ホトトギス （＊）でした～
（＊） 不如帰 、 杜宇 、 杜鵑 、 蜀魂 、 蜀鳥 、 杜魄 、 蜀魄 など
★
蛇足：
口の中が赤い ホトトギス →血を吐くまで鳴くと喩えられる鳥
＜ ホトトギス ：WIKIPEDIA ＞
＜ ホトトギス の赤ちゃんの赤い口 ＞
★
Web「阿波の野草散歩」からの写真
・ ホトトギス の花の比較
＜ ヤマ ホトトギス ＞
＜ ヤマジノ ホトトギス ＞
＜ セトウチ ホトトギス ＞
＜ ホトトギス が崖から垂れて花を付けた風情 ＞
★
・・・
＜めいてい君のメモ＞
今の病気の結核は、昔は不治の病でした。
真っ白い雪に、吐血したような「不如帰」の花弁は
美しくも不気味な姿を魅せています。
吐血するまでに鳴くような赤い口を見せるホトトギスの
姿も悲しそうです。
（しかし、「テッペンカケタカ」のけたたましい鳴き声や、
ウグイスなどに托卵の習性で知られるユニークな鳥でもある。）
それにしても、結核を病み死期を悟り自らの号を子規（＝不如帰）
と命名した俳人の生き様は後世の人にも凄まじさを与えます。
「不如帰」では、結核に罹り、義母によって、
出征中の夫と無理矢理に離婚させられた
浪子の悲運の死も胸を打つ物語です。
★
興味深い「 ほととぎす 」の記事が「枕草子」にもあります。
＜鳥は、異所のものなれど、鸚鵡、いとあはれなり。に続く項＞
「・・・・・祭りのかへさ見るとて、雲林院・知足院などの前に車を立てたれば、
ほととぎすも忍ばぬにやあらむ、鳴くに、いとようまねび似せて、
木高き木どもの中に、もろ声に鳴きたるこそ、さすがにをかしけれ。
ほととぎすは、なほさらにいふべきかたなし。いつしかしたり顔にも聞こえたるに、
卯の花・花橘などに宿りをして、はた隠れるたるも、ねたげなる心ばへなり。
五月雨の短き夜に寝覚めをして、いかで人よりさきに聞かむと待たれて、
夜深くうち出でたる声の、らうらうじう愛敬づきたる、いみじう心あくがれ、
せむかたなし。六月になりぬれば、音もせずなりぬる、すべて言ふもおろかなり。
夜鳴くもの、何も何もめでたし。ちごどものみぞさしもなき。」
めいてい君はどろどろした王朝絵巻よりさっぱりした枕草子が好みかも。
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