今はデジタルカメラやカメラ付き携帯電話で誰でも簡単に写真を撮れますが、
こ の「頭の体操」が書かれた40年ほど前は、フイルム写真機で、しかも白黒写
真 が主流でした。
被写体までの距離はカメラによっては目測。絞りとシャッタースピードはプロは
露出計で測って いましたが、ほとんどは フイルムの説明書に簡単な表があり
まして、快晴・晴 れ・曇り・雨天 屋外・屋内の場合 時間は午前10時~午後
3時 を標準に 絞り8・ シャッタースピード125 とか 季節が変われば絞りを一
つ開けろ,絞れとか書いてありました。手っ取り早く カメラ屋に聞いたり写真の通
に教 えてもらったりし て撮りました。そこで問題です。
第19日 問い クレタ島 (ギリシャ)
大理石輝くクレタ島へは、カメラを持たずに行くと後悔する。というわけで、
S氏も初めてカメラを買った。初心者の彼は、必ず雲一つ無い晴れた日の
正午近くに撮るという条件で絞り、シャッターなどすべて合わせておいても
らった。ところがこの条件どおりに撮った写真の大半が、皆、夕方のように
薄暗い写真になってしまった。これは何故か。無論写真屋が合わせ違える
とは考えられない。クレタ島をいつも(暮れた島)なのだ、などいうのも答え
にならない。
解答 日食だった