男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

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★歪みマニア nature sound “VKC185”



名器 “Klon Centaur #185” を “nature sound” がノブの動きによる各周波数特性まで落し込んだ狂気に満ちたクローンペダル。
“nature sound VKC185” は国内でも指折りの技術を持つブランドで、多くのペダルビルダーに影響を与えてきた存在です。
残念ながら製作者が亡くなってしまい、今は亡きブランドになってしまいましたがペダル達はギタリストの元で今も活躍しております。

Klon Centaur の #185 個体を忠実に再現した究極のクローン “VKC185” はケンタ特有の “通すだけで音を立体的にするバッファー”は勿論、
“クリーンブースト” から “オーバードライブ” まで幅広い汎用性を期待できる匠の技が詰まったペダルで今や100万円以上の価値が付く本物の Klon Centaur と比較をしても遜色が無いクオリティだとされる逸品です。 VKCシリーズ自体はグレーが初期、続いてバーガンディーカラーの中期、そしてシルバーの後期があるようです。初期の “VKC185” と中期以降の “VKC13” は参考にした個体にそれぞれ違いがあり、今回のレビューは “VKC185 FAX ONLY”になります。





本物のケンタを使ったことが無いので分からないので何とも答えようが無いんですが音に関しては凄く音楽的ですね。
ゲインやトーンの可変が非常にスムーズで、どの組み合わせでも使えない位置が無いくらい汎用性も高いです。
ピッキングによる音量感と歪み具合、アタック音の大小が如実に出るのと、それに伴う倍音や飽和感も美しいです。
ゲインを限界まで上げても破城することが無くクリアなまま歪み、コードストローク時の各弦音量バランスもGOOD!

高域の煌びやかさとミドルの押し出しが美味しく、荒々しくワイルドというよりは “洗練されて美しい” という言葉が似合います。
希少価値が高い名器 “VKC185”ですが、マキノ工房ペダルも改めて素晴らしいなと感じました。
ちなみにマキノ工房の方が音は太く、派手でガッツに溢れてます。
立体感や解像度面で言えば “VKC” の方が上かなと。





同じ向きで陳列された抵抗が相変わらず美し過ぎる。黒いボード下にエボニーの木材でサンドイッチされていたりとコダワリも半端無いです。
ここまで美しく仕上げる匠の技術、この基板にしてこの音という、非常に満足度が高いペダルです。


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