RED PAPER

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2007年01月19日
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 改良したはずの車軸とタイヤを結ぶハブが、現実の走行条件では強度不足。社内点検もおろそかにしていた-三菱ふそうのトラック56,000台の大規模リコール(回収、無償交換)問題で、同社の安全軽視の企業体質がまたしても問われることになりました。


 横浜市で2002年1月に起きた母子死傷事故から丸5年。この事故を契機に、ハブの欠陥隠ぺい問題が発覚し、大規模リコールに発展しましたが、安全優先という教訓は生かされるどころか、またしても同社の安全軽視の体質があらわになりました。
 重さ100キロを超えるタイヤと、車軸を結ぶハブが壊れてタイヤが脱落すれば、人命にかかわる重大事故につながります。三菱側は当初、整備上の問題としてきましたが、その後、ハブの強度不足、欠陥を認め大規模リコールに踏み切りました。関係した幹部らは、刑事責任を問われました。

 ところが、改良したはずのハブも、昨年10月に鹿児島県での破断事故を起こし、他に7台も亀裂がみつかる事態に。119台のサンプル調査ではナットの締め付けが基準の1.6倍以内は4台だけ。4割の系列工場では摩耗の点検さえ行われず、改良ハブがまたもや同種の事故を招いたのです。三菱ふそう側は記者会見で「仕事の進め方に甘さがあった」と反省の弁を述べました。しかし、設計上、使用条件の想定を見誤ったうえ、自社整備工場でさえも決められた整備や点検がなされていなかったことは、自動車メーカーとして許される姿勢ではありません。

 立ち入り検査をしながら事態を見逃してきた国交省の責任も重いものがあります。異例の再リコールは、最初のリコール時の国交省の指導が不十分だったことの証明です。「あれだけの事故を起こして、刑事責任まで問われたのだから今度は大丈夫」といった根拠のない、企業側への信頼があったとしたら問題です。

 製造物責任を追及する関係者たちの間では、行政は「企業性悪論」で臨むべきだ、という論議もあります。繰り返される欠陥とリコール。安全問題をめぐっての第三者機関設置の必要性が高まっています。






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最終更新日  2007年01月19日 13時28分53秒
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