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2006/07/21
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PCBH50053評決_l.jpg
この映画の主要なテーマのひとつは、「個人による報復(私的制裁)は許されるのか」ということだと思うのですが、どうしても「黒人(KKK)vs白人」の図式がメインになっていきます。もちろん、それも重要なテーマなんでしょうが、なんだかはぐらかされたような気持ち。「個人による報復」は法制国家である以上、許されるべきことではないのですが、この映画では、(予想通り)それと正反対の結果を出しています。

「悪者」白人による黒人少女に対する残虐なレイプ事件で幕を開け、少女の父親による犯人の射殺というショッキングな出来事をはさみ、映画は、判事・検事・弁護士・陪審員すべて白人という法廷で、黒人である被告がどう裁かれるのか、その「評決のとき」に向けて進んでいきます。

うーん。見終わった後、何かすっきりしないものが…。それは、「インディペンデンスデイ」を見終わったときの後味の悪さに似ていました。アメリカの振りかざす「正義」、何か納得できない。

しかし、KKK(クー ・クラックス・クラン)については知るところが大きい映画ではあります。過去の遺物と思っていたKKKが決して絶えてはいないこと、その考え方の異常さ、行動の残虐さ。「この国は白人が作ってきたのだ」とか「白人は誰が守るのか」というストレートな表現は、日本人にはなじめないものですが、怒りというよりも半ばあきれる思いがする。しかし、人種差別というのは、結局は「外見」で他人を判断することであり、それは、日本の社会でもけっこうみんなやってることかもしれない。

ドナルドとキーファーのサザーランド父子の共演。面と向かうシーンはないものの、二人は間接的に対立する関係として登場します。当然と言えば当然ですが、よく似ている。

こんな時代

KKK=クー・クラックス・クラン。南北戦争が終了した1865年、テネシー州で結成された反黒人秘密結社。南部の「黒人による支配」に反発し、「白人支配の復活」をめざして、解放されたばかりの黒人や、黒人を支持する白人を襲い、すさまじいリンチを加えた。一時その活動は下火になるが、1920年代に再び活発化し、現在に至るまで南部を中心に水面下で活動を続けている。白い衣服で頭から全身を包み、たいまつを燃やしながら集会を開いたり行進したりするさまは、不気味としかいいようがない。

KKKは極端な例としても、アメリカ合衆国には、米国人の主流は“WASP”(白人、アングロサクソン、プロテスタント)であるという意識がかなり根強くある。もともとは彼らもアメリカ大陸においては“異民族”であったはずだが、先住民のインディアンを異民族的な地位に追いやり、自ら「アメリカ人」として振る舞うようになっていった。さらには後続の移民を排斥し始め、“WASP”の生き方こそ“American way of life”であり、“WASP”の価値観こそアメリカの価値観としてきたのである。



ミシシッピー州キャントンの町。南軍の旗をリアウィンドウに張り付けたピックアップ ・トラックに乗った白人2人組が買い物帰りの10歳の黒人少女トーニャを襲う。彼女はレイプされ、一命は取り留めたものの、子どもを産めない体になってしまった。

二人はすぐ逮捕されるが、事件を知ったトーニャの父親カール ・リー・ヘイリー(サミュエル・L.ジャクソン)は、裁判所に向かう二人を待ち伏せ、マシンガンを撃ちまくる。ふたりは即死、巻き添えで警官が脚を切断する重傷を負った。

カール ・リーの弁護を引き受けたのは新進の弁護士ジェイク・ブリガンズ(マシュー・マコノヒー)。カール・リーと同じように幼い娘をもつジェイクは、事前にカール・リーから犯人への報復をほのめかされていながら、その行為を止めようとはしなかった。

社会的にも大きな注目をあびながら、裁判は始まった。法廷でジェイクが戦うのはベテラン検事のバックリー(ケビン ・スペイシー)。ジェイクは、裁判の場所を別の町に移そうとするが、判事に却下される。黒人に対する差別意識が強い町での裁判は、それだけでも黒人被告にとっては不利だった。結局、選ばれた陪審員はすべて白人だった。

一方、射殺された白人の弟、フレディ ・コブ(キーファー・サザーランド)は、KKKの力を借りてこの裁判を有利に進めようとし、KKKの支部を設立する。

KKKミシシッピー州指導者スタンプ ・シソン「クランは水面下でずっと生き続けている。神に代わって正義を下す時を待ちながらね。」

フレディ「あのニガーを殺したいんです。」

シソン「最近奴らは厚く保護されている。黒人地位向上協会(NAACP)、自由人権協会(ACLU)。政府まで奴らの味方。いったい誰が白人を守るんだ? クランだけだ。」

彼らは、ジェイクはもちろん、家族や秘書、助手として志願してきた法学生(サンドラ ・ブロック)にまで暴力による妨害工作を企てる。

裁判の争点は、被告の犯行時の精神鑑定になる。検事・弁護人、それぞれが精神科医を立てて争うが、バックリーの巧みな戦術にあい、ジェイクは窮地に立たされたまま最終弁論の日を迎える───。

カール ・リー・ヘイリー「ニガー ニグロ ブラック アフリカ系アメリカ人 どう呼ぼうと我々は違う人種 あんたも陪審員と同じ目でおれを見ている。」


見てみてね、いいと思うよ





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Last updated  2006/07/21 10:00:47 AM
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