男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

★歪みマニア KATANA SOUND HUMSTER 20th Anniv.



“KATANASOUND EFFECT PEDALS” は2003年に米国での販売をキッカケに立ち上げ、製作者である高木氏がパーツ選定からハンダ、組み込みに至るすべての工程を1人で手掛ける至高のブランド。 “HUMSTER mt'Lab 20th Anniversary Limited” はmt'Lab時代に手掛けた名器HUMSTERの最終進化版と言われる “HUMSTER Ultimate” の回路を基礎に、プリント基板やタグボードを一切使わず、完全なポイント・トゥ・ポイント配線で組み上げてチューニングした至高の逸品。オペアンプの取り付けもプリント基板を排除するため、真空管で使用するMT9 ピンソケットに適合するアダプターを自作し、カップリングコンデンサにはツイードアンプのリプレイスメントコンデンサとして定評のある “Jupiter Condenser Red Astron” を使用する等、かなり強いコダワリを持った受注生産 mt'Lab 20周年記念モデルです。




残念ながら “KATANASOUND EFFECT PEDALS” は部品供給問題によって2021年、18年の歴史に幕を閉じてしまいました。少しクセの強いデザインで好き嫌いは分かれるのかもしれませんが、音に関しては何処かしらヴィンテージらしさを感じながら現代音楽においての扱い易さを兼ね備えた数少ないブランドでしたので残念です。個人的に所有しているのは “SOUL BABY(ワウペダル)” と “HUMSTER(オーバードライブ)”というKATANAブランドの中では比較的メジャーな2つ。とは言え、流通量が少ないので意外と希少かもです。



相変わらずと言ったら何ですが、ポイント・トゥ・ポイント配線に徹底的にこだわった内部配線が独創的で美しいです。その音も中々他では出せない個性を持っている様に感じます。 “HUMSTER” に関してはギター/ベース共にブースターとして定評がありますが、ギターで使用した場合にシングルコイルをハムバッカーの様にファットにする特性を持っています。※開発コンセプトらしい。試した結果、出力の弱いピックアップであればハムバッカーでも合いますね。




内部パーツにジュピターコンデンサーを使っている影響なのか、ギターのトーンを絞った時の様な暖かさを感じ、そこから音色を調節して分厚くブーストした様な感じ。どこかツイードアンプやケンタウルスの様な雰囲気も感じる絶妙なチューニングです。 特に単音弾きやチョーキング時に粘りがあって伸びるというか・・・歯切れは良いんですがあっさりはしていない。あまり歪みませんが音は太く味は濃い。太麺です!




何かを模した王道タイプでは出せない特徴的な音なので、好きな人にはハマるかなと。
軽いクランチ程度でも太く奥深い響きなのでブルース系を好む人なんかはニュアンスを出すのにも重宝しそうです。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: