RED PAPER

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2008年11月30日
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 麻生太郎内閣は,追加経済対策(10月30日発表)に「妊婦健診の無料化(14回分)」を盛り込みました。妊婦が費用の心配をせずに,必要な健診を受けられるよう,国庫補助制度を新たにつくって公費負担を増やすとしています。

 妊婦健診は母体と胎児の健康を守るために大切なものですが,1回5,000円-10,000円程度の窓口負担がかかります。

 今回の政府方針は,国民の切実な要求を反映したものです。

 ただ,政府は全国すべての市区町村で14回分が無料になるかのようにいっていますが,公費負担の仕組みはそれを十分保障するものになっていません。


 政府の対策は,14回のうち,9回分の2分の1を国庫補助するというものです。残りの5回については,地方交付税を財源に,自治体が独自の判断で実施回数を決める現在の仕組みが維持されます。(下図)


fig0.jpg



 地方交付税は使い道にしばりがないうえ,全体として減らされてきました。

 このため,自治体の財政状況が厳しければ,5回分すべてを無料化できない場合もあります。全国的には平均5.5回分が無料化されていますが,1回-4回しか無料化できていない自治体も,全国1,800自治体のうち172(9.6%)残されています。(4月時点,厚生労働省調べ)

 この自治体間格差を解決しないまま,9回分の国庫補助を上乗せしても,14回分を無料化できない自治体も残る恐れがあります。

 9回分しか国庫補助を行わない理由について,厚生労働省の担当者は「現行の仕組みを緊急に組み替えるのは難しい。財源の問題もある」と説明。「5回分は各自治体で努力していただきたい」と述べるのみです。



 それ以降については「今後の実施状況をみて検討」(厚生労働省)としており,現時点では「時限措置」の域を出ていません。

 舛添要一厚生労働相は今回の対策について,「お金がなくても妊娠,出産は国が面倒を見るということをはっきり打ち出した」(10月11日の記者会見)といっています。

 それを確実に保障するなら,自治体によって格差が生じないよう財政措置を講じるとともに,国の責任による恒久的な無料化制度の創設に踏み出すべきです。






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最終更新日  2008年12月09日 03時13分42秒
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