in rain or fine
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1979年ソ連の映画です。なんとなくですが、私の中では古い映画イコール1920~30年製のつもりだったのです。多少範囲を広げても戦前・戦後までのつもりでしたが・・。この映画、私の基準から大きくズレてしまいました。なにしろこの映画って、とても‘79年に作られたとは思えない作風なのです。 舞台は1899年末の白ロシア(現ベラルーシ)。旅の民俗学者ベロレツキーが、豪雨を避ける為に古い館を訪ねたところから始まります。その館の主は、若く美しい娘ナジェージダ。17世紀初頭、農奴制改革を訴え決起した農民の英雄"スタフ王"を、暗殺した領主の末裔にあたるその娘は、「領主の子孫にたたり続ける」というスタフ王の伝説に怯えて暮らしていました。民話の取材旅行をしているベロレツキーは、スタフ王伝説に惹かれていくのですが、周りの人々から阻まれます。 伝説を演じる人形劇団。貴族の退廃した精神と暮らし。荒れた沼地をさまよう、スタフ王に親を奪われた子供たち。深夜に館を駆け抜ける不思議な影。サスペンスのはずなのに、どきどきもわくわくもしない。退屈なまで静かに淡々とストーリーが進みます。幻想映画・・と一言では表せない世界。暗く重く冷たく、かつ美しい映像だけが強く心に残ります。ただ1度、景色が一転する大雪のシーンでは、大人たちが子どものようにはしゃぎ、銀世界の輝きと共に場面が明るく浮かび上がる事が、とても印象的でした。(2002~2003年視聴)2012年はとうとう更新せず終いでした。ふと思い立って古い記事を掲載します。
2013年01月06日
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