男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

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January 2, 2023
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カテゴリ: 六弦黙示録
あけましておめでとうございます。新年早々ですがボロの美学について再度、熱く語ります。

ギターやバイク、革製品、ジーンズ、それらのジャンル/カテゴリーにはエイジングという世界があります。ギターで言えば何十年も弾き込まれ百戦錬磨によって生み出された貫禄を演出した世界。例えばバックル傷、汗によって溶けだし変色したであろうラッカー塗装等、経年による凄みを人為的に生み出した仕様を指します。

反面、興味のない人から見れば新品なのに傷だらけの錆びだらけ、ピカピカの新品を求める方からすればまさにゴミの様な世界ですのでまったく魅力を感じないことでしょう。事実、嫁や娘からも『何で傷つけてんの?』と質問を投げかけられたり。



これは所有するGibson 1959のレプリカモデル。2014年式ですが、ご覧の様に圧巻のエイジングが施されていて貫禄が凄いです。いわば故意につけられた傷やクラック、退色具合といった演出された経年変化ですが本物は時価数千万とも言われる伝説的な1959年式レスポールを今もレプリカとして生み出し、ギブソン社が最高の材と技術を使って再現された非常に人気が高いモデルとして君臨しています。



わざと傷つけて何が良いのか 』となるかもですが、リアルエイジングではないからこその塗料の退色具合やクラック、剥がれた部分の処理や墨の入れ等、新しい傷ではなく古い傷(傷付いてからの経年を演出)する為の職人が切磋琢磨した技術面に対して『 こんなリアルに仕上げる技術が凄いな 』と感銘を受けるわけです。勿論、本物はナチュラルエイジングですのでわざわざ時間をかけてボロくするなんてことはしていません。 そういう面では逆に手間暇かけて汚しているのです(笑)


私の場合、基本的には『 綺麗に維持したい 』という考えがあります。これだけボロボロに処理されていても自分では傷を付けたくないという謎の衝動。基本的にはエイジング仕様であっても手に入れた状態を綺麗に維持し、使用に伴ってついてしまった傷は成り立ちますが、取扱いミスによるダメージ傷はNG。我ながら変な性格です。











これは私の好きなLOUDNESSの高崎 晃氏の愛器、まさにジャパメタの代名詞的なランダムスターの限定モデルで『 ESP/RANDOM STAR“THE RED  』というモデル。こちらは本人同様の場所に傷を付けられたボロボロ仕様なわけですが、とりわけ格好良い。そして一般的なランダムスターとも違う、まさに80年代当時のサウンドに酷似したサウンドが出せます。




過去最大級にエイジングを行ってみたのが上記。ギターが増え過ぎた為、もう手放してしまいましたが延べ1年近くかけて日々エイジングを行い、使い込まれたかの様な貫禄を出しました(元はマットブラックのピカピカの新古品です)今思えば良いギターだったなと少し後悔したり(笑)

正直、このエイジング処理に対して音への影響は差ほど無いと思われます。ですが、基本的にエイジング仕様として販売される個体に用いられる塗料や選定される木材自体がヴィンテージサウンドを意識した硬さ・鳴り・重量から選ばれる傾向があり、出音は古き良き時代を彷彿とさせるサウンドを奏でる傾向にあると思います。





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Last updated  January 2, 2023 02:11:16 PM
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