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2012.06.21
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中学生の頃
我々は当然のようにブルースリーに憧れていた。

そして
いつの日からかみんなで集まって「特訓」をするようになった。

「夜の特訓」は他に目的があったが
休み時間にはスパーリング=蹴り合いを実施していた。

で、このスパーリングがひとつ悩みの種で
我々の中にはいわゆる「不良」のみなさんも入っていて

私自身はそっち系ではないので


基本的にあまり「頭はよくない」人種なので
なるべく面倒にならないよう、下から下からの対応をしていた。

ある日、ナンバー3?とスパーリングをする事になってしまった。

面倒なのは
私が本気蹴りを入れたら、ぶち切れちゃいそうという所だ。

なので私は力をセーブしつつ、受けつつ状態なのだが
よりによってナンバー3くんの本気蹴りはちっとも痛くない。

ああ、このままでは延々と続いちゃうなぁー。

というわけで
ほどほどに接戦を演じた末、「いててててっ」と終幕のギブ宣言をした。

ナンバー3くんは勝って「したり顔」だったが



プロレスは八百長ではない。

八百長とはガチ勝負の勝敗を操作するからで
元々、プロレスはガチ勝負ではないからだ。

ある時からプロレスはガチの世界から手を引いた。
あまりに勝負がつかず、興行として成り立たないから。



勝負とは時の運で
名勝負もあればとんでもない凡戦もある。

しかしプロレスは常に名勝負を作り出すシステムを作り上げた。

「打ち合わせ」である。

対戦相手同士が頭をひねりあって
どうやったら観客を魅了する試合ができるかを「打ち合わせる」

しかしいくら「打ち合わせ」ていても
それをリアルに体現できなくては観客に伝える事は出来ない。

また「打ち合わせ」をしすぎると、それは「作り物」になってしまう。

必要最低限の「打ち合わせ」で、後は「阿吽の呼吸」で名勝負を作り上げる。

それが「ザ・レスラー」である。



かつての面影がまるでなくなった
ミッキーローク主演の「ザ・レスラー」を観た。

ここではそんな「打ち合わせ」や
禁断のバックステージが遠慮ナシに描かれている。

だからといってプロレスに対するリスペクトがないわけではなく
リング上での「肉体の痛み」はまさにリアルである事をきちんと伝えている。

そうだ、ここまで肉体を酷使するからこそ
観客はプロレスに魅了されていくのだ。
※ホッチキスはどうかなー、ホッチキスは。


ミッキーローク演じるランディラムと
20年前に名勝負を演じたアヤットラーとの20年目の「打ち合わせ」

「今日はどうする」

「決まってるじゃないか、お前が善玉で俺が悪玉」

名優たちの打ち合わせはこれで充分なのだ。
これだけで観客を大いに沸かせる名勝負を作り上げる事が出来る。

それがプロレスの素晴らしさであり、奥行きの深さである。

言ってみれば
毎日空白ばかりの台本を渡されている俳優のようなものだ。

結末は決まっている。
空白を埋めて名作にするのは本人たちの技量次第。

セリフをしゃべりまくてもよい
まったくしゃべらなくてもよい。

相手の出方によって
自分のセリフをどんどん変えていく。

最後の決め台詞は一番効果的なところでぶちこむ。
その瞬間、観客の興奮はMAXに達する。

これを日々ライヴで実践するプロレスラーたちの快感度はさぞかし高いに違いなく
だからこそ、肉体を酷使し、リングの上に上がり続けるのだ。

ランディ“ザ・ラム”は家族を捨て、その快感におぼれた「クズ野郎」だ。

自分の時代があっという間に去り
すっかり落ちぶれてしまったが、リング上だけでは“ザ・ラム”として輝ける。

娘に絶縁されたランディは
心臓病でドクターストップされているのにも関わらず

自分の居場所として「リング上」を選択し
自分を応援してくれるファンが「家族」である事を選ぶ。

そして“最後のラムジャム”の体勢に入ったところで映画は終わる。

結末はあくまで暗示的であるが
リング上で終焉を迎えることをランディが選択したことは想像に難くない。

最後まで“ザ・ラム”でありたいというのは男として美しい選択にも見える。

しかし

しかし、だ。

そんなもの、「最低のクズ野郎」がすることだ。


リングに上がれないロビンは「単なるクズ野郎」だが
リング上で勝手に散ろうとするランディは「最低のクズ野郎」でしかない。

だって誰一人そんなこと望んでいないもの。

プロレスにそんなガチはいらないのだ。

「家族」=ファンも仲間たち、友人、そして娘も誰も望んでいない。

クズ野郎でいいじゃないか。
なぜクズ野郎として生きていけない??

男なら、男なら生きろ、生きてみろ。

20090614002059.jpg

意外に生き延びたりてたりして。
車椅子でナンパしてたりして。

それでこそ「クズ野郎!」









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最終更新日  2012.06.23 15:58:16
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