放浪の達人ブログ

ドリアン

皆さんはドリアンを食べたことがあるだろうか?
「地獄の匂い、天国の味」と称される果物の王様である。
あの硬くてトゲトゲの果物は写真やテレビで見たことはあるだろうが、
現物を目にしたことのある人って案外少ないだろうし、
食べたことあるって人はなかなかいないんじゃないだろうか?
世界各地ではホテルにドリアンを持ち込むことが禁止されているし、
また飛行機の機内に持ち込むことも禁止されている。
とにかく腐ったドブのような強烈な匂いなのだ。

随分前にシンガポールをブラついた際のことである。
オーチャード・ロードには高級ブランド店やブティックなど
小奇麗でおしゃれな建物が整然と建っているのだが、
ベンクーレン・ストリートやリトル・インディアの路地裏に入ると
同じシンガポールとは思えない猥雑な光景が広がっている。
ゴミを捨てたら罰金という法律なんぞ関係ないほどにゴミが散らばっている。
果物の腐りゆく匂い、お香や生ゴミの匂いなどが混じり合い、
そんな中でドリアンをナタで割りながら売っている露店もあって
「これぞアジアの匂いだなあ」と嬉しくなったことを思い出す。

一方、濃厚なチーズケーキのような美味しさのためファンも多い。
熟し具合によって当たり外れがあるようで、当たりは凄く美味いらしい。
俺も10回ぐらい食ったことはあるものの「これがドリアンか」程度で
うわあ!メチャ美味い!とまでは感じたことがない。

ドリアンを使用したお菓子には色々なものがある。
ドリアンチップスはまあ普通に食べられる。ドライドリアンは微妙。
ドリアンキャンディは更に微妙、ドリアンういろうはマズくて食べれない。
しかもドリアンういろうなんぞパッケージが「ドリアソういろう」になっておる。
アジアに旅行に行った人はぜひドリアン関連のお土産を買ってみてくれ。
職場に持って行ったらヒンシュク確実なのでぜひ。

半年ほど前にドリアンをもらって食べる機会があったので、
食べ終わった後に種を植えたら芽が出て大きくなった。
日当りの良い2階の部屋に置いておいたら30cmほどに成長した。
ところがこの冬、ちょっと油断をしたら寒さにやられたようで
あんなにいっぱいあった葉が全て枯れて元気がなくなっている。
このまま死んじゃうんだろうか?

ネットでドリアンの育て方を調べてみたら日本での育成は難しいらしい。
沖縄などの南の島で育てれば花は咲くが、結実することは非常に稀なようである。
ドリアンの木は20~30mにもなるということを知って、枯れそうなのを残念な気持ちと
まあ枯れてよかったわなという気持ちが交錯している。
だってドリアンの木がそんなに成長したら家の屋根を突き破るので、
そうなったら2階まで吹き抜けエントランスに改造せにゃならんか、
或いはドリアンの木の枝の上に家を建て直すしかないので困りものである。
しかも隣り近所から匂いの苦情も来るだろうし、やっぱ枯れて良かったのかなあ?


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