男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

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November 30, 2024
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カテゴリ: 六弦黙示録
JIMMY WALLACE Duo-Tone



巷で噂のJIMMY WALLACEですが、実際に良いのか悪いのか、偽装された名声だけが先走った俗にいう業界戦略なのか。
疑い深い自分としては自らの目と耳で確認したことしか信用しないタチなので、購入するからには期待度MAXで手に入れました。





ちなみにピックアップの ​“JIMMY WALLACE PAF”​ は気に入っていて愛用しています。
良い音を出すギターやピックアップを作れるセンスがあるので、きっとペダルも良い音出すはず!
はたしてペダル部門では期待に応えてくれるのか『 このダボがぁ!金返せ! 』となるのか。


​“JIMMY WALLACE Duo-Tone” ​​
​ “Jimmy-Tone”​ と ファズ ​“Disraeli”​ を 2in1 に仕上げたペダル。
お値段も2つ購入するよりはお得(それでも高いですが・・・)



見た目にも塗料ムラや傷があり、いかにもブティック(ハンドメイド)というオーラを出しています。
狙って出しているこのエイジングの雰囲気はペダル界の巨匠 “BJFE” の様な良い演出と捉えます。
細かい部分は気にするな。テメェの耳で判断しろ ”​
という製作者のワイルドな意気込みを感じます。

量産品とは違って1台1台の仕上げが違うのもオンリーワンで良いのではないでしょうか?
・・・この見た目に対して音が悪いと説得力は皆無ですが(汗)




ではレビューに移ります。






“Jimmy-Tone” はMAXでもクランチ程度までのローゲイン仕様。単体で歪みを作るというよりはアンプをブーストする扱いが正解だと感じます。音はTS808系で細かく言えば本家よりミドルに少しだけ焦点が当たっていて、いなたくパンチのある音色に感じます。ゲインをMAXまで上げても全域で芯の太さとクリアさがあり、痒い所を進化させたバージョンアップver。

原音の音程を美味しく整えて解像度を上げてくれるのでワイドレンジで気持ち良い。粘っこさは無く乾いていて後味もあっさり。密度が濃いので “炭酸強めで喉越しが良い” という感じです。悪く言えばオンリーワンの音(個性)は薄いので、他のブティックペダルの様な強烈な個性や感動は無いです。“万能で優秀なペダル” この言葉がベストマッチ。とは言え結果的にこういうペダルこそ実用的だったりします。










詳しくは無いですが内部基板を見ても通常のファズでは見慣れないインダクターの様なものが存在します。ファズとフィックスドワウを組み合わせた様な構造なのでしょうか? ノブを2時以上に上げると急にゲートがかかりブチブチとファズらしくなってきます。真空管に負荷がかかり過ぎてぶっ壊れる手前か、ボリュームを上げ過ぎてスピーカーが飛ぶ寸前の様なチリチリ系。それなのに不思議と分離感は保たれます。




“Jimmy Tone” で少しゲインを抑えて“Disraeli” でプッシュし、ワイドレンジで痛快なリードトーンに持っていくのも良し。またはその逆、単体で使っても十分使えます。“Jimmy Tone” が “普通の極み” みたいなストレートで変な色付けをしないペダルなので一気に雰囲気を変えるのに“Disraeli”が役立ちます。

JIMMY WALLACE ということで、ギターの様に癖が強いのかなと思いつつ、蓋を開ければジャンルを問わず万能なドライブペダル “Jimmy Tone” と、クセ強なファズ “Disraeli” が2in1した個性的なペダルでした。良い楽器にアンプをお持ちであればコレだけでも結構幅広いです。見た目も格好良いし良いペダルだと思います。





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Last updated  November 30, 2024 07:00:10 PM
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