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2002.10.31
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 これは、石坂千穂さんのサイトに投稿したものと同じものです。

 「どのように決めるのか」という問題は、中身よりも重要なときがあります。「くじ引き」というと、「賭博」が連想され、それだけで拒否反応をおこす人がいるでしょう。しかし、これは古代アテネから連綿と続いてきた政治手法なのです。現代においても、柄谷行人氏をはじめ、提案している人は多くいます。

 まず、多数決というものを、わかりやすくダム問題を例にとって考えてみましょう。これを住民投票にかけるときに、どのような設問をとるかは大問題でしょう。
 単純に、

1、ダム建設に賛成ですか

 というような設問で投票すれば、現状であれば、「反対」が圧勝するでしょう。しかし、本当の問題は、治水をどうするかです。そこで、設問を次のように変えたらどうなるでしょう。

 あなたは、○○川の治水について、どのようにした方がよいと思いますか。
 1、大規模な河川改修をする

 3、自然保護の観点から、河川には手を加えない
 4、ダムを造る

 さて、どういう結果になるでしょう。圧倒的な得票をとると予想される項目はないと思います。ひょっとしたら、4が30%程度で、上位に来るかもしれません。設問は結果を左右するのです。さらに細かくすれば、いくらでも操作は可能です。ですから設問を誰が決めるのかも大きな問題なのです。
 「多数決」が「設問」によって、左右されることは、おわかりいただけたでしょうか。
 さらに問題があります。それは投票のやり方です。
 例えばひとつの議題に、3つの案があり、そこからひとつを選ぶとき、決選投票というやり方を選ぶことがあります。最初に全案について投票し、上位について決選投票をするという場合などです。その結果が、一回目の投票を覆すことがあるのは、皆様よくご存じかと思います。オリンピックの開催地の決定などによく見られます。
 例えば、A案・B案・C案の3つにそれぞれ、a・b・cの支持者がいて、1回目の投票をした結果、A=42% B=33% C=25%だったとします。C案は廃案となり、AB間で決選投票した結果、C案支持者cが、B案に流れた場合、B案が、通過することになります。
 これが通常の選挙のような方式であれば、当然最多得票のA案が通過するはずですから、やり方次第で結果は違うのです。
 これをどう考えるかは、古代からそうそうたる学者の頭を悩ませてきましたが、解決方法はありません。人間の思考は多様であり、利害の他に感情も入り交じり、やり方次第でコントロールも可能だからです。「決め方に最良はない」のです。
 弁舌さわやかな個人が、ある案について大衆を煽り、あるいは敵を貶め、さらには投票方法を操作することで、大衆をコントロールしてゆくことが可能です。投票とは、政治への参加を疑似体験させるシステムです。投票したことによって、「自分たちが決めた」と勘違いさせる制度なのです。まず投票を疑いましょう。あらゆる投票は、ファシズムへの危険性につながります。

 さて、古代アテネの人たちは、長年の試行錯誤の末、専制政治の出現を排除する方法として、「くじ」による「500人評議会」というものを運営しました。アテネの民主政治が、もっとも成熟したといわれる時期です。やがてはこの精神も、衆愚政治に堕してゆくのですが、それは時の趨勢というもので、致し方のないことでしょう。

 以上長々と述べましたが、結論だけを言えば、選挙は、立候補&推薦→予備投票→上位者のくじ引き、と言うようなやり方、住民投票に関しては、提案→議論→予備投票→上位案のくじ引き、というような方法で決定することが望ましいと私は考えています。また、行政官僚の登用についても、この方式は有効です。地縁、血縁、財力を排除する、最も有効な手段です。
 またこの提案は、「自分(達)の案を、なにがなんでも通したい」「どんな手段をとっても当選したい」と考える人には、都合の悪い制度でしょう。そういう人たちがどういう人か、よく考えれば、この制度の意味するところがわかるでしょう。







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Last updated  2002.10.31 12:51:27
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Re:「くじ引き」についての考察(10/31)  
へぎょん さん
お答えありがとうございます。(^_^)

・大衆民主主義は下手をするとファシズムへ移行する危険があること
・選択肢がいくつもあってそれぞれ長短があり、投票のやり方や、大衆の操り方に左右されてしまう危険がある こんな場合は抽選という方法もある

ということは理解できましたが以下はよくわかりません。

それだから大衆民主主義はだめとか住民投票はだめとかいうネガティブなほうに決め付けてしまうのがよくわかりません。 
確かに危険はあるかもしれませんが過去には大衆の判断能力、判断材料が不足した状態で民主化したから失敗したのだと思います。
過去に失敗したからダメというのではなく、失敗しないために民主主義教育、情報公開、等をしっかり必須でやっていこうという意見をだすべきではないでしょうか?

石坂議員のほうに書き込みましたが本来こちらに書き込むほうが筋のように思いましたので重複しますがここに書き込みます。(^_^) (2002.10.31 14:16:24)

Re:「くじ引き」についての考察(10/31)  
Amami さん
>さて、古代アテネの人たちは、長年の試行錯誤の末、専制政治の出現を排除する方法として、「くじ」による「500人評議会」というものを運営しました。アテネの民主政治が、もっとも成熟したといわれる時期です。
 「500人評議会」がくじで選ばれたというのは私は知らなかった。一般官職は抽選制で一般市民に開放されていました。「500人評議会」のほかに民会があり、そこで審議された。ところで、アテネの民主性が成熟したこの時代はペリクレスがその上にいて専制政治を行っていたのではないかな。それに奴隷制に乗っかった民主主義だよ思います。 (2002.11.01 22:54:34)

Re:「くじ引き」についての考察(10/31)  
Amami さん
 すみません書き足らなかったもので、もう1つの掲示板で書けばよかった。
 「500人評議会」はその上に民会があるのでくじでもよかったのでは。また「専制政治の出現を排除する方法として」では無かったと思います。ペリクレスの指導下で完成し、ペリクレスの死後は衆愚政治に陥ったように、上に優秀な政治家がいたからこそ「抽選制」でも良かったのではないかな。 (2002.11.01 23:21:10)

Re:Re:「くじ引き」についての考察(10/31)  
new romrom  さん
Amamiさん
ペリクレスは、民主化を指導した人として知られています。決して専制ではありませんでした。彼自身民会によって公職を追放されているのがその証拠。「奴隷制の下での民主主義」それは現在でも同じですよ。かつて奴隷制は国内にあり、現代では海外にあるだけです。「民主主義」を騙っているのは、その発展途上国収奪のシステムの上にのった先進国だけでしょう。 (2002.11.01 23:22:03)

Re:Re:「くじ引き」についての考察(10/31)  
new romrom  さん
Amamiさん
>上に優秀な政治家がいたからこそ「抽選制」でも良かったのではないかな。

 そうですね、この点は、Amamiさんの見解の方が、正しいと思います。それに私は非民主主主義者ですからね。
 私は、くじ引きによる決定方法が、決して博打の延長ではなく、歴史的にも充分採用されいる制度だということで、アテネを持ち出したのです。
 アテネのに対する考察は、私も甲を脱ぎます。これからもご指摘お願いします。
(2002.11.01 23:33:28)

Re:「くじ引き」についての考察(10/31)  
Amami さん
new romromさん
 専制は言いすぎだったかな。<「民主主義」を騙っているのは、その発展途上国収奪のシステムの上にのった先進国だけでしょう。>その通りですね。
 抽選制自体についてはまだ考えていきます。悪いとは思わないし、考えさせられる問題です。
(2002.11.02 00:01:53)

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