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※この記事は、メールマガジンの転載です。 【 相談員がつぶやく「お葬式」のハナシ】~業界大解剖~ [葬儀業界を取り巻く業者たち] ◆お葬式のハナシの第4部が始まりました。 「お葬式のハナシ」「お葬式のお金」「お葬式トラブル」と続いた 第4部では、あまり知られていないこととして、葬儀業界の裏側とも言える 「業界相関図」のような内容を取り上げたいと思います。 業界がどんなふうに成り立っているのか、 業者ごとの関わり方や、お金の流れ、またその力関係などの裏側を 徹底解剖しちゃいます。 ◆葬儀業界って、葬儀社だけでできているんじゃないんです。 元をたどれば葬儀社というのは、 お葬式を出すために必要な、それぞれの手配をする「手配師」だった ということもあって、以前から、たとえ小さなお葬式をするにしても、 葬儀社のほかに様々な業者が関わる仕組みになっているんです。 まずは、葬儀業界にどんな業種があるのかを紹介しましょう。 <葬儀施行に関わるグループ> ・葬儀社 ・互助会 ・貸し斎場 ・火葬場 ・返礼品業者 ・仕出し業者 ・人材派遣業者 ・生花業者 ・寺院紹介業者※寺院運営含む ・葬具業者 ・車両業者 <集客に関わるグループ> ・葬儀社紹介業者(エージェント)※NPO含む ・個人ブローカー ・墓地・納骨関連紹介業者 ・葬儀ポータルサイト等の運営会社 ・共済団体 <葬儀後に関わるグループ> ・遺品処理業者 ・お炊き上げ業者 ・納骨関連業者 ・相続など諸手続き関連業者 ・仏壇、仏具業者 ・遺骨加工業者 <その他業界周辺グループ> ・ソフト開発系業者 ・相談機関 ・市民団体 ・コンサルティング会社 ・業界紙出版社 ・各葬祭業組合 ◆今思いつくだけでも、 これだけの業種が寄り集まっているのが葬儀業界です。 それぞれのグループごとに棲み分けがされていて、 直接関わる場合もあれば、間接的に関わっている場合もあって、 なかなか複雑に絡み合っています。 もちろん消費者は、それぞれ利用するごとにお金を支払うのですが、 そのお金の流れが見えにくいのもこの業界の特徴です。 今回はこの辺で。 今後、それぞれがどんな役割で動いているのかをお話しますね。 けっこう衝撃的かも・・・。 暇を見て更新します。 おたのしみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2005年09月30日
葬儀相談員の市川です。私が発行しているメルマガ 【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」 】のバックナンバーを掲載しています。今日は[葬儀費用の節約方法]のお話。 ---------------------------------------------------------------------- [葬儀費用の節約方法] ◆前回は、[お寺との付き合い方]ということで、お寺との話し方や スムーズなお付き合いの方法をお話しました。 「ご住職に対しては、とにかく「お伺いを立てる」という態度で、 自分のおかれている立場や状況を、率直に相談してみましょう。」 ということでしたね。 今回は「お葬式のお金」編、最終回です。 [葬儀費用節約の心得]と題して、 どうすれば節約できるのかをお話していきましょう。 ◆これまで、葬儀費用のかかり方や、実費の存在、お布施の考え方などを お話してきました。 葬儀費用を攻略するためには、まず相手のことを知ったうえで 取りかかる必要があったからなんです。 「葬儀費用」+「実費費用」+「お布施」=「総葬儀費用」 この式を始めとして、9回にわたって「お葬式の費用とはどういうものか」 を知る事ができたと思いますので、具体的な節約方法を紹介しますね。 ◆まず、葬儀費用。 これは、葬儀社によって内容がバラバラですから、 まず見積りを取ってみて、基本的なアイテムを抜き出して、 合計でいくらになるのかを見てみます。 そうする事で、葬儀社ごとに違うフォーマットであっても、 同じ土俵で見分ける事が出来るんです。 基本的なアイテムとは、「祭壇一式」と「柩」でしたね。 葬儀費用は、この2つのランクで決まリます。 そして、葬儀社からお勧めされた祭壇より、一つ下のランクの祭壇の写真も 見せてもらいましょう。 きっと、それほど見劣りしませんよ。 金額の差を考えながら、冷静に選んでみましょう。 お柩だって、高級な物と安価な物の差って、素人には分からないものです。 それに、参列者の方々も、柩のランクを見に来るわけではありません。 お柩の質にこだわるよりも、故人のお気に入りのお洋服や、好きなものを たくさん入れてあげるほうが、よっぽど良いんじゃないかと私は思います。 ◆ここで節約ポイント。 祭壇一式と柩の合計金額が50万円以上になった場合、 その他に「人件費」が細かく計上されていたら・・・ 「他の葬儀社さんは、この項目が祭壇一式の中に含まれていますが、 お宅はどうして別に取るんですか?」 って、聞いてみましょう。 8割方はズバッと値引きされます。 これって、結構大きいですよ。 ◆次に実費費用。 実費費用とは、定価があるものなので、葬儀社ごとの価格の開きが ほとんど無く、「お葬式の規模」で大きく差が出るもの。 そして、「固定費」と「変動費」に分かれている。ということでしたね。 変動費は、飲食接待費や返礼品に代表されるように、 とにもかくにも「数」です。 固定費は、中でも斎場使用料が大きかったですよね。 これは、公営・民営の差ももちろんありますが、空き状況など、 その時になってみないと分からない部分も出てきます。 公営斎場がある地域の場合は、第一希望は公営、第二希望は民営と 考えておけば、焦らずにすみますね。 ◆斎場を決める大きな要素は、キャパシティです。 参列者の人数が少なければ、小さな斎場で充分ですし、大人数になる場合は それなりの広さを持った斎場でなければ対応できません。 そして、大きな斎場になれば、祭壇の大きさも考えなくてはなりません。 考えも無いままに、あまりに関係が薄い方々までお知らせすると、 それだけ規模が大きくなり、費用もかさむという事なんです。 お葬式を「お知らせする範囲=規模」をあらかじめ考えておく事で、 参列者の人数をコントロールでき、必要以上に費用がかかってしまうのを ふせぐ事が出来ますよね。 ◆公営斎場が無い場合は、葬儀社ごとに斎場を2つ以上提案してもらいます。 住んでいる地域にどんな斎場があるのかを知る事が出来る上、 「葬儀社ごとの使用料」を比べる事が出来ます。 と、いうのも、民営斎場は同じ斎場でも、葬儀社との付き合いの深さで、 使用料が変わる事があるんです。 広告などで「○○斎場利用なら当社で!」と書いてあるところは、 ちょっと聞いてみる価値アリです。 民間斎場にとって見れば、ビジネスですから、 「○○葬儀社さんはいつも使ってくれるから、使用料をお安くします」 というカラクリなんです。 こういう事もあるっていうのを知っておくといいですね。 ◆お布施に関しては、戒名をもらうお寺を間違えない事。これに尽きます。 戒名の費用が二重にかかった!なんていうトラブルを防ぐためにも、 今のうちから、菩提寺があるのかを調べておきましょう。 普段から、菩提寺とのお付き合いをしっかりしておく事も、 お葬式のときに一気にお布施がかからないコツです。 費用を分散しておくということですね。 そして、ご先祖様に位の高い戒名がついていて、どうしても費用が賄えない という場合は、ご住職に率直に状況をお話してみると、考えてくださる事も ありますので、萎縮せずにコミュニケーションをとりましょう。 お寺はビジネスではありませんので、くれぐれも値切るような事はせずに、 状況をお話して、できる限りの範囲でお伺いをたてるようにしましょうね。 値切るのとお伺いをたてるのとでは、たとえ結果は同じでも、 今後のお付き合いの「気持ち良さ」が大きく違いますから。 ◆いくつか節約のポイントを紹介しましたが、上手に成功させるためには、 すべてに共通して必要な事があります。それは、 「事前に考え、行動する事」 葬儀社に問合せてみなければ、本当に良心的なのかは分かりませんし、 担当者との相性も分かりません。 見積りだって、あなたの要望にあわせたものを出してもらわなければ 実際にいくら必要なのかが分かりませんし、 いらないものが入っていないのか、適切な内容なのかも判断できません。 実費の金額も、どれくらいの方にお知らせして来てもらいたいのか、 お葬式の「規模」を事前に考えてみないと、見えてきません。 お葬式の現場では、気持ちの余裕が無いまま、忙しく時間との戦いを しなければなりませんから、ゆっくりと節約を考える事は難しいんです。 手が回らないから、葬儀社にお任せをする事になり、費用がかさむんです。 そうならないために、事前の準備が必要なんですね。 逆に言えば、事前の準備をしておけば、葬儀費用は必ず節約できます。 具体的な節約は、事前に考え、行動する事から始まるのです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その十 】 お葬式の費用は「行動すれば必ず節約できる」と知るべし。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2005年05月29日
葬儀相談員の市川です。私が発行しているメルマガ 【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」 】のバックナンバーを掲載しています。今日は[お寺との交渉術]のお話。---------------------------------------------------------------------- [お寺との交渉術] ◆前回は「読経と戒名」という事で、戒名についての注意点などを お話しました。 ・お布施と一口に言っても「読経」と「戒名」に分かれている ・「戒名」は、「お葬式」に必ずしも必要なものではない。 ・戒名をもらうのは、末永く付き合うお寺からだけ。 という内容でしたね。 それでは今日は、お寺との付き合い方を中心にお話します。 ◆「お布施の金額を聞いたら、お気持ちで結構ですって言われて、 かえって困ってしまった」 「経済状況が違ってしまって、前ほどお布施を用意できないのに、 お宅様は以前○○万円でした。って言われてしまった」 などなど、こういうお話をよく聞きます。 確かに、普段は全く接点のないお寺とのお話ですから、 要領を得ないのは仕方がないことです。 でも、お寺様だからって、必要以上に萎縮していませんか? ◆価値観が全く違う世界に生きているようなご住職方ですけれど、 100%話が通じないということもありません。 そればかりか、ふれ合ってみると、とってもためになる事を お話しして下さったりします。 うまく意思の疎通をするポイントは「話し方」なんです。 ちょっと具体的にお話ししますね。 ◆まず、お布施の件で「お気持ちで結構です」って言われてしまった時。 あなたの家庭の年収一割くらい、又は先週の目安の金額くらいで、 「読経と戒名ですが、○○万円でお願いできませんでしょうか?」 と聞いてみましょう。 大体が快くOKしてくれると思います。 ポイントは、すでに「お気持ちで」と言っているご住職に、 突っ込んで金額を言わせようとしないことです。 以前ある方が『もし「お気持ちで」と言われたら、本当に「お気持ち程度」 お渡しすればいい。お渡しした金額が少ないと思うのなら、今までの間、 それだけの事しかしてこなかった証拠だ。』というように書いているのを 読んだ事があります。 う~ん。理屈はもっともなんですが、これじゃあその後のお付き合いで 苦労してしまいますし、何よりも、かなり気まずい事になりますよね。 お葬式だけで終わる事ができる葬儀社と違って、法事や回忌法要など、 その後のお付き合いが出てくるのが、お寺の難しいところなんです。 私としては、そんな投げやりなことはせずに、今後の関係も考えたうえで、 お伺いを立てる事をオススメします。 ◆次に、ご住職側から金額の提示があって、経済状況などで厳しい場合や、 先代が立派な戒名を頂いているが、同じランクじゃ費用が厳しい場合。 頼る親族もいない場合は、もう、正直にお話しするに限ります。 「○○○という事情で、今、経済的に大変厳しい状況なんです。 本当に申し訳ないのですが、○○万円位でお願いできないでしょうか?」 とお伺いを立ててみましょう。 よっぽどのナマグサ住職じゃない限り、断られることはないと思います。 お名前に関しても、何らかの提案をしてくださるでしょう。 申し訳ないという雰囲気と、正直にお話しする事がポイントです。 できれば、金額の提示がある前に言いたいところですね。先手必勝です。 ◆どちらも、「お伺いを立てる」っていう事がとっても大切です。 これは、お寺様との交渉事には欠かせないテクニックなんです。 「要望を押し付けるのではなく、お伺いを立てる。」 こうする事で、お寺との関係もスムーズになると思いますよ。 もし、「こんな場合はどうすればいい?」って迷う事があれば、 遠慮なくメールしてください。メルマガでも紹介したいと思います。 mailto:mag@re-lief.com ◆ご住職だからといって、何でもハイハイと聞くばっかりではなく、 試しにちょっとした希望でもお話してみると、 案外、快く受け入れてくださったりするものです。 食わず嫌いはもったいないですよ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その九 】 何事も、まずは「お伺い」を立ててみるべし。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2005年05月28日
葬儀相談員の市川です。私が発行しているメルマガ【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」 】 のバックナンバーを掲載しています。今日は[読経と戒名]のお話。----------------------------------------------------------------- [読経と戒名] ◆前回は、「お布施って何?」という事で、お寺と消費者のギャップや どういう要因で金額が変わっていくのかをお話しました。 ・お葬式の際の「お布施」全国平均 486,000円 ・消費者 = 読経・戒名などに対しての「費用」 お寺 = 費用と言う考え方ではなく、あくまでも「お布施」 ・「宗派」「地域」「格式」「御住職の考え方」「これまでの付き合い方」 によって金額に違いが出る。 という内容でした。思い出しましたか? ◆今週は、読経と戒名についてお話します。 「お布施」と一口に言っても、「読経」と「戒名」に分かれているんです。 お渡しする時には、「読経料」と「戒名料」などには分けず、 「御布施」と一つにまとめてお渡ししますが、こういう内訳がある事を 知ってください。 ※分かりやすくするために「読経料」と「戒名料」って書きましたが 「料」って表現すると、激怒する(!)御住職もチラホラ・・・。 前回のギャップそのままなんですが、「料金」ではなく「御布施」 なんだと怒られてしまうことも。くれぐれも気をつけましょう。 ◆まず「読経」とは、言葉の通り「お経を読んでいただくこと」です。 仏式のお葬式では、必ずといっていいほど必要なものですよね。 地域によって、お葬式の流れの順番が違ったり、 「枕経」といって安置している時に読んでいただくこともありますが、 「お通夜」、「葬儀・告別式」、「火葬場」、「初七日」 多くは、この4場面で読んでいただくことが多いでしょう。 そうそう。「初七日」のお経を、告別式の中で読んでいただく 「式中初七日」を行うケースも増えてきていますし、 地域によっては「四十九日」までを、告別式の日に行う事もあります。 詳しい流れは、お葬式の打ち合わせの時に決めることが多いです。 ◆次に「戒名」とは、「仏門に入った時に与えられる名前のこと」です。 浄土真宗は「法名」、日蓮宗では「法号」と呼びます。 「お葬式に、必ず必要なもの」って言われ方をされる場合がありますが、 これは、間違いです。 大切なことですので、もう一度繰り返しますが、 「戒名」は、「お葬式」に必ずしも必要なものではありません。 ◆どちらかというと「戒名」というのは、 「お葬式」よりも「お墓」に関係が深いものなんです。 なぜ「戒名」が必要なのか、消費者の立場から言うと、 「お寺のお墓に入る(供養してもらう)ため」という事になります。 簡単に言うと、「戒名」を付けていただくという事は、 そのお寺で弔い上げ(忌上げ)まで供養してもらえるという事なんです。 長~いお付き合いの始まりなんですね。 代々のお墓が、宗教を問わない「霊園」などにある場合は、 今後の供養をお願いすると決めたお寺から頂くことになります。 ◆ケースとして、 ・菩提寺がどこにあるのか、すぐには分からない場合 ・菩提寺が遠方にあって、お葬式には来て頂けない場合 ・お付き合いのあるお寺が無い場合 などは、葬儀社さんなどに、とりあえず「お葬式のための御住職」を 紹介してもらう事があります。 そのとき「読経」だけじゃなく「戒名」までお願いしてしまうと、 もし後日「他のお寺のお墓」に入るという事になった場合には、 これから入るお墓を管理するお寺から、新たに戒名を頂く事になります。 つまり、戒名の費用が2重にかかってしまう。という事になるんです。 ◆今後のお付き合いをするお寺が決まっていない場合は、 「俗名(ゾクミョウ)」といって、「市川愛」などの生前のお名前で お経を読んでいただく事ができますので、 くれぐれも「お葬式には必要なもの」だなんて勘違いして、 無理に付けてもらわないようにしましょうね。 ◆戒名でよく言われる「文字数」ですが、宗派ごとに意味が違いますし、 よっぽど良いお名前を頂く以外は、意味も分からずに指定するのも どうかと思いますし、むやみに費用がかさむ原因にもなります。 文字数に関しては、いただくお寺の宗派や、御住職の考え方に従うのが 一番安全な方法ですよ。 ◆もう一つ、戒名についてまわるのが「位(ランク)」ですよね。 「院がついたら何百万って本当ですか?」とか(笑)、 私のところにも、いろいろな質問が入ってきます。 お寺側の意見は様々で、ランクではないって言う意見もあるようですが、 戒名にはランクがあることは事実ですし、費用もかなり違います。 一般的なのは「信士・信女」。その上が「居士(コジ)・大姉(ダイシ)」 その上が「院号」、「院殿」と続きます。 ◆さて、気になる読経と戒名の費用ですが、 「宗派」「地域」「格式」「御住職の考え方」「これまでの付き合い方」 これが本当にさまざまなので、 とてもじゃないけど一概には言えない、デリケートなものなのですが、 私はこうお答えしているっていう目安を紹介しますね。 読経のみ 2日間 15万円~30万円(都市部は高めの傾向) 戒名 1)信士・信女 15万円~25万円 2)居士・大姉 35万円~50万円 3)院号 80万円~100万円以上 ※ 院殿は、お寺にかなりの貢献をした人に与えられるお名前なので 普通は頂けません。(頂けるくらいの方なら質問もないですね) 読経+戒名 1) 30万円~50万円 2) 60万円~80万円 3) 100万円~ お車代 1日分 1万円程度(送り迎えをする場合は不要) お膳料 1日分 5千円程度(お食事をご一緒する場合は不要) この他にも、年収の1割~2割をお包みするという目安もあります。 どうですか? 色々な意見があると思いますが、これがおおまかな「お布施」の費用です。 ◆よく、「仏教はお布施が高いから、キリスト教がいいなあ。」 なんて声も耳にしますが、キリスト教の信徒の方々は、日常的に教会へ 寄付をしていますので、合計金額からしたらそんなに変わらないんですよ。 逆に、日頃から菩提寺としっかりお付き合いをしている場合は、 お布施の金額が、平均からは考えられないほど低いことが多いんです。 お寺が考えているお布施の金額って、もしかすると、お付き合いの中での 累計の費用で決まってくるものなのかもしれませんね。 読者様の中で、もしお寺の関係者の方がいらしたら、 お布施の費用に対する考え方を、ぜひ聞かせて下さい。 ◆次回は、「お布施」のまとめと、お寺との付き合い方などをお話します。 どうぞお楽しみに。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その八 】 戒名をもらうのは、末永く付き合うお寺からだけ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2005年05月27日
葬儀相談員の市川です。私が発行しているメルマガ【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」】 のバックナンバーを掲載しています。今日は[お布施]のお話。----------------------------------------------------------------- [お布施って何?] ◆最初に、「お布施」をお葬式の費用として考えるべきなのか?という問題が あるのですが、お葬式のときに家計から出て行く費用として、 私は「お布施」もお葬式の費用に入れて考えたいと思います。 ◆「お布施」と聞いて、あなたはどのようなイメージを持ちますか? 私がこれまで聞いてきたかぎりでは、 「葬儀以上によく分からない」 「金額を尋ねたら、お気持ちで結構ですと言われて、かえって困った」 「相場が分からないからなんとも言えない」 というような意見が多くありました。 確かに、お布施って分かりづらいですし、金額もあいまい。 その上、葬儀社さんと違って、お寺は「商売」ではありませんから、 付き合い方もちょっと難しいかもしれませんね。 ◆そもそも、私たちとお寺とでは、「お布施」に対しての認識に 大きなギャップがあるんです。 そのギャップとは、簡単にいえばこういうこと。 消費者 = 読経・戒名などに対しての「費用」 お寺 = 費用と言う考え方ではなく、あくまでも「お布施」 この差を埋めるのって、かなり大変そうです・・・。 その上「お布施」には定価なんてありませんし、 「宗派」 「地域」 「お寺の格式」 「御住職の考え方」 「これまでの付き合い方」 によって、金額が異なってきますので、本来ならば一概には言えない事 かもしれません。 でも「何がなんだか分からないまま」に発生するものであっては よくありませんよね? このメルマガでは、仏教的なお布施の意味は、ひとまず置いておきますね。 私は、お布施の解釈なんて、人それぞれでOKだと思っていますので。 「お布施は費用ではない」っていう、お寺の言い分も正しい事なんですが、 私たち消費者にとっての「お布施」とは、やっぱり「費用」なんですよね。 これは、まぎれもない事実。 ですからこのメルマガでは、私が知ってもらいたいと思う事を中心に、 「お布施」の内訳や性質について、お話していく事にしますね。 ◆早速ですが、本題に入ってしまいましょう! まずは、これを知っておきたいですよね? [お葬式の際の「お布施」平均相場] 全国平均 486,000円 いかがですか?「お気持ち」って、結構しますよね・・・。 ちなみに東京都の平均は、638,000円でした。高っ。 ◆そうそう。 「寺なし」だとか「葬儀専門」の御住職って、聞いた事ありますか? まあ、言葉の通りなんですが、特に都市部には、そういう御住職も多く いらっしゃいます。 そういう御住職の場合、お布施が半額程度の金額になる事もあります。 「今後のお付き合いを一切考えない」っていう場合には、費用を優先して そういう御住職にお願いするのもいいかもしれませんが、 代々のお付き合いがある菩提寺がある場合は、トラブルの元です。 気をつけましょうね。 ◆「お布施」って、菩提寺がある場合は特に、葬儀社さんがタッチしない分、 お葬式の費用とは分けて考えがちですが、 私たちから見れば「お布施」も葬儀費用です。 お葬式のときに家計から出て行く費用という事には変わりありません。 葬儀社さんの提示する「葬儀費用」や「実費費用」で予算オーバーに ならないよう、「お布施」の分も忘れずに考えて、 予算内に納まるようにしましょうね。 ◆次回は「読経」と「戒名」について、お話します。 「お布施」と一口に言っても、「読経」と「戒名」に分かれているんです。 それぞれにどれ位かかるものなのか、「戒名」って何のためのものなのか、 詳しくお話しますね。 おたのしみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その七 】 お布施も葬儀費用の内。予算に入れて考えるべし。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━仕事のコラムが進まなくって日記更新に逃げたのはいいけど・・・う~ん・・・。もう締め切りすぎちゃった(笑)只今3:59。
2005年05月26日
私が発行しているメルマガ【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」】 のバックナンバーを掲載しています。今日は[葬儀費用・項目ごとの金額目安と注意点]のお話。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 相談員がつぶやく「お葬式のお金」】 ---------------------------------------------------------------------- [葬儀費用・項目ごとの金額目安と注意点] ◆前回は[変動費と固定費]という事で、 実費の特性をお話ししました。 前回のまとめとしては、 ◇実費費用は、変動費と固定費に分けられる。 ◇変動費とは、料理や返礼品などの「数量によって金額が変わる項目」 ◇固定費とは、斎場や火葬場などの「使用料」 ◇実費費用には「定価」があるので、自分で選んだ内容で金額が決まる。 というような内容でしたね。 思い出しましたか? それでは、今日のテーマ「実費費用・項目ごとの金額目安と注意点」 を詳しくお話していきましょう。 ◆まず、「実費費用」の中に含まれる項目と、金額目安を見てみましょう。 変動費には(変)、固定費には(固)と付けておきますね。 [項目名] [平均金額目安] [備考] 斎場・公営(固) 5万円~10万円 集会場等は無料の所も有 斎場・民営(固) 20万円~50万円 施設ごとに金額がまちまち 火葬料(固) 0~5万円 地域による 安置費用(変) 8千円~1万円/泊 自宅以外で安置した場合 返礼品(変) 8百円※~5千円/人 即日返しorあと返し 飲食接待費(変) 3~5千円/人 通夜振る舞い・精進落し 搬送費用(変) 1.5~3万円/10km 深夜は割り増し料金 霊柩車(変) 3~5万円/10km 車のランクや形による マイクロバス 3万5千円~/台 24~29人乗り 貸布団(変) 3千5百円/組 斎場に泊る場合に使用 供花・花輪(変) 1万5千円・2万円/基 依頼者が個別に支払う 湯かん 10万円 お願いした場合のみ ◆これが、実費費用の代表的な項目と金額目安です。 それでは項目ごとに解説していきましょう。 先週のお話と少々かぶりますが、おさらいとしてお付き合いくださいね。 ◆まず、「斎場使用料」と「火葬料」は、前回お話したとおり、 「公営」か「民営」かで、大きく金額が変わります。 あなたの住んでいる地域に公営の施設があるか、区役所のHPなどで 調べておくといいですね。 地域によっては、民営斎場を利用する場合に「補助金」が出る場合も ありますよ。 知らないと損しちゃいますから、要確認ですね。 ◆次の「安置費用」ですが、これは、マンションなど集合住宅の 物理的な問題で、お柩を部屋に入れることができない場合や、 密葬を希望していて、近所の方に知られたくない場合など、 自宅以外の場所で、お葬式の日まで預かっていただく事ができるんですが、 「安置費用」というのは、そんな場合に必要な費用です。 注意したいのは、冷蔵保管などの場合「納棺の日まで会えない」なんて 事が多くありますので、どなたかがお葬式の前に弔問に来られた場合に、 面会させてあげられないケースがある事を知っておきましょう。 ◆「返礼品」には、「あと返し」と「即日返し」という方法があります。 「あと返し」の場合は、当日は会葬礼状とお清めの塩に、ハンカチなど、 合わせて800~1000円くらいの品物をセットにしてお渡ししておき、 あらためて49日(忌明け)以降に、頂いたお香典の1/3~1/2 くらいの金額の品物をお贈りします。 「即日返し」の場合は、頂いたお香典の金額に関係なく、 当日に2500~3000円くらいの物を用意して、全員にお渡しします。 そして、3万円以上など、高額のお香典を頂いた方にだけ、 あと返しと同じように、忌明け後1/3~1/2くらいの金額になるように 品物を選んでお贈りします。 「あと返し」と「即日返し」、どちらが良い方法なのかは、 意見が分かれる所だと思います。 地域によっても方法が違いますし。 手間がかからなくてスムーズなのは「即日返し」ですが、その場合、 例えば、頂いたお香典が3000円でも3000円のお返しをしますので、 細かい金額にこだわるのであれば「あと返し」のほうが合理的とも 言えるかもしれませんね。 そうそう、北海道は「返礼品なんて無い!」って聞いたことがありますが、 会費制かつ返礼品も無い北海道って、文句無しで合理性チャンプですね! ◆「飲食接待費」は、お通夜の時に会葬者に振る舞う「通夜振る舞い」と、 火葬のあとに親族中心で頂く「精進落し」とがあります。 通夜振る舞いは、皆さん箸を付けるくらいでお帰りになるので、 予想会葬者数の50~70%の量を用意するくらいが丁度いいようです。 精進落しは、火葬場まで同行する親族の人数によって決まります。 通夜振る舞いが、お寿司やオードブルなどの大皿なのに比べて、 精進落しは人数分の席を設けますので、お通夜が終わる頃までに 人数確認をしておきます。 ちょっと話はそれますが、お葬式の料理って、仕出屋さんによって、 か~なり味の開きがあると思いませんか? 「ここのお寿司、いまいちね・・・。」っていう声も、聞いた事あります。 祭壇や柩の善し悪しは分からなくても、お料理は一発だったりしますし。 私はお手伝いした後なんかに、ちょっと頂くことも多いんですけど、 正直「こんな内容でよくもまあ・・・」って思うことがあります。 ま・さ・か、出入りの仕出し業者を、マージンの大さで選んでる な~んて事はないんでしょうけど・・・。 美味しい所もマズイところも、金額はそう変わらないんですし、 喪家は味見して選ぶ時間が無いんですから。 業者の選択は、葬儀社さんが責任を持ってしないといけない所ですよね。 ◆次の「搬送費用」と「霊柩車」なんですが、これは基本料金プラス距離で 金額が決まるんです。 システムはタクシーのようなイメージですね。 「搬送費用」っていうのは、お亡くなりの際に、 バン等の寝台車で病院へ迎えに来てもらって、安置の場所まで 搬送してもらう費用の事です。 「病院に霊柩車が迎えに来る」って勘違い(思いこみ?)している方を、 たま~に見かけるんですが、病院には霊柩車は来ませんよ!寝台車ですよ! 深夜の場合は、3割程度の割り増しになりますし、待っていただく場合は その時間も加算されます。その点もタクシーと似てますね。 「霊柩車」は、告別式が終わって、出棺する斎場から火葬場までの移動で 利用します。 おみこしが乗っかっているような形を「宮型」と呼び、 芸能人のお葬式で見かけるようなシンプルな形を「洋型」と呼んでいます。 洋型のほうがちょっと高めの傾向でしょうか。 最近は、圧倒的に洋型の需要&人気が高くって、斎場によっては 「宮型の乗り入れ禁止!」なんていう所もあるくらいなんです。 それから、斎場と火葬場が隣接している施設なんかでは、 霊柩車やマイクロバスが必要ない場合もありますので、 ちょっと覚えておくといいかもしれませんね。 ◆次に「供花」ですが、これは喪家が払うというよりも、 贈って頂いた方々が個別に精算するものです。 花祭壇にした場合など、供花分を祭壇金額から差し引いてくれる場合が 多いんです。 これ、けっこう大きいですよ。10基頂いた場合は15万円ですから! 花祭壇を希望する場合は、忘れずに確認しましょうね! ◆いかがでしたか?「実費費用」って聞きなれない分、 ちょっとややこしく感じてしまうかもしれませんが、大まかに言えば、 移動と、会葬者へのお礼・おもてなしと、施設利用にかかる費用です。 実費費用は、あなたの意思で選んでいく事が一番肝心ですから、 くれぐれもムダの無いように選択していきましょうね。◆さて、6回に分けてお話してきましたが、 「葬儀費用」と「実費費用」の違いは分かっていただけましたか? この違いを分かっておけば、複数の葬儀社さんから見積りを取った時に たとえフォーマットが違っていても、見比べることが出来るんです。 用意するものは、赤ペンと青ペンと電卓。 赤ペンで「葬儀費用」に、青ペンで「実費費用」にチェックを入れて、 それぞれの総額を足してみるんです。 そうすれば、どんな見積りでも、同じ土俵で見比べる事が出来ますよ。 ◆次回は「お布施」のハナシに入ります。 正直、葬儀業界以上の厚ーいベールに包まれている「寺院とお布施」。 とってもデリケートなテーマですから、ちょっとドキドキです(笑) でも!次回も気合入れてお送りしちゃいますので、どうぞお楽しみに! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その六 】 見積りは「葬儀費用」と「実費費用」に分けて考えるべし。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━来週の月曜日~金曜日、日刊ゲンダイに私が協力した葬儀の特集記事が出ます。
2005年05月25日
私が発行しているメルマガ【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」】 のバックナンバーを掲載しています。今日は[変動費と固定費]のお話。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 相談員がつぶやく「お葬式のお金」】 ---------------------------------------------------------------------- [変動費と固定費] ◆前回は[実費費用って何?]という事で、 葬儀費用には含まれない「実費費用」の存在についてお話しました。 前回のまとめとしては、 ◇実費費用が総葬儀費用に対して占める割合は、約3割 ◇実費費用とは、支払い先が葬儀社ではないものの事を言う。 ◇実費費用は、広告の「葬儀一式○○万円!!」の中には含まれていない。 というような内容でしたね。 それでは、今週は実費費用における「変動費」と「固定費」について どんな項目で分かれているのかを、お話していきましょう。 細かい金額は、次週詳し~く紹介しますので、 今週は「そういう分類なんだ」っていう事を知って下さいね。 ◆まず、「変動費」とはどういうものかというと、 「数量によって、金額が変わる項目」という事になります。 ◇会葬者への「返礼品」 ◇通夜振る舞いや精進落としなどの「飲食費」 ◇寝台車や霊柩車などの「車両関係」 が代表的な項目です。 ◆返礼品は会葬者の人数がそのまま個数になりますが、 飲食費は予想人数の50~70%くらいの数を用意します。 (ガッツリと食べて帰るっていう方はあまりいらっしゃいませんので。) 車両関係は、基本料金プラス移動距離で金額が決まります。 タクシーのようなイメージですね。 ◆変動費の特徴として、「数量とランクで金額が決まる」 ということが挙げられます。 返礼品は、会葬者の人数とお返しする品物の内容。 飲食費は、会葬者の人数とお料理のランク。 車両費は、移動距離と選ぶ車両のランク。(霊柩車なら宮型か洋型かなど) を、私たちが選ぶ事になります。 ◆次に「固定費」ですが、これは、 「実費費用の中で、数量に左右されない項目」です。 ◇斎場使用料(貸し斎場利用の場合) ◇火葬料 ◇安置保管料(自宅以外の場合) が代表的な項目です。 ◆この中で、一番大きな割合を占めているのが、「斎場使用料」です。 ここで、ちょっと「斎場」の話をしておきますね。 ここ数年、都市部を中心に、自宅でお葬式をする方が極端に減り、 斎場を使うケースの方が多くなってきているんです。 ※ここでの「斎場」とは、「通夜と葬儀・告別式を行う場所」とします。 よく「斎場って、葬儀社ですよね」っていう質問を受けるんですが、 必ずしもそうではありません。 斎場とは「場所を貸しているだけ」の場合が多いんです。 ですから、お葬式をするには葬儀社さんが別に必要なんです。 この斎場にはいくつか運営母体ごとの種類があるんですけど、 それは大きく分けて2種類。 「公営斎場」と「民営斎場」です。 ◆「公営斎場」は、民営の斎場に比べ、税金で運営されている事から 管轄地域の住民の場合、使用料負担がかなり軽減されます。 ただ、その分かなり混んでいますので、すぐに使えるということは まず考えられないんです。 ですので、日程よりも費用を優先したい場合におすすめです。 そして、公営斎場がない地域も多くありますので、 あなたが住んでいる地域の役所に問合せてみるといいですね。 ◆「民営斎場」は、どの地域にもあるし、設備が整っていて交通の便も良い、 そして公営に比べて空いている事も多いので、良い事づくめなんですが、 費用面では公営の5~10倍はかかってしまいます。 貸し斎場として専門業者が運営している場合と、 寺院が運営している場合があるんですが、 費用面から見れば、どちらも民営斎場と考えていいと思います。 ただ、日程を優先したい場合には、民営の斎場を使うことが多いんですよ。 ◆もう一つ、忘れちゃいけないのが「葬儀社の自社斎場」の存在です。 葬儀社さんが自社で持っている斎場で、一般的にはその葬儀社しか使えない 専用斎場です。 自社斎場だけあって、他の貸し斎場に比べて、宿泊などの融通が効いたり、 使い慣れていますから、進行がスムーズだというメリットがあります。 そうそう。この場合に限り「斎場 = 葬儀社」 という事になりますね。 注意してほしいのは、「斎場使用料無料!」ってうたっていることが 多くあるんですが、 ・・・じゃあ斎場の維持費は? ・・・光熱費は? って考えてみて下さい。 祭壇一式の中に隠れているだけかもしれませんよ。 その辺は、トータルの金額で見積りを出してもらって、 他の葬儀社さんの見積り金額と見比べてみると、あっさり判断できます。 斎場使用料無料のわりに、合計金額が変わらなかったりして・・・。 そして、斎場持ちの葬儀社さんの特徴として、自社斎場を極力使いたがる という事があります。 公営斎場の情報をあえて教えてくれなかったり、 「自社斎場利用ありき」で打合せを進めたりしますので、 その辺は、あなたがしっかりと主導権を持つようにしましょうね。 ◆固定費の話に戻りますが、火葬料は、公営の火葬場が充実している地域と、 東京のように、公営があっても数が足りず、結局は民営が主流なんていう 場合とでは、明らかに前者の方がお得です。 公営の火葬場は、火葬費用が無料ということも少なくなく、 たとえ有料であっても数千円です。 逆に民営の火葬場は、少なくとも火葬料5万円、他にも休憩室利用などで どんどん課金される仕組みなんです。 東京の民営火葬場なんて、かなりのトノサマ商売です。 心付け出して当り前、その上、骨壷まで買わされますから。 まあ、施設もきれいで、使い勝手もいいし、従業員も丁寧なんですけど、 そんなの行政で公営火葬場を作ってくれていればいいだけの話。 土地の問題などでなかなか難しくって、話も進まず、他に無いから 仕方なく使っているのが、民営の火葬場なんだと私は思っています。◆ちょっと話がそれちゃいましたね。 最後の「自宅以外安置保管料」とは、集合住宅など住宅事情で、 ご遺体が自宅に帰れない場合に、別の場所で預かってもらう事を指します。 金額は、お葬式までの宿泊日数で決まります。 これも、公営と民営では費用が違います。 ◆「固定費」に付いてまわるのが、「公営」と「民営」なんです。 公営の使用料と、民営の使用料、この両方を把握しておくのが ベストな方法といえますね。 ◆「変動費」と「固定費」の違い、わかっていただけましたか? 「変動費」は「数量とランク」 「固定費」は「使用料」 こういう事なんです。 「ソフト」と「ハード」の関係とも言えますね。 ◆そして、どちらも支払い先が葬儀社ではない分「定価」が必ずあります。 それって、どういう意味があるかというと、 「実費費用とは、あなたが選んだ内容で金額が決まる」 という事なんです。 これって、逆を言えば、 「トータルの費用をコントロールできる」っていう事。 返礼品や飲食費を考えて、会葬者を少なくしたいのであれば、 お知らせする人数をあらかじめ絞っておけばいいですし、 公営斎場の有無や使用料をあらかじめ調べておいて、葬儀社さんに 「市営の○○斎場を使いたいんですが」って言う事もアリです。 実費費用って、せっかく主導権を握りやすい部分なんですから、 葬儀社にお任せしっぱなしで費用がかさむのなんて、 えらいもったいないと思いませんか? 実費費用項目それぞれの詳しい金額は、また次回に。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その五 】 実費費用の金額を決めるのは、あなた自身。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2005年05月24日

葬儀相談員の市川です。私が発行しているメルマガ【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」】 のバックナンバーを掲載しています。今日は、[葬儀社が立て替える“実費費用”]のお話。---------------------------------------------------------------------- [実費費用って何?] ◆前回は[葬儀費用・項目ごとの金額目安と注意点]という事で、 葬儀社に支払う葬儀費用のまとめをお話しました。 ちょっとおさらいしてみましょう。 下の式をもう一度見てください。 これが、葬儀費用のかかり方です。 前回のまとめとしては、 ◇葬儀社が言う「葬儀費用」と、私たちの考える「葬儀費用」は 別のものである。 ・・・葬儀社が言う「葬儀費用」は全体のほんの一部分にすぎない! ◇葬儀社の利益のほとんどを「祭壇」と「お柩」が占めている。 ・・・葬儀社の営業トークは、このランクを上げるためのもの! ◇祭壇のランクなんて、葬儀社が独自で決めた「どんぶりランク」。 一つ下のランクでも、さほど見劣りしない。 ・・・判断基準は葬儀社が決めたランクではなく、自分の予算! というような内容でしたね。 それでは、今回からは上の式の「実費費用」に 入っていきましょう。◆1,053,000円 これは、「実費費用」にあたる項目の、東京都平均金額です。 もちろん実際の金額は、各地域で変わりますが、ここでポイントなのは 葬儀総額に対して、実費費用が占める「割合」です。 東京の葬儀総額の平均が346万円ですから、実に約3割を占めています。 この割合に関しては、全国で考えてもほとんど変わりありません。 総額の3割を占める「実費費用」、これは大きいですよね。 そして、私たちが必ず知っておきたい“しくみ”でもあるんです。◆ところで、あなたは「実費費用」の存在を知っていましたか? 正直、私は葬儀業界に入るまで、全く知りませんでした(笑) このメルマガで初めて耳にした方も多いんじゃないでしょうか? 「実費費用」には「葬儀費用」とは全く違う特徴があるんです。 そもそも「実費費用」って、なぜ「葬儀費用」の中に入っていないのか? 一番大きな理由は、こうです。 支払い先が、葬儀社ではないから。 これは、細かい項目ごとのお話しをする前に、 ぜひ知っておいてほしい大切な事なんですが、 「実費費用」とは、葬儀社に料金を精算しているように見えて、 実は、葬儀社が代行で手配しているもの、 または、費用を立て替えて手配しているものなんです。 そう。「手配」しているものなんです。 ◆飲食は仕出し屋さんが、返礼品は返礼品業者が、生花は花屋さんが それぞれ用意し、葬儀社さんを通して、消費者に販売しています。 この他、全ての実費項目において、葬儀社さんは営業と手配をして、 薄く販売手数料(マージン)を取るというシステムです。 (薄くない場合もありますが) これは、デパートなどが採っている、ごく一般的なシステムですので、 常識的な範囲の利率であれば、どうこう言うことではありませんが、 掛かる費用などについて、最後まで説明されず、 精算のときに、実費費用分の金額の大きさにびっくりする! なんていう事が多いのが、大きな問題なんです。 これがどういう事か、もう少し詳しくいうと、 お葬式には必ずといっていいほど必要なものでも、 葬儀社さんが「直接提供しないもの」は、葬儀費用から外して、 広告などで安くすむような錯覚を意識的に与え、依頼に結びつける方法を いまだに多くの葬儀社が採っている。 という事なんです。もう最悪。 「直接提供しないもの」イコール、言い換えれば「利益の薄いもの」です。 これらは、「葬儀一式」の中には、まずほとんど入っていません。 イジワルな言い方をすれば、 「だって、うちが料理作るわけじゃないもんね。」って事です。 実費費用の存在を知らないせいで、コロッと騙されてしまった人を 私はこれまで何人も知っています。 清算の後では、ほとんどのケースでお金は返ってきません。 逆に、実費費用の存在さえ知っていれば、こんな小手先の事には 引っかからなくて済んじゃうんです。 ◆話は変わって、実費費用の特徴の一つとして、 “葬儀社さんごとの金額の開きが少ない” という事が挙げられるんですが、これは、金額を決めているのが各業者で、 ある程度「定価」が決まっているからなんです。 定価のない祭壇などと違って、例えばお茶など、同じ内容のものであれば、 どの葬儀社さんに依頼しても、一つ一つの金額は変わりません。 ランクや数量で、私たちがある程度コントロールできる項目なんです。 ◆もう一つの大きな特徴としては、 “数量で決まる「変動費」と、ランクで決まる「固定費」に分かれる” という事が挙げられますが、これは次回詳しくお話しましょう。 そういう訳で、次回は「実費費用の種類~変動費&固定費」について お話ししますね。 どうぞお楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その四 】 まずは「実費費用」の存在を知るべし。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━今月号のSOHOドメインに掲載されています。インフォプレナー創世記というコーナーで、 メルマガコンサルタントの平野友朗さんとの対談です。葬儀相談員という仕事への想いなどをお話しています。本屋さんで見かけたらチェックしてみて下さい。 今日は日刊ゲンダイの取材を受けてきます。うまくいけば今月末に掲載予定です。
2005年05月23日
葬儀相談員の市川です。私が発行しているメルマガ【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」】 のバックナンバーを掲載しています。今日は、[葬儀社に支払う“葬儀費用”項目ごとの金額目安と注意点]のお話。---------------------------------------------------------------------- [葬儀費用・項目ごとの金額目安と注意点] ◆前回は、「葬儀費用」っていったい何なの? と、いうことについてお話しました。 広告で見かける「葬儀一式○○万円!!」こそが、 葬儀社の言う「葬儀費用」であって、全体の費用の一部分に過ぎない。 それだけでは全てがまかなえない。 葬儀費用とは、葬儀社独自の金額設定で決められているもので、 「葬儀社にとって利幅が大きい項目を集めたもの」 というような内容でした。 思い出しましたか? それでは、今日のテーマ、「葬儀費用・項目ごとの金額目安と注意点」 を詳しくお話していきましょう。 ◆まず、「葬儀費用」の中に含まれる項目と、金額目安を見てみましょう。 車でいうところの、メーカー(ベンツなのかダイハツなのか)や、 グレード(スポーツカーなのか軽なのか)と同じように、 葬儀社や仕様によっても金額は変わってきますが、 ここでは、一般的な100名規模の葬儀に必要な内容と仮定します。 [項目名] [平均金額目安] [備考] 白木祭壇 50万円~100万円 上限金額無し・花祭壇3割増 お柩 7万円~20万円 材質・仕様による ドライアイス 8千円~1万円/1日 処置料込み・安置日数分 枕飾り 1万円~3万円 安置の際必要 遺影写真 3万円~4万円 四つ切り(飾付け無し) 看板関係 2万円~4万円 大きさ・枚数による 受付関係備品 1万円~2万円 机・イス・文具など 司会進行 3万円~5万円 寺院打合せ等含む 手続き代行 1万円~3万円 役所への届出 お骨壷 1万円~3万円 火葬場で購入の場合も有 後飾り祭壇 1万円~3万円 枕飾り代用の場合も多い ※上記の他に、人件費やサービス料を5万円~10万円請求される場合が ありますが、祭壇の金額に入っていると考えるべきですので、 ここでは割愛しました。 ◆これが、葬儀費用と言われている物に含まれている項目と平均価格です。 いかがですか? ぱっと見て分かるのように「祭壇」と「お柩」がほとんどの割合を 占めていますよね? これがどういう事かというと、 「葬儀社の利益のほとんどが、祭壇とお柩で占められている」 っていう事なんです。 そりゃ、上のランクを勧めたがるのも分かりますよね・・・。 ◆はっきり言って、上の一覧の「祭壇・お柩」以外の項目を深く考えても あんまり意味はありません。 利幅の大きい「祭壇」の中に、いくらでも組み込めるからです。 現状でよく見かける、パック式になっている「葬儀費用」は、 まるで祭壇の金額のように説明されていますが、 他の項目や人件費が含まれた「葬儀サービス全体」の金額なんです。 例えば、AとBでは30万円の開きがある祭壇のランクがあったとして、 いったい何が30万円分も違うのか、想像つきますか? 見栄えやサービスの違い? では、30万円分の見栄えの内訳って何? 一段重ねる手間賃? 30万円分のサービスの違いって? おそらく、葬儀社の担当さんでもしっかり答えられないと思います。 正直なところ、ほとんどの葬儀社さんでは、祭壇の金額なんて、 どんぶり勘定なんですから。 そんな決め方のランクなんて「どんぶりランク」です! ◆それに、祭壇のランクが低いからといって、さほど見劣りなんてしません。 お柩もそうですよ。 あなたがお葬式に参列した時、お柩のランクを考えますか? よほど立派な彫刻が入っていない限り、気にもしませんよね? 「皆様このくらいのランクを選ばれております」と言われたら、 もう一つ下のものを選ぶくらいでも、立派なお葬式になりますし、 祭壇とお柩の金額を抑える事こそが「葬儀社に支払う葬儀費用」を節約する 大きなポイントなんです。 「葬儀社さんの営業トークは、祭壇のランクを上げるために存在する!」 といっても過言ではありません。 もう一度くり返しますが、 「葬儀社に支払う葬儀費用」の節約ポイントは、「祭壇」と「お柩」です。 葬儀社が独自で決めた、「どんぶりランク」になんか惑わされずに、 体裁なんかより、自分の予算を考えて、冷静に決めましょう。 ◆私は、祭壇の金額ほかに、人件費やサービス料を請求するのは おかしい事なんだって強く思います。 もし、請求するのであれば、人件費のほかに祭壇のレンタル料・設営料等、 細かくきちんと明示するべきです。 祭壇で大きな利益を上げているのであれば、喪家の足元を見て、 細かい項目を追加請求するなんてこと、しないように!! ◆3週にわたった「葬儀社に支払う葬儀費用」はこれでおしまいです。 大まかには理解していただけましたか? まとめとしては、 ◇葬儀社の言う「葬儀費用」と、私たちの考える「葬儀費用」は 別のものである。 ・・・葬儀社の「葬儀費用」は全体のほんの一部分! ◇葬儀社の利益のほとんどを「祭壇」と「お柩」が占めている。 ・・・葬儀社の営業トークは、このランクを上げるためのもの! ◇祭壇のランクなんて、葬儀社が独自で決めた「どんぶりランク」。 一つ下のランクでも、さほど見劣りしない。 ・・・葬儀社決めたランクではなく、判断基準は自分の予算! という事なんです。 この3つさえ理解すれば「葬儀費用」についてはバッチリですよ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その三 】 豪華な祭壇が本当に必要なのか、考えてみるべし。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2005年05月22日

葬儀相談員の市川です。私が発行しているメルマガ【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」】 のバックナンバーを掲載しています。今日は、[葬儀社に支払う“葬儀費用”のしくみ]のお話。---------------------------------------------------------------------- [葬儀社に支払う“葬儀費用”のしくみ] ◆先週は、「葬儀費用」+「実費費用」+「お布施」=「総葬儀費用」 の式を使って、消費者と葬儀社との「葬儀費用」に対するギャップについて お話しました。 これです↓ それでは、葬儀社に支払う「葬儀費用」とはいったい何なのか、 詳しくお話していきますね。 ◆あなたは、チラシや広告で「葬儀一式○○万円!!」とか、 「密葬○○万円~!!」というものを、見かけたことありませんか? ○○の中の数字は、25万円~50万円くらいの、これが本当なのであれば「激安」とも言える金額が書いてある事が多いんですけれども、これこそが今日のテーマの、「葬儀社に支払う“葬儀費用”」なんです。◆一般に葬儀社が「葬儀費用」と位置づけているのは、 図の左上の一コマだけです。広告の「葬儀一式○○万円!!」「密葬○○万円~!!」も、これにあたります。 そうそう。互助会の積み立て金額も、これと全く同じです。広告にこうやって書いてあれば、これで全てがまかなえるって思っちゃうのが、普通の心理ですよね。ところがどっこい、それが一部分だけだなんて、「そんなのってアリなの??」って、思いませんか?実際に、このしくみに引っかかって、葬儀の依頼をしてしまい、いざ精算のときに、3倍近くの費用を請求されてしまった。というトラブルは少なくないんですから。 私が葬儀業界に入って、初めてこのしくみを知ったとき、思いました。「・・・詐欺じゃん。」◆では、この「葬儀社に支払う“葬儀費用”」っていったい何なの?って いうことなんですけれども、 簡単に言うと「祭壇一式のレンタル料」と「お柩」と「人件費」 の金額なんです。 誤解を恐れずに、もっと本質的なことを言うと、 葬儀に必要なもの全ての中から、 「葬儀社さんの利益になるものだけを集めたもの」です。 追って詳しくお話しすることですが、 お葬式には、祭壇のほかにも色々なものが必要です。 お料理や飲み物、お返し物、霊柩車etc. しかし、葬儀社の言う葬儀一式の費用には、これが入っていません。 お葬式には必ず必要なものにもかかわらずです。 ここが「消費者と葬儀社の一番大きなギャップ」だと思いませんか? ◆詳しく一つ一つの項目に分けてお話しするその前に、 あなたに知っておいてほしい事があります。 お葬式というものには「定価」がありません。 金額や利幅の設定は、各葬儀社がそれぞれで決めています。 例えば、数千円~1万円くらいの入会金を払って葬儀社の会員になると、 会員特典で大幅な割引サービスをされる事って、聞いた事ありますか? 友の会形式で、多くの葬儀社が行なっています。 でも、葬儀社が独自で設定している金額にもかかわらず、 「会員価格で」とか「祭壇料金から50%値引きします」と言われても、 「いったい“もとの値段”はいくらなの?」と疑問がわいてきませんか? 「そもそも、もとの値段でやった人いるの?」って。 ◆当たり前のことかもしれませんが、 会員価格等で大幅な割引をしても、赤字になることはまずありません。 そんなことしてたら、倒産しちゃいますから。 だったら、割引前の金額って? ・・・ぼったくり?? それとも二重価格?? どっちにしても、冷静によ~く考えれば、どこかおかしいって 気づきますよね。 そんなのは、顧客獲得のためのただの営業トーク。 「会員のあなただけが特別」っていう事ではないんです。 「お徳だから」と、あせって決めてしまう前に、 もう一社比較検討するべきなんですよね。 異論のある葬儀社さんは、お気軽にどうぞこちらまで。 mailto:mag@re-lief.com ◆ごめんなさい。ちょっと話がずれちゃいましたね(^-^; 今日お話したかったのは、広告の「葬儀一式○○万円」は、 ほとんどのケースで「葬儀社の利益となる一部分」を指しているだけで、 決して総額ではない・足りないものが必ずあるんだっていう事と、 大幅な値引きをするっていう事は、お徳になったっていう事じゃなくって、 そもそもどこかがおかしいんだと、気づいてほしいっていう事です。 分かっていただけましたか? それでは、来週は“ 葬儀費用 項目ごとの金額目安と注意点”を 詳しく解説しますね。 どうぞお楽しみに! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その二 】 葬儀社独自の金額設定に惑わされるべからず。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2005年05月21日

ご無沙汰してます。葬儀相談員の市川です。ちょっとメルマガのバックナンバーでも掲載しようかなと思い立ち、久々にログインしてみました。全く更新していないにもかかわらず、毎日結構たくさんの方が訪問してくれていたので驚きました。ありがとうございます。・・・これからは放置しないようにしよう。メルマガの登録はこちらからどうぞ!━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 相談員がつぶやくお葬式の「お金」】 [葬儀費用のかかり方] ◆本題に入る前に、現状の葬儀費用がどれくらいかかっているのかを ちょっとおさらいしてみましょう。 日本消費者協会調べの、全国と地区別の平均金額です。◆葬儀の平均金額 全国平均 236万6千円 【高額TOP3】 1位 中部B地区(山梨、長野、岐阜、静岡、愛知) 378万9千円 2位 関東B地区(東京、神奈川、埼玉) 313万円 3位 東北地区 (青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島) 250万9千円 このあとに、近畿地区・239.2万円、四国地区206.4万円と続き、 最低額は、関東A地区(千葉、群馬、栃木、茨城)の165.1万円でした。 特に、全国平均以上になった地区。(あなたの地域は入っていましたか?) 私個人の意見としては、 「これが平均って、ちょっと高すぎるんじゃない??」と、思います。 だって、これってあくまでも“平均”の金額ですよ! という事は、もっと高額の葬儀がたくさん行われているんだと思うと、 本当にビックリしますよね。 ◆まあ、ビックリはさておき、 この「平均金額」がどういう意味を持っているかというと、 葬儀社さんに「皆さんこれくらいを選ばれてますよ」な~んて 言われたままにお任せすると、本当にこうなってしまう(!) という金額なんです。 236万・・・。 何にどれだけかかったんだか、分からないままに使っていい金額ですか?? ・・・まあ、データはデータとして、参考までに頭に置いといて、 どうやってこの平均金額を攻略するのか、方法をお話していきますね。 ◆そもそも、私がこれまで頂いた「葬儀の失敗・後悔を聞いてほしい」 というメールやご相談の大半が、 「最初の話とゼンゼン違う金額になってしまった」とか、 「広告の金額の3倍になってしまった」とか、 「気が付かないうちに、ものすごい金額になっていた」 なんていう内容のものだったんです。 これは、共通して、「葬儀費用のかかり方を知らなかった」 ということが大きな原因なんです。 ◆突然ですが、 葬儀社の言う「葬儀費用」と、あなたが考える「葬儀費用」は 同じではありません。 ・・・って急に言われても、よく分かりませんよね? でも、この「葬儀費用の分かりにくさ」が、 葬儀業界が不透明だと言われている一番大きな理由なんです。 大切なことなので、繰り返します。 「葬儀費用」の意味は、あなたと葬儀社とでは違うんです。 ◆それでは、分かりやすく解説しますね。 これが「葬儀費用のかかり方」を表した式です。 ◆私たちにとっての「葬儀費用」は、 家計から出て行く「総葬儀費用」にあたり、 葬儀社にとっての「葬儀費用」は、式の最初の1コマに過ぎないんです。 この「葬儀費用」+「実費費用」+「お布施」=「総葬儀費用」 の式はと~っても大切ですから、必ず覚えてくださいね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【 葬儀費用節約の十ヶ条・その一 】 あなたと葬儀社の「葬儀費用」に対するギャップに気付くべし。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2005年05月20日
◆お葬式を考える前に、まとめておきたい基本的なことがあります。 ■自分がどうしたいのかを知っておく事 ■それをまとめて、葬儀社にしっかりと伝える事 ■事前に数社、比較検討しておく事 基本はこの3つだけ。 これって、とっても簡単な事なのに、ほとんどの方は何の準備もせずに それこそ「行き当りばったり」で「その時」を迎えてしまっています。 これがどういう事かというと、例えばあなたが「車」を買うとして、 いきなり販売店に行って、 「車をください。何がほしいかよく分からないけど、人並みで。」 ってオーダーするようなものです。 何が出てくるかもよく分からないで、100万円単位の買い物なんて、 冷静に考えたらとっても怖い事だと思いませんか? そして、もしあなたがお店側の立場だったら、どうしますか? もし私がそうだったら、お客様がどんな物がほしいのかくらいは、 要望をまとめてほしいと思いますし、 「人並みで」と言われても、あんまり貧相なものじゃ、後でクレームに なるかもしれないって、多少高級なものを薦めてしまうかも知れません。 ◆普段、高い買い物をする時って、お店に行って話を聞く前に、 ・どんな形の車がほしいのか? (ファミリーカー・スポーツカー・軽トラ etc.) ・予算はどれ位か? (限りなく低く・諸費用込み150万円まで・300万円までは大丈夫 etc.) くらいは、ある程度考えておきませんか? そして、話を聞くお店も一軒ではなく、何社か比較しますよね? ◆「お葬式」も、本質は同じ事なんです。 「よく分からないから」とか「縁起でもない」なんていう前に、 ちょっと考えてみてください。 お葬式って、ものすごい高額な「買い物」なんですよ! 決して特別なものじゃないんです。 それに、お葬式の要望のまとめ方は、そんなに難しい事じゃありません。 ・形式 --- どんな形にしたいのか。 (仏式?無宗教式?式はするの?火葬だけ?) ・規模 --- 何人くらい呼ぶのか。 (家族だけの密葬?会社関係には知らせる?) ・場所 --- 葬儀をどこでするのか。安置の場所はどこか。 (自宅で?斎場を借りて?斎場は公営?民営?) ・要望 --- こだわりたい事はあるのか。予算はどれ位か。 (派手にするの?それとも質素に?祭壇はいるの?) 以上の4つを考えてみると、自分にはどんなお葬式が合っているのか、 だんだん見えてくると思います。 ◆繰り返しになりますが、お葬式を考える前に、まとめておきたい事、 すなわち、お葬式のトラブルに遭わないために必要な事、それは、 ■自分がどうしたいのかを知っておく事 ■それをまとめて、葬儀社にしっかりと伝える事 ■事前に数社、比較検討しておく事 基本はこの3つだけなんです。 時間のあるときに、ぜひこの3つを考えてみてくださいね。 考えをまとめておいて、できれば書きとめておく事で、 きっといつか、役に立つ時が来ると思いますから。 ---------------------------------------------------------これから静岡に行ってきまーす。年賀状書いたり仕事したりしてたら、ほとんど寝られなかった・・・。ねむ。
2004年12月24日
ご無沙汰です。葬儀相談員の市川です。メルマガにも書きましたが、年賀欠礼について、ここでも書いておきます。~年賀欠礼について~ ◆この時期は「年賀欠礼」についての質問が、大変多く寄せられます。 中でも多い質問をご紹介しますね。 [遺族側]Q. 年賀欠礼はいつまでに出せばいいの?A. 先方が年賀状の用意をする前くらいに手元へ届くようにします。 できたら12月の上旬には相手方に届くように出したいですね。 まだ用意していない場合は、今すぐ出してくださいね!! Q. 親戚で喪中になる範囲って、どこまで?A. 喪に服すのは気持ちの問題もあります。 例えば、親戚としては縁が遠くても、同居していたり、 生前仲が良かった場合は「とてもじゃないが新年を祝えない」と、 喪に服してもおかしくないと思います。 ただ、一般論としては「同居の2親等まで」とお答えしています。 ※2親等とは、祖父母・兄弟姉妹・孫 です。 Q. お葬式に来ていただいた方(亡くなったことを知っている方)にも、 年賀欠礼は出すんですか? A. 出します。 年賀欠礼というのは、お身内で1年以内に不幸があった場合に、 「今年の年賀の挨拶を控えさせて頂きます。」という、 ご挨拶の意味があります。 親戚も含めて、基本的には年賀状のやり取りをしている方全てに 出します。 Q. 喪中に年賀状を頂いた場合は、どうすればいいですか?A. 1月7日(松の内)過ぎに、喪中を知らせる葉書を出します。 喪中につき年賀欠礼した事と、死亡をお知らせしなかった事を お詫びしましょう ◆いろいろなケースが考えられるとは思いますが、例えば会社関係と プライベートと分けている場合は、通常通り年賀状を出しても 差し支えありませんし、ケースバイケースです。 わからない場合はお気軽にメールを下さい。メールはこちらまで。 mag@re-lief.com [欠礼を頂く側] Q. 年賀欠礼を頂いたら、どのようにお返事すればいい?A. 1月7日以降に、寒中御見舞いの葉書かお手紙を出しましょう。Q. 年賀欠礼でお亡くなりの事実を知ってしまったら?A. なるべく早く、お手紙でお悔やみをのべます。 「本日頂いた年賀欠礼のお知らせで、大変驚いております。」 などと書き始めるのが一般的です。 「お悔みも申しあげず失礼いたしました。遅まきながら改めて お悔みを申しあげ、○○様のご冥福をお祈りいたします。」 と、お詫びの文章も忘れずに入れましょう。 もし、知らずに年賀状を出した後の場合は、合わせてお詫びの文章を 加えます。 「ご不幸を少しも存じあげず、すでに年賀状を差し出してしまいま したことをお許しください。 遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈り申しあげます。」 年内に間に合わないようであれば、 1月7日以降に寒中御見舞いとして出します。 ◆もっと細かい文例などは、インターネットでいくらでも見ることが できますが、一番大切なのは「気持ち」だって思います。 定型文のみの文章より、ちょっと気遣いが見える言葉を添えると 嬉しいものだと思いませんか? そして、どうせ書くんだったら、印刷ではなく手書きですよ、手書き! 絶対にそっちの方がもらって嬉しいはずです。 喪中のお正月って、けっこう淋しいものですので、 一枚の葉書に気持ちを込めて出して差し上げましょうね! --------------------------------------------------------------------カゼをひいてしまって、熱が40.5度も出てしまいました・・・。歩くとフワフワして、気分は無重力です。この忙しい時期に・・・。もう笑うしかありませーん(笑)なんとか1000日トレーニングを終わらせたので、今日はもうそろそろ寝ます。おやすみなさい。ちなみに今やっているのは、・A4一枚の文章を書く 129/1000・読書 129/1000・トイレ掃除 16/1000です。
2004年12月12日
●先日、お葬式に関するセミナーでお話ししてきました。 主催は「らしさ」という、FPの方が中心になって、 エンディングプランを考える活動をしているNPOで、 「ラストプランニングに強いFPになる講座」という事で、 私にお声がかかりました。 お題目は ◆葬儀トラブル事例と対策 ◆よくある相談事例 ◆斎場における公営と民営の比較 の3つ。 結構ボリュームがあったので、受講された皆さんはきっと疲れたんじゃないかしら。 と思います。お疲れ様でした! ●トラブル事例と注意点は、得意分野なんですが、基礎知識的な内容を持っていないと ちょっと難しいかな?なんて心配はしていたんですが、 葬儀の経験者も多かった上、その経験もシェアして頂きながら進めることができたので、 しっかり理解していただけたと思います。 トラブル例・ポイント抽出・まとめという流れに分けて、3例ほど紹介したんですが、 FPの皆さんの質問の量が半端じゃなく、 「学ぼう」というアグレッシブな姿勢には、圧倒されてしまいました! ●まとめとして皆さんにお話した「トラブルを避ける四か条」をご紹介しますね 一、自分の要望をしっかり把握 二、複数社に事前相談 三、見積もり・対応などを比較検討 四、自分主導で葬儀社の決定 これをしっかりと行えば、葬儀トラブルとは無縁だと思いますよ。 ●公営・民間斎場の比較では、実際にかかる斎場料金を比較し、 それぞれにおけるメリット・デメリットのお話をしました。 都内の公営斎場を2日間利用した場合は約8万円で済むのに対し、 民間斎場では約31万円もかかってしまう現実に、とっても驚いていらっしゃいました。 ●頂いたお題目に対して、時間が少なくって、ちょっと駆け足になってしまったのが 残念でしたけど、まあまあ評判も良かったようなので、一安心です。 ●今後、精力的にセミナーや勉強会を開催していきます。 お葬式に関して、何か知りたいこと・勉強したい事があれば、声をかけてくださいね。
2004年11月16日
●葬儀サービス参入で話題の価格.comさんへ取材に行ってきました。 10月12日からサービスをスタートさせていて、まだ試行錯誤しながら テストケースを集めている段階なんだそうですが、いやいや、かなりよくできたサービスなんですよね。 まず、「火葬のみ」「家族親族葬」「一般葬(40人規模)」「一般葬(100人規模)」 「社葬(500人規模)」「プロデュース葬(無宗教など)」の中から 希望の都道府県(今は、東京・神奈川)を選択すると、葬儀社と、葬儀社ごとの料金が出てきます。 チェックボックスにチェックした葬儀社に、一回のフォーム入力で見積りが取れるんです。 なかなか画期的です。●広報のKさんと(美人広報ウーマン)、葬儀コンテンツ担当のYさん(体育会系さわやかマン) とお話したんですけど、とっても明るい感じの人たちでした! 価格.comとしてのポリシーや考え方がとってもしっかりしていて、 完全にユーザーサイドのスタンスで運営しているそうです。 詳しくは、今週のメルマガでお話しますね。 かわいい手ぬぐいや電卓など、おみやげまでもらっちゃって、うきうきして帰りました♪●明日は、日本橋でセミナー講師としてお話してきます。 ファイナンシャルプランナー向けのセミナーなんですが、 「葬儀トラブル事例と対策」というお題目で話します。 久々なもので、準備であたふたしちゃいました(笑) どんな感じだったかは、また報告しますね。●ここしばらく、身の回りがあわただしくなってきました。 スピード感があって、とっても面白いです!
2004年11月09日
こんにちは。チコです。●ご相談者にお会いすると、たまに自分で葬儀社各社のチラシを大量に集めて ただただ見比べていたっていう方がいます。 葬儀社の数が多い地域の方なんかは、一人で10枚以上のチラシを持っているなんて事もあるんです。 かといって、どこが良さそうかという判断がつかないまま、そのままにしてしまっているんです。 気持ちはわかります。 「万が一の時のために、情報を得ておこう」って思う事も理解できます。●でも、チラシの情報を見比べただけで、どこがいいのか選択できるのか?って言うと、 それはちょっと難しいんじゃないかなあって思うんですよね。 それは、よくチラシに書いてある「葬儀一式○○万円!!」って言うのは、 決して葬儀の総額じゃないからなんです。●葬儀費用には葬儀社さんにお支払いするお金の他にも、実費などの項目が 色々入ってくるって以前書きましたが、 http://plaza.rakuten.co.jp/reliefdiary/diary/200408310000/ チラシに全ての金額が表記してあるなんていう事は、めったにないんです。●では、どうすればいいのか? まず、持っているチラシの葬儀社さんへ、匿名で電話をして、電話の対応を見てください。 その際には「事前の相談である」ということと「総額の見積りを出してもらえるか」 ということを確認してください。 ここの段階で明確な返答がなく「ウチはいくらでもやりますよ」とか 「お任せ下されば大丈夫ですから、まずは看病に専念してください」 なんていう葬儀社さんがいたら、候補から外します。●なぜかって? 信用できないからですよ! 高い買い物に見積りが必要なのは当たり前ですし、葬儀の見積りだって、 しっかり仕事をしている、そして、仕事内容を把握している葬儀社さんであれば 単価を出してくれるなどでなんとか対応してくれますし、何も無理なことないんですから。 事前の見積りが出せないなんて事を言う葬儀社さんは、 最終的に“いきあたりばったり”で料金が加算さてしまう心配があります。 気をつけましょうね!●そして、電話リサーチの上で対応が良かった葬儀社さんをピックアップして、 実際に見積りをお願いしましょう。 そうすれば、実際にかかる「総額」で見比べることもできるんです。 ●お葬式で見積りを取るって、ちょっと抵抗がある。という話も寄せられていますので、 気持ちもわかりますが、見積りを取らないで葬儀社を決めてしまうということは、 たとえばリフォームや引越しなどで見積りを取らずにお仕事を依頼するようなものなんです。 ●チラシだけを見比べても、なかなか実際にかかる費用や担当者の対応までは判断できません。 チラシコレクターになる前に、ちょっと勇気を出して行動してみることをオススメします。 ------------------------------------------------------------------田臥勇太さんが、NBAフェニックス・サンズの開幕メンバーの12人に選ばれたそうです!!すごい!スゴイ!!スゴーイ!!!と、テレビの前で興奮してしまいました!中学・高校とスターだった彼は、そのまま日本で実業団に入ることを選ばずにアメリカへチャレンジしました。一度は目前に迫ったNBA入りを、残念ながら逃がしても決してあきらめずに、しっかりと今日スタートラインに立った彼は本当に立派だと思います。高いレベルの中で揉まれながら、アメリカ式のバスケスタイルではなく、自分が小学校のころから身体に染み付いている日本式のバスケスタイルで勝負するとの事、やってくれると信じてます!
2004年11月02日
こんにちは。●前回は、斎場にもいろんな種類があるっていうお話をしました。 今日は、斎場はどのようにして選んでいけばいいかっていう「斎場選びのポイント」を紹介しますね。●斎場選び、それは「要望の優先順位を知る事」から始まります。 まずは、規模を考えます。何人くらいの会葬者なのか、規模によって対応できる斎場が変わります。 次に、形式です。仏式であればほとんどの斎場が使えますが、それ以外は確認が必要です。 そして、大切なのが細かな要望です。 費用なのか、交通の便なのか、外観の綺麗さなのか、自宅との距離なのか、日程なのか あなたが一番優先したい項目を考えて、あてはめていくんです。 ここで書いたメリット・デメリットを見ながら、優先項目を考えて、地域の斎場を調べてみるといいですね。↓ http://plaza.rakuten.co.jp/reliefdiary/diary/200410100000/ 第二希望くらいまでを考えておくと安心です。--------------------------------------------------------------------- 今日は寒かったですね。 冬みたいな気温でしたが、被災地の方々は大丈夫でしょうか。 東京のコンビニには山ほどお弁当が売っているのに、 TVで見た避難所では、一人一個のおにぎりしか行き渡っていませんでした。 まだ、募金くらいしかできていませんが、 こんな時って何ができるのでしょうか。 経験がある方がいらしたら教えてほしいです。
2004年10月26日
こんにちは。●今日は早朝より、イエローハットの鍵山秀三郎相談役にお会いして、お掃除を習ってきました。朝6:30に本社前集合、スタートして、掃除終了が9:30くらい。約3時間に渡り、みっちり教えていただいたんです。道路掃除→排水溝掃除→拾ったゴミの分別→空き缶の洗浄・分別→ダンボールまとめ→トイレ掃除といったスケジュールだったんですけど、全てにわたって本当に細部まで徹底的に丁寧でした。●まずは、本社裏の川沿いをゴミ拾いしながら300mほど移動します。川につながる排水溝の蓋を開けて、蓋につまった落ち葉やドロをこそげ落とします。排水溝の蓋を「掃除する対象」としてみた事がなかったので、この時点で目からうろこが1枚落ちました。そして、排水溝の中の落ち葉やゴミを、長い柄がついた器具でかき出して上に積み上げます。普通ならば落ち葉をそのまま袋に入れて、移動するところなんですが、相談役の場合は違いました。ひとつかみずつ取っては、落ち葉とそれ以外のゴミ(タバコの吸殻やお菓子の包装紙など)とより分け、分別していくんです。素手で。虫なんかがいーっぱい入っているドロドロ落ち葉をつかむのをためらっていると、相談役が「こういうものを簡単に触れるようになると、少しの事では動じない精神力がつきます」とアドバイスしてくださって、ビビリながらもチャレンジしました。そして、2分で慣れました。やってみると、けっこう平気なものです。●一つの排水溝で、落ち葉を分けた後のゴミが2つかみくらい残るんですが、それがほっとくと全部海に流れてしまうんですって。で、流れ込んだゴミは自然に帰らずに海底にずーっと残ってしまうそうなんです。一つの排水溝に2つかみずつのゴミです。日頃掃除が行き届いているイエローハットの周辺でも、こうなんです。これで、もし日本全国のドブをさらったら、ゴミはものすごい量になるんだろうなー。なんて想像すると、なんだか怖くなってしまいました。今までもしていませんが、現実を目の当たりにした今からは、タバコやゴミのポイ捨ては一生しないと思います。ちなみに、分別して落ち葉などの自然物だけになったゴミは、近くの農園の肥料にするそうです。●周辺3つの排水溝の掃除が終わったら、ゴミを本社へ持ち帰ります。持ち帰る道すがらも、相談役のゴミに対する反応が素早く、見逃しません。私が気がつかないゴミを簡単に見つけて、ヒョイって拾うんです。●空き缶は、中にタバコの吸殻などがはいている場合は取り出し、全ての缶を洗ってきれいにします。スチールやアルミなどの素材別につぶしてリサイクルにまわします。本社のゴミ集積所を見せていただいたんですけど、リサイクルする素材ごとに10種類くらいの分類がされていて、全てがきれいに洗浄してあるので全く臭わなかったのが驚きでした。●毎日店舗で出るダンボールをまとめて、倉庫に積み上げたあとは、トイレ掃除です。元々とってもキレイなトイレなので、全く抵抗なく、全部雑巾でピカピカに磨き上げました。毎日の継続があるからこそ、キレイなトイレを抵抗なく掃除できるんですね。相談役が、「モップで拭く位では、どうしてもトイレの臭いが残ってしまうから雑巾掛けするんですよ」とおっしゃっていました。ここでも細部へのこだわりが満載で、雑巾の絞り方から、洗剤の出し方、使い方など、丁寧に教えて頂きました。●ここまでで約3時間。なんとこのあと、朝ごはんまでいただいてしまいました!朝食をいただきながら、相談役が人生のヒントをたくさんお話ししてくださったので、ちょっと語録のように紹介しますね。「細部まで丁寧に生きると、人生が豊かになります」「こうして顔を合わせていることは、五百回うまれたくらいの価値があることです。」「手抜きをすると、後で2倍の手間がかかる事になります」「継続するコツは、早く習慣にしてしまう事です」などなど、発言全てに含蓄があって、聞き漏らさないように必死でした。●これを機に、ちょっと今までの生活を見直す事ができそうです。価値観が変わった一日でした。皆さんも家の前の掃除をしてみては?なかなか気持ちのいいものですよ。
2004年10月19日
こんにちは。葬儀相談員のチコです。●前回は、お葬式の斎場にどんな種類があるのかを紹介しました。 ・寺院が管理している「寺院斎場」 ・葬儀社が持っている「葬儀社自社斎場」 ・自治体で運営している「公営斎場」 ・地域(町内会)などで管理している「公民館」 ・マンション・団地などの「集会場」 まず、上の5つは「民営」と「公営」に分けられますので、この特徴から紹介しましょう。 民営:寺院斎場・葬儀社自社斎場 公営:公民館・集会場・自治体運営斎場 ※100~200名位の規模の一般的な大きさの斎場 費用・・・民営:高め 2日間で 20万円~40万円 公営:安め 2日間で 0円~10万円 設備・・・民営:平均して新しく綺麗。バリアフリーは当たり前の状態。 公営:古い斎場が多く、動線なども使いづらい場合も多いが、 新しい斎場はやけに豪華な傾向。 交通・・・民営:駅近の所も多く、比較的便の良い立地 公営:駅からバスで乗り継ぎなどは当たり前。 代表的な特徴は以上のような内容です。●では次に、代表的なそれぞれの特徴(メリット・デメリット)を紹介しますね。 ◆公営斎場 メリット :費用負担が少ない デメリット:混み合っているため、何日も待たなければならない場合が多い ◆葬儀社自社斎場 メリット :空いているので日程の都合を優先できる・利用時間等の融通が利く デメリット:利用葬儀社が限定される ◆寺院斎場 メリット :斎場の少ない地域にも対応 デメリット:宗教・宗派が限定される事がある ◆公民館・集会場 メリット :地域の住人であれば、ほぼ無料に近い形での利用が可能 デメリット:規約によって、葬儀内容が制限される事がある ●このように、それぞれ特徴がありますので、要望に合わせて選択する必要があるんです。次回は選び方のポイントをお話します。---------------------------------------------------------------------巨人の仁志選手が、メジャーへ挑戦するそうです!あのクレバーな守備なら、通用するかも・・と、大きく期待しちゃいます。頑張ってほしいなあ。
2004年10月10日
こんにちは。葬儀相談員のチコです。●お葬式の場所について。 最近のお葬式は、特に都市部を中心として、斎場を利用する事が一般的となっています。 この五年間で、自宅葬と斎場葬の割合も逆転しています。 自宅でのお葬式は、部屋の片付けやご近所様への気遣いなどで、大きな負担がある事や、 住宅事情も変わってきていますので、お葬式ができるスペースを取ること自体も難しいため、 段々と少なくなってきています。 最近の密葬・家族葬ブームもそれに拍車をかけています。 自宅でお葬式をすると、ご近所や町内会に知られてしまい、密葬になりませんからね。 ●お葬式をする斎場にはいくつか種類があって、メリット・デメリットもそれぞれですので、 要望に応じて選択する必要があるんです。 ●どんな種類があるのかというと、 ・寺院が管理している「寺院斎場」 ・葬儀社が持っている「葬儀社自社斎場」 ・自治体で運営している「公営斎場」 ・地域(町内会)などで管理している「公民館」 ・マンション・団地などの「集会場」 など、大きく分けて5つに分かれます。 斎場の利用料の平均目安が高い順に並べてみました。 ●施設の規模などでも費用は変わります。 そして、それぞれ利用規約などの傾向がありますので、次回はそれぞれの特徴を紹介します。 ------------------------------------------------------------------------- 私の免許が今年で更新になります。 生まれて初めて違反したのが、去年の終わりくらいだったんですが、 一回ミソがついたら免停までまっしぐらでした・・・。 ゴールド免許ともあと数日でおさらばです・・・。
2004年10月08日
こんにちは。葬儀相談員の市川 愛イチカワです。お彼岸ですね。お墓参りには行きましたか?今日は、合祀(ゴウシ)墓について、お話します。●合祀墓っていうのは、骨つぼごとに納骨するのではなく、骨つぼから出して、皆さんのお骨と一緒に納骨する形です。多くの合祀墓は、碑が建ててあって、そこにお参りするようになっています。●最初から合祀する場合と、一定期間個別に収めて、数年後に合祀する場合とがあります。●費用負担も少なく、管理なども必要ないことから、最近増えてきている形態ですが、一部で遺族側に合祀に関する充分な知識がなく、実際にどんな形態かを知る必要を感じます。と、いうのは、合祀してしまうと(当り前かもしれませんが)元には戻れません。今後、お墓を設ける可能性はないのか、しっかり検討した後に納骨する事が大切なんです。●費用としては、施設にもよりますが10万円~50万円くらいが目安でしょうか。------------------------------------------------------------------------炊飯器が壊れていて、ここしばらくはお鍋でご飯を炊いているんです。はじめは不便だったんですけど段々慣れてきて、最近は、おこげが上手くできるとちょっとした幸せを感じます。
2004年09月23日
こんにちは。葬儀相談員のイチカワです。納骨堂と霊廟(レイビョウ)について紹介します。●墓所を購入するまで、一時的に預けるという場合もありますが、今日お話しするのは、永代供養として利用する納骨堂です。公営の納骨堂も一部にはありますが、多くは寺院が運営管理しています。入るのには、宗派を問わない事が多いのですが、納骨後はその寺院の宗派で供養していただく事になります。●納骨堂には、個別の骨つぼのまま安置する「個人墓」、夫婦ごとのスペースに区切られている「夫婦墓」、同じく家族ごとの「家族墓」などの種類があります。●寺院墓地や霊園の供給不足に加え、お墓を守っていく後継者がいない場合や、夫婦だけのお墓をもうけたい、今のお墓に入りたくないなど、多様化するライフスタイルにより、年々ニーズが高まっています。●一般墓所を購入する事と比較しても、土地や墓石がない分、負担も少なく交通の便などの様々な要望に近い場所を探しやすいのも特徴です。金額は骨つぼ一体につき30万円~50万円くらいが平均の目安でしょう。●霊廟というのは、仏壇の下に扉があって、開けると骨つぼが並んでいるといったイメージのもので、納骨堂の豪華版です。価格も大体150万円くらいから、都心部では何百万円というような一般墓所並みの金額の所も多くあります。●どちらも、33回忌まで供養していただいて、その後は合祀(ゴウシ)されるのが一般的です。●代々のお墓と違って、入る場所を選択するのが可能ですから、納骨堂を検討している場合は、どんどん見学に行くといいですね。お寺の雰囲気って、結構重要なポイントですから。●次回は合祀墓について紹介します。--------------------------------------------------------------------8月末から毎週通っていた創業塾が昨日終了しました。講義の内容もさることながら、意識の高い仲間と知り合えた事に感謝!打ち上げでは久々に酔っぱらっちゃいました。楽しかった♪
2004年09月21日
イチカワです。お墓の種類について、それぞれの特徴を紹介しています。今日は、墓石を建てる墓地(一般的なお墓)について紹介します。●まずは、墓石を建てる墓地ですが、これにも種類があって、寺院墓地・霊園(民間・公営)に分かれます。寺院墓地というのは、お寺が所有している墓地で、そのお寺のお檀家さんになって入るのが一般的です。そのお寺で永代に供養して頂くため、そのお寺で頂いた戒名が必要です。霊園は、民間も公営も宗教・宗派を問わずに入る事ができるため、近年は大変人気があります。●霊園を購入する際に注意しなければならないのは、例えばチラシなどで「宗派は問いません」と言われていても、実は寺院の所有する墓地だったりして、入った後に改宗させられるケースが少なくない事です。石材店の説明不足の場合が多いのですが、自衛手段としては、目先の金額だけではなく立てた後のこともしっかり把握する事が大切なんですね。●費用のかかり方は、墓地の永代使用料+墓石代金 となるのですが、墓地の金額を決める要素がいくつかあって、・立地(都心に近いほど高額)・交通の便(駅近・車の便など)・寺院の格式・区画の広さなどで変わりますし、墓石も大きさだけではなく、石の産地・質や加工方法で何倍もの値段になります。よくチラシなどに書いてある「一区画○○万円」ですが、これは、ほとんどの場合、広告に出ている区画の墓地使用料を指しています。その場合、別途墓石代・工事代・墓所の年間管理料が必要になります。●本当にピンキリとはこのことだって言うくらい、値段に差があるものですから、予算をしっかり組んでから探すことをおすすめします。金額の目安は要素によって全く違うので、非常に言いづらいのですが、都心の狭い墓地で一般的な輸入の石を使うと、150万円~250万円位+墓地使用料といったところでしょうか。ただ、安いからといって何時間もかかるところに立ててしまうと、お墓参りに行くのがものすごい負担になりますので、急がずゆっくりと考えた方がいいと思います。いつまでに用意しなければいけない。なんていう決まりは全くありませんから。-----------------------------------------------------------------------お知り合いでTOKIOのダッシュ村のような感じの「ゆめてん村」っていう村を作って、いろいろな面白い試みをされている方がいます。今の季節は「栗」が1日40kg(!)も落ちてくるそうです!かなり楽しそう。田舎暮らしに興味ある方はのぞいて見て下さい。http://www.treking-life.com/yumeten/yumeten.html
2004年09月18日
こんにちは。イチカワです。お墓について知りたいという声を頂いたので、何回かに分けてお墓の話しをしようかと思います。●お墓って、一生のうちに購入しない人も多くいるくらい、ちょっと縁遠いものですよね。いつ必要になるかも分からないこの「お墓」、石の種類によって金額が違ったり、お墓自体にもいろいろな種類があったり・・・。葬儀以上に難解な一面もあります。●でも、お墓は急に必要になるって言う事がない分、皆さんがじっくり比較検討できるので、ある程度の知識があれば、失敗を避けるのも簡単です。●まずは、お墓(墓地)の種類をお話しますね。お墓には一般墓地・霊廟(レイビョウ)・納骨堂・合祀墓(ゴウシハカ・合葬墓ともいう)など、規模によっていくつかの種類に分かれます。・一般墓地というのは、墓石を建てるアレです。・納骨堂というのは、一般墓地を一軒家に例えるならマンションタイプとも言えるような、一つ一つのお骨壷ごとのスペースに納骨するタイプです。・霊廟というのは、納骨の豪華版。お仏壇のような感じです。・合祀墓というのは、一つ一つの骨壷から出して、皆さん一緒に納骨するタイプです。墓石の代わりに石碑が建っているのが一般的です。次回は、それぞれの特徴などを詳しく紹介しますね。-------------------------------------------------------------------前職の代表のご結婚を祝って、ランチをしてきました。三国さま、おめでとうございます!末永くお幸せに。一緒に働いている時よりも、オープンな気持ちでお話しできるのがとっても不思議な気分でした。
2004年09月17日
こんにちは。葬儀相談員の市川です。今日はペットのお葬式について。●ここ数年のペットブームにより、ペットにまつわる葬儀事情も変わってきています。飼い主のニーズに応え、同じ火葬をするのでも、合同ではなくお骨が戻ってくる個別火葬が増え、セレモニーとしての火葬プランを提供する業者も増えています。ペット霊園や納骨堂も充実してきているようです。以前の「処理」という考えから「葬儀」へと変わってきているんでしょうね。ドンキホーテがペット葬儀に参入したのも記憶に新しいところです。ペット葬儀社のサービスも多様で、写真プレートや、思い出アルバムなど、各社競っています。●火葬技術もかなり進んでいるようで、火力の調節でミドリガメなどの本当に小さな動物もしっかりお骨になるそうです。びっくりですね。●費用は各社様々なのですが、合同・個別・個別+立会い火葬(+1~2万円程度)といったプランと、ペットの重さを組み合わせて、火葬費用を決めているのが一般的です。●業者が自宅へ引取りに来て、お骨になって届けてくれるといった内容や、そのまま業者所有の施設に納骨するというものなど、業者ごとに決まっていませんので、火葬の後にどのような対応になるのかを知った上で、要望にあわせ依頼する事が大切です。●大きさ / 合同火葬 / 個別火葬 の順に、平均の火葬金額目安を紹介します。小動物 / ¥5,000~¥10,000 / ¥12,000~¥20,000 小型 / ¥7,000~¥15,000 / ¥15,000~¥30,000中型 / ¥15,000~¥30,000 / ¥25,000~¥35,000大型 / ¥25,000~¥40,000 / ¥40,000~¥50,00035kgを超えるような場合は、対応可能な業者が限られていますので、動物病院などから紹介してもらうのが良いでしょう。飼い主が火葬に立ち会う場合は、プラス1~2万円かかるようです。●地域によっては、公営の火葬場でペット火葬の対応をしている場合があります。この場合、費用は数千円で済みますが、合同火葬しか対応していない事が多いようです。まだまだ数は少ないですが、仙台市のように公営のペット専用火葬場を運営している地域もあって、今後はこのような行政サービスを充実させる必要も感じます。●私の子供の頃は、ペットが亡くなると庭に埋めてあげるのが普通でしたが、時代は変わるものですね。-----------------------------------------------------------------------昨日・一昨日と焼津・藤枝に行ってきました。「へそ」って言うカツオの心臓を初めて食べさせて頂いたんですけど、本当に美味しかった!オリジンコーポレーションの皆さん、大変お世話になりました。久しぶりに長距離を運転して、楽しかった!
2004年09月15日
ここ何回かに渡って、葬儀費用のかかり方をお話しました。●「お葬式って、どれくらいかかるんですか?」っていうご相談が、今でも多く寄せられています。「葬儀費用」がお葬式に関しての「最大の壁」なんだろうと思います。確かに分かりづらいですからね。葬儀費用を考える時のポイントは、「みなさんこのくらいだから」とか「こういうものだ」って押し付けではなく、本当に必要な物は何かを選択していくことなんです。これだけで大幅な節約も可能ですし、知らない内に金額が大きくなってしまうなんてことも避けられます。●ちょっとまとめてみると、「葬儀費用」+「固定実費」+「変動実費」+「お布施」=「総葬儀費用」・この式のように、複数の要素が合わさって初めて「総葬儀費用」になることを知っておく。・葬儀費用の項目・金額は、各社金額設定がバラバラ。・サービス料は、見積りに記載するのは“まれ”で、ほとんどが祭壇の金額に入っている。・実費は葬儀社が窓口になって手配するものなので、広告などには記載されない。・数量によって金額が変わるものも、単価などで見積りを取り、しっかり金額を把握する。・お布施は、読経料と戒名料に分かれている。こんなところでしょうか。●これまで押し付けだった葬儀費用は「いくらかかるもの」から「いくらにすれば良いか」へ思考をチェンジする時期に来ているのではないかと思います。--------------------------------------------------------------------勉強会への問い合わせが多くなってきて、嬉しい限りです。実際に色々な方にお会いすると、どんなことに興味があるのかを知ることができて、私の方こそとっても勉強になります。本当にありがとうございます。
2004年09月10日
今日は、お寺にお渡しする「お布施」の金額目安について紹介します。●お布施って、いくらお渡しすれば良いのか分からないってご相談を受けるんですが、困った事に金額が決まっていないんです。直接ご住職に聞いてみると「お気持ちでけっこうです」と、はっきりと教えてくれないケースも多く聞きます。お布施を葬儀費用の中で紹介することには、賛否両論があると思いますが、「葬儀の際に必要なお金」という事で、紹介すことにします。●お布施と一口に言っても、「読経料」と「戒名料」に分かれます。※この○○料という呼び方、お寺さんにはあんまり良く思われないのですが、分かりやすいようにあえてこう分類します。「読経料」というのは、2日間お経を読んで頂くお礼にお渡しするもので、「戒名料」は、戒名を頂いた場合のみ必要になるものです。戒名の金額でちょっと気をつけたいのが、位(ランクといったら語弊があるかもしれませんが・・・。)によって、ずいぶん開きが出てしまう。という事なんです。宗派によって呼び方や名前の持つ意味の重さも違うのですが、一般的には一番スタンダードな名前は「信士(女性は信女)」。その上に「居士(大姉)」・「院号」・「院殿」等と続きます。●気になる費用ですが、宗派や、寺院の格式、御住職の考え方によって差があるものなので、一概にいくらとは言えないものなのですが、・読経料 ¥200,000~¥300,000 (2日間)・信士 ¥150,000~¥250,000・居士 ¥300,000~¥500,000・院号、院殿 ¥800,000~上限なし というのが目安になるかと思います。これにプラスして、「お車代」を2万円ほどおつつみするのが一般的です。ちなみに、東京都生活局の調査では、2001年の平均金額として、・読経料 ¥261,000・戒名料 ¥381,700という結果が出ています。「お気持ち」って、結構しますよね・・・。●戒名の通例としては、ご先祖様と合わせた位の名前を付けて頂くのですが、「おばあちゃんの時代は院号がついてるけど、今はとてもじゃないけど無理!」という方も少なくありませんので、そういう時は、率直にご住職様に相談するのがベストです。代々しっかりとしたお付き合いのある菩提寺であれば、親身に相談に乗ってくれると思います。●お布施がどのような使われ方をしているのか、気になりますよね。あるお寺に伺った一例ですが、寺院の維持費や、お坊様が着る袈裟、僧侶の生活費が大半だそうです。でも、金ぴかロレックスをはめて、どこで売ってるのか分からないような高級ベンツに乗っている御住職もいますから、お寺によってはかなり不透明なニオイがしますよね・・・。-------------------------------------------------------------------もうそろそろ衣替えの準備をする季節ですね。私は秋が大好きなので、とっても楽しみです♪今年は暑い夏だったので、紅葉が綺麗だと良いですね。
2004年09月08日
今日は、葬儀費用のなかの「変動実費」のお話をします。●変動実費とは、数量によって費用決まる項目の事で「返礼品」「飲食費」等がこれに当たります。他の費用とは異なり、葬儀社によってほとんど料金の差がない。という事が大きな特徴です。料理やお返し物って、消費者にも大まかな金額目安が分かりますものね。元の業者も仕出屋さんだったり、お茶屋さんだったりしますから、大幅な水増しは出来ません。そして、料理のランクやお返し物の内容を選択して、会葬者の人数に単価をかけたものがトータルの金額になります。人数によって、金額にかなり開きが出ますから、どの程度の範囲までにお知らせするかが大切になってくるんです。●返礼品は少し多めに用意しておいて、使った分だけ後で清算するのが一般的になっています。逆に、全て買い取りなんて言っている葬儀社さんは、サービスが悪い部類に入りますね。地域によって、当日返しにするのか、後日改めてお返し物を送るのかで分かれるところですが、当日返しの場合は、¥2,000~¥3,000位の物を全ての方にお渡しして、お香典が高額の方には後日半分くらいの金額になるようなものをお返しします。当日返しをしない場合は、当日は¥500位のハンカチなどをお渡しして、後日半分~1/3程度の金額の物をお送りする事になります。●返礼品よりも数量の目安で難しいのがお料理です。飲み物は栓を開けた分だけでいいのですが、お通夜のお清め料理はそうも行きませんので、大まかでもどれくらいの会葬者になりそうなのかを把握したい所です。例えば年賀状のやり取りを参考にするとかで、大体の人数をつかんだら、その人数の8割分くらいの数を用意するのが一般的です。費用は、一人当たり¥2,500~¥5,000の幅が一般的ですので、お料理のランクや予算に合わせて選択するといいですね。2日目の精進落しの料理は、お通夜の席で翌日の出席人数を決めれば良いですし、ほとんどがご親戚だけですから分かりやすいとは思います。大体¥2,000~¥3,000前後のお弁当が多いようです。●注意が必要なのは、ほとんどの見積りにはこの変動実費が含まれていないことなんです。まあ、数量が分からないということも理解出来ますが、最低限、単価と100人の場合とを出してもらう事位は出来ますので、必ずお願いするようにしましょう。この変動費を理由に、見積りの合計金額を出さないトークもありますから。うっかりしていると知らない内に金額がかさんでしまいますよ。●会葬者が多くなるような場合は、総額の半分以上がこの変動費という事も少なくありませんが、香典収入がある場合は、この部分に当てるという考え方も出来ます。●そうそう、香典収入で思い出しましたが、葬儀社のトークで、「香典収入で黒字になるから会葬者はある程度いた方がいい」なんていう事がありますが、これは大きな間違いですよ。そんなことは100件に1件くらいしか起こりません。だって、香典の半分は返礼品でお返ししちゃいますし、残りでお料理とそのほかの費用なんてとてもじゃないですが賄えませんから。うっかり予定より立派な祭壇を勧められないようにしましょうね。●まとめ変動実費の平均金額目安・当日返し ¥2,000~¥3,000(×人数)・後日返し ¥500~¥1,000(×人数)※最終的に頂いたお香典の1/2~1/3くらいの金額の物をお返しする。・飲食 ¥2,500~¥5,000(×人数の80%)・精進落し ¥2,000~¥3,000(×火葬場に同行する人数) ●明日は、お布施の金額を紹介します。--------------------------------------------------------------今住んでいる家が古くって、台風でガタガタいってます。けっこう恐怖です。
2004年09月07日
●今回は、斎場使用料などの「固定実費費用」のお話をします。「固定実費」というのは、葬儀社以外に支払う(葬儀社が立て替え、窓口になって各業者に支払う)性質の実費費用の中で、数量に左右されない物を指しています。●この「固定実費」の中で大きな割合を占めるものは「斎場利用料」です。ここ数年、都市部を中心に自宅でお葬式をする方が極端に減り、斎場を使うケースの方が多くなってきていますので、まずは斎場利用料を詳しく紹介します。●斎場にはいくつか経営母体ごとの種類があって、それに従い利用料も変わります。地域によっては、公営の葬儀専用斎場が作られていたり、地区会館を使えたりと、公の施設が利用できる所があります。その場合は、民間の斎場に比べて住民の利用料負担がかなり軽減されます。ただ、大変混み合うという特徴もありますので、何日か待つという事が可能であればおすすめです。民間の斎場は、設備が整っていて交通の便も良い場合が多く、公営に比べて空いている事も多いのですが、費用面では3~5倍位は見ておかなければなりません。●100名~200名前後の大きさの斎場を2日間利用した場合の一般的な費用は公営斎場 ¥50,000~¥100,000民間斎場 ¥200,000~¥350,000と、なります。●民間斎場の経営母体は、寺院・斎場専門業者などがあり、斎場によっては利用できる葬儀社を限定している所が少なくありませんので、事前に調べておく事をおすすめします。●この他に、葬儀社の自社斎場という形態の斎場が多くありますが、斎場利用料の計上の仕方がこれまた各社バラバラで、平均の金額を出すのが難しいんです。「斎場利用料無料!」と謳っていても、祭壇一式の中にサービス料と同じように組み込まれている場合と、本当に光熱費程度しか請求していない場合とがありますので、この場合はトータルの金額を見て、検討する事が大切なんです。●斎場利用料以外の固定実費の平均金額目安としては、寝台車 ¥15,000前後(/10km)霊柩車 ¥15,000~¥50,000(/10km・仕様による)マイクロバス¥35,000~¥50,000(24人乗りクラス)安置保管料 ¥10,000~¥25,000(自宅以外での一泊)火葬料 ¥無料~¥50,000(自治体による)湯かん ¥100,000前後(喪家の希望による)と、なります。●寝台車については、深夜や長距離の場合は割り増しになりますし、霊柩車は宮型(お神輿みたいなアレ)と洋型(ボルボやキャデラック)のランクなどでも料金は倍以上違います。明日は、「変動実費」を紹介しますね。
2004年09月06日
今日は、葬儀費用のかかり方の中から「葬儀社に支払う葬儀費用」の部分を項目ごとに紹介します。葬儀社によっては、全てセットという場合もありますが、なるべく細かな項目ごとに分けてみました。・ 祭壇一式※1 ¥300,000~(上限なし)・ お棺一式※2 ¥ 70,000~(上限なし)・ ドライアイス ¥ 8,000~10,000(1日分)・ 遺影写真 ¥ 20,000~50,000(大きさによる)・ 看板関係 ¥ 20,000~50,000(大きさ・枚数による)・ 自宅用飾り檀 ¥ 20,000~35,000・ 骨壷 ¥ 10,000~・ 手続代行 ¥ 10,000~30,000・ 受付・案内 ¥ 10,000~20,000(一人/一日)※1の祭壇一式の中には、仏具、供物、位牌等が含まれていることが多いです。※2のお棺一式の中には、旅衣装、棺布団などが含まれていることが多いです。葬儀費用の中には「サービス料・人件費」という表記はほとんど見かけません。これは、祭壇一式の費用の中に入れてしまって、見えなくしてしまっているからなんです。なぜ、こんな事をするのかというと、祭壇が一番利益率が高く(使い回しですから)大きく利益を取っていても隠しやすいからなんです。祭壇一式の費用は、祭壇そのものの金額というより、レンタル料・サービス料・人件費の合わさった金額と考えておいた方がいいと思います。前にもお話しましたが、葬儀の見積り・項目の名前・金額設定は葬儀社によって全く違うんです。私は沢山の葬儀見積りを見てきましたので、ある程度どの葬儀社の見積りも理解できますが、たぶん初めて見る方は“ちんぷんかんぷん”なんじゃないかと思います。そんな時は、分からない事の方が当り前なんですから、葬儀社にちゃんと説明してもらうか、私にでも聞いてくださいね。次回は、斎場使用料などの「固定実費費用」のお話をします。--------------------------------------------------------------------9月1日から、家の周りの掃除を始めました。掃除の分早く起きるのがちょっとつらいですが、きれいな道路はとっても気持ちいいです。
2004年09月03日
こんにちは。葬儀相談員の市川 愛です。●お葬式に必要なものって、だいたい決まっていまるんです。そして、葬儀費用の課金システムも、一つの式にする事ができます。「葬儀費用」+「固定実費」+「変動実費」+「お布施」=「総葬儀費用」一番初めの「葬儀費用」という項目、ここがポイントなんですけど、私たちが考えている「葬儀費用」と葬儀社が言う「葬儀費用」、言葉の意味が全く違うものなんです。葬儀社の言う「葬儀費用」は、上の式でいう所の一番最初の部分だけ。実費などは入っていません。広告に出ている「葬儀一式○○万円!」というのもこの部分だけの事です。●私たちに必要なのは、「葬儀費用」の部分だけにとらわれずに、「トータルでいくらかかるのか」を考える事なんですね。まず、前提として、お葬式には定価がありません。葬儀の金額は、葬儀社がそれぞれ独自に設定している金額と考えてください。祭壇も使い回しですから、はっきり言って利益率も飛びぬけてます。祭壇の金額は「ランク」で説明されがちですが、ランクではなくサービス料だと思ったほうが現実的です。次回は1つ目の「葬儀社に支払う葬儀費用」から細かな項目などを紹介します。----------------------------------------------------------------------言葉は思考を投影し、思考は言葉に影響を受ける。良い言葉を使っていきたいです。ありがとう。
2004年09月01日
こんにちは。葬儀相談員のチコです。 ●前回は見積りの種類のお話しをしましたが、今日は、見積りの見方について紹介します。 ●お葬式の見積りというものは、一見とても分かりづらいんです。というのも、何が必要で、何がいらないものなのかの「知識」が消費者側にない事と、その説明を葬儀社からほとんどされないために、圧倒的に「情報」が不足している事が原因なんですが・・・。 今日は、大まかなグループに分けて紹介したいと思います。 ●まず、お葬式の見積りには、大きく分けて3つの項目分類があります。これは、どの葬儀社の見積りにも当てはまることですので、ぜひ覚えてくださいね。 一つ目は「葬儀社に支払う葬儀費用」の項目です。これは、セット方式では「祭壇一式」と表記されていたりしますし、積み上げ方式では、祭壇・棺・人件費・処置費などにあたるものです。祭壇の大きさで、かなり金額に差が出ますので、規模に応じて選択すると良いでしょうね。 二つ目は「飲食・返礼品などの変動実費」の項目です。これは、数量に応じて金額が変化しますので、単価(@)を出してもらい、予想人数とかけて考えると良いと思います。変動費に関しては、葬儀社ごとでほとんど金額の差は出ません。ランクや数量を考えながら、規模に応じて決めていけば良いでしょう。 三つ目は「斎場費・車両費などの固定実費」の項目です。これは、選んだ斎場の規模や車両の移動距離によって変わってきます。大規模な斎場であるほど高額になりますし、小さな斎場を選べば負担も少なくなります。公営の斎場がある地域であれば、そういう施設を使うと何分の一にも節約できます。葬儀社の持っている斎場で、利用料無料となっている場合は、祭壇の金額が他の葬儀社と比べて高くなっていないか比べてみる事が必要です。 ●以上を組み合わせて一つの見積りが出来ているので、種類ごとの傾向を知った上で内容を選べば分かりやすいですし、トータルの費用の大幅な節約も可能になります。 葬儀社によって大きく違うのは、一つ目の葬儀費用の部分です。打合せの際は、この内容や金額をしっかりと話し合う事が大切です。明日は、項目ごとの金額目安を紹介します。-----------------------------------------------------------------------カゼをひきました。のどが痛い・・・。
2004年08月31日
こんにちは。葬儀相談員のチコです。●昨日は、見積もりについての現状をお話しました。見積りを出さない葬儀社はもう問題外という事にして、今日は、いざ見積りを取ったとき、どこに気を付けたらいいのかを紹介します。●まず、葬儀社の見積りは各社バラバラではあるんですが、大きく分けると2種類に分かれます。 ■セット方式 ■積み上げ方式 この2種類です。「セット方式」は、読んで字のごとく、いくつかのランクごとにセットが組まれていて、そのセットとオプションを組み合わせて作っていく方法です。「積み上げ方式」は、セットではなく、全ての項目が表記されていて、一つひとつを選んで足していく方法です。 ●それぞれのメリットとして特徴的なのは、・セット方式は選ぶのが簡単。・積み上げ方式は細かく内容が分かる。デメリットとしては、・セット方式だと“いらないもの”まで入っている事があり、差し引き出来ない。・積み上げ方式だと、知識がないと“どれが必要か”も分かりづらい。と、言う事でしょうか。●葬儀社さんによっては、セット方式でも、いらないものを省いてくれる場合がありますので、念のため聞いてみるといいですね。●この見積りを取るときにチェックしたいのが、葬儀社さんの対応です。しっかりと、こちらの希望を聞こうとしてくれているのか。それとも、「こういうもんなんですよ」なんて、意見を押し付けるのか。この違いは、いざお葬式のときになっても同じ対応をされると思って間違いありません。見積りすら出してくれない葬儀社は、お葬式のときもこちらの希望は通らないと、思っていたほうが安全です。●私個人としては、積み上げ方式で、なおかつ全てにおいてしっかりと説明してくれる葬儀社さんを選ぶのが一番だと思います。●月曜日は、見積りの見方を紹介しますね。--------------------------------------------------------------------昨日は、新宿までギリシャ料理を食べに行きました。新宿と言うよりも、大久保寄りなんですが「風の蔵」というお店です。ギリシャ料理一辺倒ではなく、洋風居酒屋のようなメニューもあって料金も手頃。また行きたいお店です。ムサカ、初めて食べたんですが、かなり美味しかったです!
2004年08月27日
こんにちは。葬儀相談員の市川です。●皆さん大きな買い物(車とかリフォームとか)をする時って、見積りを取りますよね?いくつかの種類や会社を見比べて、希望の予算や内容に一番ふさわしい物を最終的に選んでいると思います。●で、お葬式はどうかというと、日本消費者協会が行った調査によると、見積りを取ったという人はたったの4割。しかも、複数の会社から取ったケースというのはもっと少なくって、ほとんどが「即決」しているという現状があるんです。●葬儀社に見積りを依頼してみるとよく分かるんですが、「今はそんな事より看病を頑張らないと」とか「そうなった後、任せておけば大丈夫ですよ」なんてもっともらしい事を言って、対応してくれないケースも多くあります。●普通なら、ここで「見積りを取りましょうね!」で終わるんですが、なかなかそうはいかないんです。なぜかというと、葬儀の見積りっていうのは、普通の人が見て理解できるようなシロモノではないからなんです。聞いた事のない項目が並んで、何が必要か・不必要かもわかりません。●以前、6社(!)から見積りを取ったという方がいましたが、結局見比べる事ができずに私のところへ相談されてきました。葬儀社によって、フォーマットがばらばらで、訳が分からなくなってしまうんです。素人でも理解できるまで、葬儀社でしっかり説明してくれれば一番いいんですが、そんな良心的なところはごく一部です。●明日は見積りの種類と、内容の見かたをお話します。--------------------------------------------------------------------久しぶりに友人に会ったら、真っ黒に日焼けしていました。鹿児島に行ってきたそうです。いいなあ。ダイビング行きたいなあ。
2004年08月26日
こんにちは。葬儀相談員のイチカワです。●葬儀の満足度を大きく左右するのが「担当者」の善し悪しです。その担当者の人柄や、遺族との相性もありますが、担当者が本当に親身になって動いていれば、それはしっかりと伝わるものだと思います。でもそれは最低限「一担当制」(一人の担当者が責任を持って全て見る事)だから言える事。いろんな担当がでてきて「言った」「言わない」をされるストレスがある事を理解できていない葬儀社は、まだまだ沢山いるんです。●奥様が余命宣告をされて、ご相談されてきたTさんの最初の言葉は「何度も同じ事を言わせない葬儀社にしてくれ」でした。色々とお話を伺っていくうちに、数年前にお嬢様を亡くされた経験があり、そのお葬式の際に受けたストレスを今でも思い出してしまうため、この度の葬儀ではしっかりしたところを、という事だったんです。●Tさんは、お嬢様が部活動でやっていたバトミントンをモチーフに花祭壇を飾りたいという希望があって、葬儀社の担当者に伝えたところ、問題なく了解してくれました。Tさんは、お嬢様を亡くされたばかりで混乱しているにもかかわらず、お嬢さんのためにと思い、気力を振り絞って担当者と詳しく内容を打合せ、生花をたくさん使ってラケットの形を作ってもらう事にしたそうです。大きさ、色合い、雰囲気など、その打合せは3時間以上に及びました。しかし、次の日、ご自宅まで別の担当者がやってきて、「自分が担当になりました」と挨拶され、「祭壇はどのようになさいますか?」なんて言われてしまったんです!昨日3時間も打ち合わせたにもかかわらずです。びっくりしたTさんは、昨日の担当者の事を聞いてみた所、当直明けで帰ってしまったという事で、満足に引継ぎもできていませんでした。もう一度同じ事を最初から説明する羽目になり、かなりのストレスを感じながら、やっとの思いで通夜当日を迎えました。ここからが本当にありえない話なんですが、生花祭壇の色合いが、話していたものと全く違ってしまっていたそうなんです。Tさんの希望は、グリーンとオレンジで飾りたいとの事だったのですが、実際の色合いは、オレンジではなく、黄色と白のミックスになっていました。生花業社に聞いてみると「色合いは聞いていない」との答え。担当者も「知らなかった」と言っているしまつ。そういえば、最初の担当者にしか言っていなかったという事を思い出し、変更できるか尋ねると、今日これからは無理という事。通夜の開始時間をずらす事もできず、仕方なくそのままにしたそうです。この一件が、Tさんの中では心残りで、時々思い出してはいたたまれない気持ちになるそうです。●そんな事があったからこそ、最初の「何度も同じ事を言わせない葬儀社」という言葉が出て来たんですね。●初めから1人の担当者が対応していれば、何度も同じ事を言わせずに済んだ上、生花の色合いを勝手に発注するなんて事も無かったと思います。●複数の担当がいると、こういう手違いが起こりうることを知っておいてくださいね。小さな葬儀社の場合は、社長さんか、もしくは責任者に対応してもらうのが一番安心です。●お葬式は、それぞれの気持ちを表現する場所でもあるんです。その気持ちを受け止める担当者は、流れ作業では“絶対に”務まりません。葬儀社を調べる際には、「一担当制」なのかを確かめる事をおすすめします。-----------------------------------------------------------------家の近くのセブンイレブンで、おでんと肉まんがスタートしていて、思わず買っちゃいました。もうそんな季節なんですね。
2004年08月25日
こんにちは。チコです。●家族葬を終えた後、参列できなかった人からの連絡や、弔問に追われて大変な思いをされた方って、結構いらっしゃいます。昨日のMさんは、事後報告をした途端、親戚から叱られたり、突然の弔問客の対応に外出できなかったりで困った状況が生まれました。ご家族の状況によって、様々ではありますが、今日は、家族葬・密葬を行うにあたって、こうならないためにはどのようにすれば良いかをお話しますね。●遺族は、故人の思いと周りの方々の気持ちの間に挟まれてしまうので、どこで兼ね合いを取るかが悩みどころになるようです。周りの方々は、やっぱりお別れがしたいですし、それを受け入れてしまえば故人の思いを聞かなかった事になってしまう。と、いうところでしょうか。双方の思いを汲んだ一例があります。◇家族葬の“前”に連絡をして、参列を辞退して頂く◇後日、偲ぶ会などのお別れの席を設ける(49日法要を兼ねる事も可能)こうすれば、親戚に叱られる事も、突然の弔問に追われる事もなく、葬儀後の時間をゆっくりと過ごす事ができますね。このもう一つのメリットとして、後日偲ぶ会を設けるという事は、日程の都合を合わせやすいという事になり、参加する人数が事前に分かるため、準備がしやすいんです。●昨日お話ししたMさんは、皆さんにお別れ会を設ける旨をお知らせして、ホテルのバンケットルームでお食事会を開かれました。お亡くなりになってから、少し時間が経っていた事もあって、とっても和やかな雰囲気でした。●お葬式の形が多様化していますから、ちょっとした落とし穴に気付かない事も少なくないんです。どんな事が起こりうるのかを予測するために、事前にしっかり考えておきたいですね。-----------------------------------------------------------------昨日は、有楽町に行く予定があったんです。有楽町駅と日比谷駅は繋がっているって聞いていて、素直に地下鉄日比谷駅で降りたんですけど・・・。普通に“一駅分”歩きました。そりゃ繋がってはいたけど、あの距離にはびっくり。いい運動しました。
2004年08月24日
こんにちは。葬儀相談員のイチカワです。今日は家族葬で、気をつけておきたいことをお話します。●密葬や家族葬って、最近多く聞くようになってきました。どういうことを指すのかというと、極めて内々の方だけで(家族だけとか、親しい親族だけとか)行うお葬式の形です。多くは、故人本人が「身内だけでひっそりと送ってほしい」などと希望していて、遺族がそれを叶えてあげるという流れでそうなるのですが、気をつけないと、一般葬よりも大変な事になります。●以前ご相談を受けたMさんのお話です。Mさんは、お母様のお葬式のときには、親戚・友人・近所には全くお知らせをしませんでした。お母様本人の希望もあって、自宅からも離れた場所を選び、家族だけで送ってあげたんです。お葬式の内容も満足いくもので、周りの方には葬儀終了後に葉書などでお知らせしました。大変なのはそれからです。まず、親戚から「何で知らせなかったんだ!」とかなりのお叱りを受け、次に友人からも残念がる言葉を毎日のように頂くようになりました。皆さんから好かれ、顔の広い方だったようです。葬儀が終わってホッとする間もないくらい、毎日のように来る弔問客の対応に追われ、それは49日まで続いたそうです。いろいろな手続もあったのですが、外出もなかなかできない状態で、何か良い方法はないかと私のところへご相談しに来られました。本当にお疲れのようで、「まるで、お葬式が終わらないようです」とおっしゃっていました。そうですよね!毎日のように弔問に来られていては、休まる暇もないと思います。●でも、密葬・家族葬が全てこうなっている訳ではなく、あるポイントを抑えてさえいれば、ここまで大変な思いをしなくて住むかもしれないんです。明日はこのポイントをいくつかお話しますね。-----------------------------------------------------------------今日から急に「秋」ですね。ホッとする反面、夏が終わるのはちょっと寂しいです。
2004年08月23日
こんにちは。葬儀相談員の市川です。●今日は心付けのお話をします。 少し前の話しになるので、もしかしたら覚えている方もいるかもしれませんが、 6月に神戸地裁である裁判がありました。 “どさくさに紛れて、本来自由であるはずのチップを、さも必要経費のように請求した” 簡単に言うとこんな内容の訴えなんです。●以下は6月25日の神戸新聞の内容です。 葬儀の際に「心付け」など不要な金を払わせたとして、川西市の男性会社員(54)が冠婚葬祭会社○○(大阪府池田市)に慰謝料など九十二万円の損害賠償を求めた訴訟の判決公判が二十五日までに、神戸地裁伊丹支部であった。 和田三貴子裁判官は「心付けが任意であると告げず、支払いを受けたことは社会的相当性を欠く」などとして、同社に三十万円の支払いを命じた。 原告側の代理人は「心付けをめぐる判決は例がなく、業界の体質について問題提起する画期的な判断」としている。 判決によると、男性は二〇〇〇年四月、父親の葬儀を同社に委託した際、川西市の火葬場職員らへの心付けとして四万三千円を請求されて同社に支払った上、葬儀料として別に計百十八万円を支払った。 判決で和田裁判官は「顧客は精神的に混乱している場合が多く、不利な立場にある」などと指摘した。 ●この裁判、4年以上の時間をかけて、原告側がやっと勝ったんですけど、 支払い30万円-心付け4万3千円=残り25万7千円。 敗訴者負担制度もありませんから、4年分の必要経費や着手金もここから差し引いて 恐らく大きな赤字だったと思います。 でも、記事にもありますが、この方がしたことの凄さは、お金ではなくって、 葬儀業界の常識に対して真っ向から挑んで、そして勝った事。 業界の常識がおかしいという、前例を作った事だと思います。 ●しかし!現在何かが変わったかといえば、ほとんど何も変わっていません。 その葬儀社は、今でも全国規模で大儲けしています。 心付けシステムは、葬儀業界では常識として、確実な収入源なんです。 ●首都圏の、ある民間火葬場のお話をしましょう。 そこはなんと、従業員の給料体系に、あらかじめ心付け分が含まれているんです。 と、いうことは、そこで火葬する場合は、誰でもどの葬儀社を使っても 同じ金額を実費として請求される事になり、遺族は一律1万5千円を 支払うしくみになってしまっているんです。 もし、心付けが払いたくないという場合は、公営火葬場の空き状況を見て、 空いていればいいですが、混み合っている場合は安置費用として、 結局1日1万円位はかかりますし、そこまでの距離がある場合は、 その分車両費が加算されますので、心付けとほぼ同じ金額になります。 これも、火葬場がその地域でほぼ独占企業だからできる「殿様商売」ですよね! ●心付けが必要なのは火葬場職員だけではなく、寝台車、霊柩車の運転手 そのほか一番驚くのは、病院紹介の葬儀社“以外”に 病院から自宅などへの搬送を依頼した際も、病院葬儀社へ 5千円程度を渡す慣習があるんです! 「仕事にならなくてごめんなさい」って事です。 本来の心付けの意味って、 「よくやってくれたね」とか「しっかりやってくださいよ」 って言う事ですよね? まさか「上手に焼いてください」なんて思いませんよね? ●私がこの記事や裏事情を知った時 「いつかこんなくだらないシステムを壊したい!」って 強く思ったんです。 今日は、そんな事を思い出して書いてみました。 --------------------------------------------------------------- まぐまぐから発行しているメルマガ 【相談員がつぶやく「お葬式」のハナシ】 に登録して頂いた方が、なんと1000人を越えました。 ビックリです!ありがとうございます!ホントに嬉しいです! これからもよろしくお願いいたします m(_ _)m
2004年08月20日
こんにちは。葬儀相談員の市川です。●昨日は、お寺に挨拶に行ったら小さなマンションの一室だった というお話をしました。 これって、実は珍しい事ではないんですよ。 ●全ての御導師(お坊さん)が、最初からお寺を構えられるのではなくて、 (○代目などの場合は最初からお寺を継ぐわけですが) 新しい土地に布教に来ている場合や、免許取りたての新米導師の場合などは、 お寺を構える規模に達する前の段階ですから、 必然的に「布教所」という形態にになるのです。 お寺を建設するのなんて、家一件建てるのとはケタが違いますからね! この場合の多くは、どこかにしっかりとした「本寺」があって、 そこから布教に来ていたり、 「本山」と密接に関わっていたりしますので、 必ずしも信用できないというわけではありませんし、 かえって志の高い御導師に出会える確率も高かったりします。 ●ただ、こういう方々ばかりではないという事も知っておいてください。 葬儀の読経をビジネスと割り切って、本寺とではなく、葬儀社と密接に 関わっている御住職が本当に多くいるのです。 一人で複数の宗派の免許を持っていたり、 葬儀社が宗教法人を作って、ほぼ社員待遇で所属していたり、 ビックリするような裏側があるんです。 一部では“マンション坊主”とか“葬儀坊主”なんて ヒドイ言われ方をされちゃっています。 まあ、お布施も少し安くても喜んで来てくれたりしますから、 その方々の葬儀に対するプロ意識を否定するわけではないですが、 多くの場合、キックバックが発生していると考えて間違いないでしょう。 しかも、かなり大きな割合で! 実際、一部の葬儀社担当者の大きな収入源になっています。 何も知らない喪家が、お布施を支払っている現状があるのであれば、 大きな問題だと思いませんか? ●昨日のKさんは、葬儀社さんが一言「こういう御住職です」と言えば 納得できたかもしれないですし、お寺を持っている御住職が良ければ 他を探す事だって出来たわけなんです。 ●ちょっと整理しますと、御住職と一口に言っても、 ・お寺を構えている御住職 ・布教所で布教活動をしている御住職 ・葬儀ビジネスの一端を担っている御住職 に分類できると思います。 お布施の金額も上から順に低くなります。 葬儀の時だけの付き合いであれば、お布施が安いに越した事はないでしょうし、 お寺にお墓を持って、今後、檀家としてのお付き合いを望むのであれば、 しっかりとしたお寺を選ぶべきだと思います。 要は、どんな御住職なのかを把握した上で、納得の上お願いできれば いいんですよね。-------------------------------------------------------------お寺のことを色々書くのって、ちょっと恐ろしい(;_;)
2004年08月19日
こんにちは。葬儀相談員の市川です。●お葬式の時に初めてお願いした御住職が“どこの誰か”なんて、あまり気にしませんよね?偉いオーラを振りまいて、豪華な袈裟を着てお経をあげている姿を見れば、自然と「ありがたい」って思いますよね。でも、こんな事もあるんです。●Kさん(40代男性)のケース『葬儀の時には、葬儀社さんがお寺を紹介してくれました。来てくれたご住職は、威厳があって、声も良くって、話も分かりやすかったので、とっても気に入ったんです。お布施も普通より安い金額だそうで、ありがたかったですし。49日法要の相談もしたかったのもあり、これからもそのご住職とお付き合いできないかと思って、頂いた名刺の住所までご挨拶に伺ったんです。ところが、いくら探し回ってもお寺が見当たらないんです。住所の所には小さなマンションがあるだけで。おかしいなと思いながら、交番まで行って聞いても分からないんです。で、そのマンションの入り口をよく見てみたら、郵便受けの一つになんと「○○院」というそのお寺の名前があったんです。びっくりしましたよ。お寺が小さいマンションの一室なんだから。チャイムを押したら、あの御住職が普段着で出てきて「いらっしゃい」なんて言われちゃって。びっくりした事を聞いてみたら「言ってませんでしたか?」なんてとぼけられちゃって。他に知っているお寺も無いので、法要はお願いしましたが、お布施が安いのも当然かと思いました。ありがたみも半減です。』●それにしてもKさん、びっくりしたでしょうね!この続きは明日、お話しますね。-------------------------------------------------------昨日は、久しぶりにビリヤードをしました。5時間も!集中して撞いていると、ふとアイデアが浮かんだり、頭の切り替えができたりして、とても有意義な時間でした。たまにはこういった遊びも必要。と、思いました。長丁場に付き合って頂いたOさん、ありがとうございました。
2004年08月18日
こんにちは。葬儀相談員のチコです。●昨日は、戒名を2重に頂く事になってしまったIさんの事例をお話しました。どうして葬儀社さん手配の御住職から頂いた戒名では、菩提寺のお墓に入れなかったのでしょうか?実は、こういう事って少なくないんです。今日は、戒名の持つ“特徴”についてお話します。●そもそも、戒名と言うのは、仏教徒になった証として頂くお名前の事で、本来は生前に修行して、信仰や貢献の深さで名前が決まるものなんだそうです。でも、今の時代、生前に修行する人もほとんどいませんよね?それで、お葬式のときに急いで仏教徒にして、その後の供養をするために戒名が必要になるんです。仏門に入るのを許可して(戒名を授けて)その後の供養をするのが、代々のお墓を管理しているお寺の御住職。と、いう訳なんです。●お寺には過去帳というものがあって、檀家の先祖代々がどのような方々だったのかを管理してくれています。その一つとして、戒名があるんです。宗派によって戒名のスタイルは違いますが「どのような人柄だったかを表す文字が入っている」ということが共通しています。お彼岸などでお墓参りをする時なんかに、ご先祖様の戒名を見てみると、「ああ、こんな方だったんだ。」というのがイメージできて、なかなか新鮮な気持ちになりますよ。●ちょっと話はそれましたが、代々仏教徒ではないと言う場合には、もちろん戒名は必要ありませんし、寺院墓地ではなく、霊園や公園墓地に入るのであれば、どこのお寺から頂く戒名でも問題ないのです。●ただ今回のIさんのケースでは、代々の菩提寺があって、そこに納骨すると言う事でしたので、菩提寺からしてみれば「今後、供養していくために必要な名前を、どこの誰が勝手につけたんだ?(仏門に入るのを許可したんだ?)」という事だったんだと思います。●普通、葬儀社さんは、もうしつこいくらいに菩提寺の有無や宗派を聞いてきます。とてもデリケートで、間違えがあってはならない事だからです。●Iさんのように、菩提寺があるかどうか分からずに、詳しく調べないといけないようなケースは、葬儀社さん手配の御住職には戒名を頂かずに、お経だけをあげて頂くのが一番望ましいでしょう。その場合は「俗名(ゾクミョウ)」と言って、生前のお名前でお経をあげてもらえますので、戒名の事は、納骨の時までにゆっくりと考える事ができるのです。●今回の葬儀社さんも、「代々の宗派がある」と分かった時点で、菩提寺が有る可能性に気付いて「俗名で」、と言うアドバイスをしてくれたら、このような事にならなかったかもしれませんね。●また、菩提寺が遠方で、葬儀の時には来て頂けないと言う時には、菩提寺から郵送やFAXで戒名だけを頂戴して、葬儀をあげる場所のお寺には、お経だけをあげて頂くという事もできます。葬儀の前に菩提寺と連絡が付けば、近くのお寺を紹介してくれる事もありますので、その場合はとてもスムーズに進める事ができます。●ちょっと長くなりましたが、戒名と言うのは、・菩提寺がある場合は、菩提寺の御住職から頂戴するもの・葬儀の時のマストアイテムではないので、ゆっくり考えても良いもの・納骨先と密接な関係にあるものなんです。●いかがでしたか?戒名というのは、様々なことが関係し合っているために、今日は“特徴”だけに的を絞って、抜粋してお話しました。お寺の宗派や格式、御住職の考え方、名前の位によって費用が違ったりする面もあり、分かりづらいですよね。この戒名については、また追々お話したいと思います。
2004年08月17日
こんにちは。葬儀相談員の市川です今日は、戒名にまつわるトラブルをお話します。●Iさんが1年前に経験した実例です。『母の葬儀の時なのですが、実家は田舎にあるし、お寺もよく分からなかったので、葬儀社にお寺も手配してもらいました。家族だけの密葬だったので、わからない事は親戚に電話で聞いて、宗派は同じにしてもい、戒名もしっかりと頂きました。葬儀が終わって、次は納骨だという話になったところで、富山に菩提寺があると言う事が分かったんです。じゃあ、そこに入ることが出来ると安心して、富山まで向かいました。ところが、菩提寺の住職と話してみると、「その戒名じゃ入れません」なんて言われてしまって。結局最後にはその菩提寺からも戒名を付けてもらう事になってしまったんです。葬儀の時の戒名は無駄って言うことですよね。20万円もしたのに。葬儀社がつれてきた住職なんだから、そういう決まりみたいな事があるんだったら、葬儀社も一言言ってくれたらいいのにと、後悔しました。何も知らないって困りますね。』●これってどういうことだと思いますか?明日、戒名とお墓の関係について詳しくお話しますね。
2004年08月16日
こんにちは。葬儀相談員の市川です。●今日は、葬儀後に行われる営業を考えてみたいと思います。●Yさんからのご相談内容「市川様その節はお世話になりましてありがとうございました。無事に送り出すことが出来ましてひと段落致しました。(中略)ひとつご相談なのですが、通夜当日から墓地の勧誘電話が掛かり始めております。本日も朝に仏壇を売り込む電話がございました。郵便物も多数届いておりまして、どこから漏れたのか分かりませんが迷惑しております。どうにかならないものでしょうか。又、法事の際には宜しくお願い申し上げます。」●これは、先日頂いたメールなのですが、Yさん以外にも葬儀後の相談では多く寄せられているのが、葬儀後の営業・勧誘に対するものです。●酷い場合はお通夜の夜から営業が始まり、49日を過ぎるまで続きます。主に、・墓地・仏壇・返礼品の業者からの営業のようです。●直接問合せてみましたが、残念な事に、どこから情報を仕入れるのか回答を頂く事が出来ません。(当り前でしょうけれどもね)一説によると、火葬場へ日参して喪家を調べるとか、死亡記事を見る、“あいみつ”をかけられて負けた葬儀社が情報を流すなんていう事も噂されています。●以前、ある百貨店のバックヤードで見かけたポスターは、「近所でお葬式を見かけたら、内線○○までご一報下さい。謝礼を差し上げます」というものでした。この百貨店は、ある葬儀会社に出資をしていて、返礼品にも力を入れている事から、社員に呼びかけているのでしょうが、なんだかものすごい物を感じますね。●なんにしても、悲しんでいる最中に営業をかけるという「最低限のマナー」が守られない業者は、避けたほうが無難でしょうね。●遺族は葬儀前から極度のストレスがかかった状態です。その上葬議直後から、望まない形での営業活動にさらされ、気持ちが擦り減ってしまうご家族も少なくありません。●葬儀後に必要な事も、大半は葬儀社さんが引き受けてくれます。そのためにも、事前の段階で信頼できる葬儀社を選択しておくことが大切です。●営業の電話が掛かってきたときには、・どこからこの番号を知ったのか問い詰める・リストから今すぐ削除をしてもらうこれだけやって、さっさと切ってしまいましょうね。----------------------------------------------------------------おかげさまで、無事にメールマガジンを発行する事ができました。登録してくれた方々、ありがとうございます!これからも、どうぞよろしくお願いいたします。まだの方はこちらのアドレスから。よろしくお願いします!【相談員がつぶやく「お葬式」のハナシ】http://www.mag2.com/m/0000136564.htmそれでは、良い週末を!
2004年08月13日
葬儀相談員の市川です。●昨日は「互助会を移籍したくてもできなかった」という話を紹介しました。でも、約款にはいかにも「移籍できます」と謳っているように見えます。以下がその抜粋です。「加入者が、互助会の営業地域外に転居された場合、その転居地を営業区域とする他の互助会が存在し、かつ、その互助会が移籍加入を引き受ける場合に限り、加入者の希望により(掛金の支払回数が10回以上)移籍の手続きをします。ただし、移籍後は、移籍先互助会の現行約款に従っていただくこととなります。」●ここでポイントになってくるのが、3行目の「かつ、その互助会が移籍加入を引き受ける場合に限り」の一文なんです。と、言うのは、互助会独自の決まりごとがあって、ひっくり返すと「提携先からの移籍しか受け入れない」という前提の上でしか移籍が行われないという事なのです。こうする事によって会員の偏りが抑えられ、互助会の経営バランスが取れるという事になるんです。●例えば、同じ営業エリア(同じ県など)の互助会同士であれば、会員が偏る恐れから、まず移籍不可能ですし、他県でも、相互に移籍の取り決めがない場合は受け入れてもらえないのが普通です。一般的に、移籍の申し入れをすると、移転先のエリアの中から特定の互助会を紹介される事になります。万が一、そこが気に入らなくてもどうしようもありませんので、最悪昨日のTさんのように解約する事になってしまうんです。●さて、数日にわたり互助会に関する注意点をお話しましたが、つまるところ、入会前に何も知らずに入ってしまうと、約款や互助会の都合に振り回されてしまう。という事なんです。●互助会の入会を迷っている場合、次の項目に当てはまるのであれば本部へ問い合わせ、約款を熟読した上で検討してみてください。・互助会の斎場が気に入っていて、必ずそこで葬儀をあげたい・引越しをする予定はない・立派な葬儀をしたい・デメリットを理解した上でも、それを上回る安心を感じる●最後に、一般的な傾向として、互助会のメリットとデメリットをまとめてみました。【メリット】・斎場の設備が整っている・内容が豪華・コース内容が事前に分かる・積み立てる事で、負担が一気にこない・安心感が持てる【デメリット】・積み立ての殆んどが祭壇のみの費用(全てが含まれていない)・営業担当と施行担当が全く違う・コース内容に上乗せできても、差し引きはできない・移籍や解約が面倒で不透明・豪華な分、費用が高め(トータルの費用を見ると、決して安くはありません。)●いかがでしたか?互助会は、特別なシステムではなく、「積立制度を持った葬儀社」と捉えておけば間違いないでしょう。選択肢のうちの一つという程度に考えておいてくださいね。●明日は、また別の葬儀トラブルをお話しますね。--------------------------------------------------------明日はメルマガ創刊号の発行日です。もしよろしければ、読んでくださいね。
2004年08月12日
こんにちは。葬儀相談員のチコです。今日は、互助会の移籍トラブルをお話します。●現在、互助会は全国で338社あって、2,100万口の加入会員がいると言われています。すごい数ですね!数多くいる会員さんの中には、引越しをするケースや、家の近くに出来た他の互助会に変えたいという方も少なくないので、そういった場合は違う互助会への「移籍」を申し出る事になります。しかし、希望の互助会に移籍できないという事も多く、注意が必要です。●Tさん(60代女性)のケース『息子が一緒に住もうと言ってくれて、隣の県に引っ越す事にしました。近所に会館がある互助会に積立をしていたので、引越し先にあるA互助会へ移籍しようと思い、申し出ました。すると、「今までのところと、引越し先のA互助会は提携していないので移籍するなら同じ県にあるB互助会になる」と言われました。でも、同じ県とはいえ、B互助会は家から遠く不便な場所にあるので、積立する気は起きません。息子にも出てきてもらって、事情を説明してもダメで、結局解約して、手数料を払う事になってしまいました。せっかく積み立てたのに、もったいない気持ちです。本当に何ともならなかったんでしょうか?』●Eさん(50代男性)のケース『隣町に新しい斎場が出来たので、見に行ってみると、駅からも近いし、バリアフリーの施設だったので、とても気に入り、これまでの所から移籍しようと思いました。これまでの互助会へ移籍をお願いしてみると、「提携していないから難しい」とか「私共も斎場建設の計画がある」とかで、全く話にならないんです。いまだにそのままになっているんですが、どうして移籍できなかったんでしょうか?』●互助会の約款には、「加入者が、互助会の営業地域外に転居された場合、その転居地を営業区域とする他の互助会が存在し、かつ、その互助会が移籍加入を引き受ける場合に限り、加入者の希望により(掛金の支払回数が10回以上)移籍の手続きをします。ただし、移籍後は、移籍先互助会の現行約款に従っていただくこととなります。」と、書いてあります。なんだか小難しいですが、内容はほとんどの互助会で同じです。「移籍が出来る」と書いてあるように見えますよね?では、なぜ移籍が出来ないのでしょうか?明日は、このしくみと、互助会のメリット・デメリットをお話しますね。
2004年08月11日
こんにちは。葬儀相談員のチコです。昨日は互助会の解約トラブルについての事例を紹介しました。・解約を申し出てもなかなか取り合ってもらえない・会社が違うと言って、営業マンのセールストークに責任を持たないという事が実際に起きています。これはどういった事が背景となっているのでしょうか?●まず「会社が違う」というのが引っかかりますよね?これは、互助会が代理店に「委託」をして会員営業をしているケースなんです。「え?互助会じゃないの?」と思うでしょうが、○○互助会の名刺を持っていても、全く別の会社なんです。前回、営業と施行の部署が違うために意思の疎通が取りにくいという話をしましたが、これはもう一歩進んで「全く関係が無い」と言えますね。そうです。あなたの積み立てているお金の一部は、マージンとして代理店に支払われていたのです。代理店に勤めているパートタイマーが、約款を熟知しているとは到底思えませんし、言葉は悪いですが「取ってナンボ」の世界なんです。●そうした代理店を経由しての会員さんが解約したいと言ってきた時には、互助会はまず、どこの代理店から入会したのかを突き止めなくてはなりません。そして、特定した代理店からも解約手数料を取らなければ、赤字になってしまいます。一方、代理店も経営が掛かってますから必死に応戦します。しかし、どちらも共通の願いとしては、「解約、諦めてくれないかな・・・」という事になり、どちらにしても受けたくないのです。顧客満足?関係ありません。これが、解約引き伸ばしの裏側です。●営業担当者がいくら「全額返金ですよ」と言っても、積み立ては貯蓄ではありません。必ず手数料が2~3割取られてしまいます。もし、互助会に入るのを検討しているなら、あなたの家に来る営業マンに、「約款を全文にわたって分かりやすく説明してください」と言ってみる事をおすすめします。しっかりと納得がいくようであれば、ひとまず検討の余地はあるかもしれませんね。●明日は、互助会の移籍トラブルを紹介します。
2004年08月10日
こんにちは、葬儀相談員のイチカワです。今日は、互助会の解約トラブルについてお話します。不景気のせいか、今まで積み立てていた分を戻してもらい、他の用途に使いたいと思う方が増えています。それに比例して解約トラブルも増加傾向にあり、注意が必要です。●まず、互助会には「約款(ヤッカン)」といって、契約書のようなものがあります。これは、不特定多数の人を対象に、同一の内容で契約する事を約束して、経済産業省の認可を得た上で発行するものです。互助会はこれに則って営業する事が義務付けられています。それでも解約に関してのトラブルが多いのはなぜなのでしょうか?同じ解約トラブルでも様々なケースがありますので、事例を2つご紹介します。●Hさん(60代女性)の事例『入会の時の営業マンが「全額保証されてるんだから、貯金のつもりで」とか「いつでも解約できるから」なんていうものですから、安心していたんです。でも、先日ちょっと入り用になって、積み立てていた分を解約したいと申し出たところ、解約させてくれないんです。「もう少しお考えになった方が・・・」とか「お時間をいただきたい」とかで、1ヶ月以上も電話し続けました。やっとの事で解約の手続ができる事になり、言われた通りに本部まで行ったら、手数料として2割も取られてしまいました。全額保証されていると営業マンに言われた事を伝えても「会社が違うし、その担当ももう辞めてしまっていない」と突っぱねられ、「約款には全額返金とは書いていない」と言われ、結局12万円も取られてしまい、お金が戻ってくるのに40日も待たされました。』●Mさん(50代男性)の事例『父が亡くなって葬儀も終わり、遺品の整理をしていたところで会員証が出てきて、互助会に加入してていた事が分かりました。母はずっと以前に亡くしていましたから、必要がないと思い、電話で解約を申し出たのですが、応答テープが対応するだけで、何度かけても折り返しかかって来ませんでした。もう「意地でも解約してみせる」と思い、やっとのことで解約にこぎ付けたのが、それから半年後の事です。手数料も高かったですし、あの労力を思うと「なんだったんだろう」と悔しく思います。』●パンフレットには「加入希望の方は、約款をよく読んでお申込下さい」と、ほとんどの互助会で書かれています。ですが、あなたはクレジットカードの会員規約を全文にわたり理解できていますか?あの文面と同じように、互助会の約款も一般の消費者にはとても分かりづらく難解なものですし、ほとんどの営業担当は説明しようとしていません。そして、Hさんが言われた「会社が違う」とは?なぜそんなに解約を渋るのでしょうか?明日は、前回とはまた別の互助会のしくみをお話します。
2004年08月09日
こんにちは。葬儀相談員の市川です。●昨日は、互助会のトラブルとして最も多いケースをお話しました。「入会時の話と、いざ葬儀施行になった時の内容が違ってしまう。」普通に考えたらかなりおかしい事だと思います。しかし、どんな問題にも原因があって、このケースにしても「こうなってしまうのが当然」ともいえる背景があるのです。●互助会を会社組織として見てみましょう。一般の会社には色々な部署がありますよね?互助会も同じで、会員を募る営業をする部署や葬儀施行の担当部署、他にも会館を運営する部署などに分かれていて、それぞれに売上目標というものが設定されています。●入会営業の部署は、パートや契約社員の主婦、新人社員などが配属されるため、営業の経験がない場合も多くあります。すると、自分の身の回りから数字を取っていこうとします。保険の外交さんと同じですね。では、知り合いも使い果たした営業員がノルマを達成して、評価(報酬)を上げてもらうためにどうするのでしょう?どんどんオーバートークになっていくんです。入会営業の部署は、求人チラシにレギュラーで載っているくらい人の回転が早く、腰かけの気持ちで働いている人にはずーっと先の事なんて見えていません。目の前の数字がほしいだけです。それだけに、自分が売っている商品の知識にも乏しく、営業の言葉を丸覚えすればいいようなしくみになってしまっているのです。ある互助会には「最後は泣き落とし」というマニュアルまであるそうです。 都合の良い部分だけを前面に出し、敢えて不都合な部分は隠してしまう。これが入会営業です。●今度は施行担当の部署を見てみましょう。入会営業とは違って、施行担当部署にはベテラン揃いです。専門知識も必要ですし、デリケートな状態の遺族が相手ですからそれなりの接客も心得ています。しかし、積み立てられた金額だけで施行を続けるとどうなるでしょうか会社が倒産してしまいます。会員が積立てたお金は、斎場建設や商品購入等でもうとっくに使ってしまいました。新規の会員が爆発的に増えるわけでもなく、新しく1人入会しても、せいぜい月3千円がいいところです。困りましたね、お給料が払えません。どうしましょう。ここで、昨日のオプションの出番です。施行担当部署にも明確な売上目標が設定されていて、コースのランクを上げてもらったり、高いオプションを購入してもらったりでノルマ達成を目指します。あとは、以前にもお話した葬儀社の営業と同じと考えてもらえば良いでしょう。「最後の孝行ですから」とか「故人のために」というアレです。●これが昨日のKさんに起こった事のカラクリです。会員数も伸び悩んでいて、入会営業からの利益だけでは会社が回らない。じゃあ、葬儀施行でその倍儲ければいいんだ。というしくみだったんです。その上、営業担当と施行担当が全く違う他部署のため、お互いがどういう営業をしているのかも無関心です。これでは納得いかない結果になってしまうのもうなずけますね。●Kさんを入会させた奥さんは、とっくの昔に辞めていて、5年以上も前の話を蒸し返しても、ご近所関係が悪くなるだけでお金は戻りません。互助会に入会する時、私たち消費者に必要なのは、客観的な視点です。営業員の言葉を鵜呑みにせず、自分で本部に問合せて内容を把握する。そして、葬儀に最低限必要なものがどれだけ入っているかを見てから初めてそこで入会を検討するくらいで丁度良いでしょう。というより、大きなお金が動く事ですからそれくらいはしましょう。●月曜日は互助会トラブルその2として、別のケースをお話しますね。それでは良い週末を!************メルマガ発行のお知らせ*************タイトル【相談員がつぶやく「お葬式」のハナシ】いざという時に慌てないためのノウハウと情報を毎週お届けします!創刊号は8/13(金)です。縁起悪くはないので(笑)ぜひ読んで下さいね!メルマガサンプル→ http://re-lief.com/merumaga.htm
2004年08月06日
こんにちは。葬儀相談員の市川です。●皆さんは「互助会」って聞いた事はありますか?簡単に言うと、積立をして満期になると、そのお金で祭壇一式の権利が受けられるというサービスです。この権利は役務(エキム)といいます。会員は、万が一の時のために、1口3千円くらいの金額を5年などの長い期間積み立てて、備える事が出来ます。そして、積み立てた金額は、利子こそ付きませんが、法律によって半分の金額は必ず守られています。一方互助会は、会員が積立てたお金で斎場を建てたり、新しい祭壇を購入したりと、サービスの向上に勤めるのです。●なかなか良いシステムだと思います。まとまったお金が積み立てられていることによって、負担が一気に来ないという事や、きれいな設備が使えて、内容も豪華。しかし、トラブルが多いことも事実なんです。互助会に入る前に、又は現在会員になっている方もしっかりと判断出来るように、何日かに分けて考えていきましょう。●まずは、実際にあった事例です。Kさん(50代女性)のケース『数年前、ご近所の奥さんが営業員をやっていて、何度も入会を頼まれて、「助けると思って、お願い!」なんて言われるし、付き合いもあるので「まあ、月々2、3千円ならいいか」と思い、入会しました。いろいろなコースがある中で「これで全部まかなえちゃうのよ!」と勧められ、下から2番目のコースに申し込みました。何でも、80万円相当の祭壇が30万円積み立てるだけで使用できる上に、これで全部まかなえるなんて。30万円なら、かなり安いと思ったんです。100回積み立てたところで満期になって、これで安心と思っていました。去年の暮れに母が亡くなって、病院からその互助会に連絡して迎えに来てもらいました。自宅で担当の社員さんが説明を始めたんですが、どうにもおかしいんです。満期になっているから、お金はかからないはずなのに、やれお料理だ・返礼品だ・斎場利用料だ・供花だとどんどん追加になって、加算されていくんです。役務以外の部分が多くって、満期で全てまかなえるどころかほとんどがオプションなんですよね。話が違うとは思ったんですが、もう来てもらっちゃってるし、これから他の葬儀社なんてとてもじゃないけど悪くって。結局全部お願いしました。対応もまあまあでしたし、会館もきれいだったので良かったんですが、請求がもうびっくりするような金額で・・・。会員サービスしてもらっているのに190万円もかかっちゃったんです。何年も前の話なんで、いまさら奥さんに言うのもアレだし、しょうがないと諦める事にしたんですけど、今でも納得できません。』●このケース、どう思いますか?実は互助会のトラブルの中でも、とても多いんです。明日はこのトラブルの原因を考えていきます。************メルマガ発行のお知らせ*************タイトル【相談員がつぶやく「お葬式」のハナシ】いざという時に慌てないためのノウハウと情報を毎週お届けします!創刊号は8/13(金)です。縁起悪くはないので(笑)ぜひ読んで下さいね!メルマガサンプル→ http://re-lief.com/merumaga.htm
2004年08月05日
こんにちは。葬儀相談員の市川です。■昨日は病院から紹介された葬儀社さんに搬送だけをお願いして後悔してしまったというケースをお話しました。今日は、なぜ病院紹介の葬儀社との間でトラブルが多いのかをお話していきます。■まず現在の状況として、8割の方が病院でお亡くなりになっているという背景があります。そして、私立の病院のほとんどに葬儀社さんは入っています。これを今日の話に照らし合わせ、どういうことになるかというと、8割のご家族が病院から葬儀社を紹介される機会があるという事になります。他人事ではないんですね。■では、なぜトラブルが多いかということに話を戻して、まずは遺族側から考えると、それまで何も準備していなかった上に、病院からはせかされ、身内が亡くなった現実の中、気持ちの余裕もないまま流れに乗ってしまう・考えなしにお任せしてしまう。というケースが多いという事が原因の一つに考えられます。遺族は状況に飲まれてしまうんですね。同じ状況を、葬儀社側から見て見ましょう。遺族は混乱していて、少し話せば「お任せします」と言ってくる。自分に優位な状況が生まれ、営業もしやすい。こんなオイシイ場所が病院なんです。「死亡診断書さえ預かればこっちのもんだ」(!)という言葉を実際に聞いたことがあります。■あなたが葬儀社だったら、ぜひとも病院の紹介リストに入りたいですよね?そう、どの葬儀社も、入れてくれるものなら入りたいんです。でも、病院の数は限られています。ここでどういうことになるか、誤解を恐れずに言うと、多くの病院では、熾烈な癒着合戦が繰り広げられていて、何百万・何千万という金額が動いているんです。■しかも、1つの葬儀社だけが入っているのではなく、いくつもの葬儀社が交代制で入っているのが普通ですので、全ての遺族の紹介を受けられるわけではない。1つの遺族を逃がしたら、もとが取れなくなってしまう。しかも、搬送だけなら足が出てしまう。強引な営業というのは、こうした背景があったからなのです。■怖いですよね。全ての病院葬儀社が、こうだとは言いませんが、こういった状況に陥らないためにも、事前のリサーチが大切になってくるのは当然の話なんです。事前にいくつかの葬儀社に要点を押さえて話を聞いていれば、自分が望む内容にいくら位かかるのかが把握できますし、根拠を持って交渉も出来るのです。■事前に相談するのは、やっぱり気持ちの中に抵抗があるという事を多くのご相談者から聞いてきましたが、自分の身を守るのは、自分自身ということを覚えておいてくださいね。■今日の話は、結構ヘビーな内容だったかもしれないですが、これが今の葬儀業界なんです。明日は別のトラブル事例をお話します。************メルマガ発行のお知らせ*************タイトル【相談員がつぶやく「お葬式」のハナシ】いざという時に慌てないためのノウハウと情報を毎週お届けします!創刊号は8/13(金)です。ぜひ読んで下さいね!メルマガサンプル→ http://re-lief.com/merumaga.htm
2004年08月04日
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