エディルネ





チャナッカレについたのは夜遅く。宿を早く見つけねばならない。ラマダンの季節で助かった。この時期はみんな宵っ張りなのだ。部屋に入りベッドに横になった瞬間に眠り込んでしまった。



次の朝は、やはり、というか、宿の人間はなかなか起きてこない。近くの店で朝食を食べながら外を見ると、猫が忍び足で歩いているのが見えた。その狙う先にはスズメがいる。猫が飛びつく、と一瞬早く逃げられてしまった。おしいっ、と思っていると、同じものを見ていたのだろう、トルコ人の子供も指ぱっちんをしていた。



チャナッカレからエディルネへと向かう。ここから対岸のエセアバートにはフェリーで15分、貨物船みたいな船だ。貨物船の料金はバス代に含まれていて、チャナッカレ~エセアバート~ケションで約300円ほど。エセアバートに着くとすぐバスが発車、あやうく乗り遅れそうになる。このバスはケシャンというとこまで行き、そこでエディルネ行きに乗り換える。今日はバスに乗っている時間が長そうだ。12:45ケション発。30分ほど待ち時間があるので、昼食をとる。

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夕方エディルネに到着。さっそく宿を探す。広場の前にドーム状の屋根をした建物があって、どうやらホテルらしい。少し高そうだがここに決めた。1300円ほど。このホテルにはなんと、バスタブがついていた。但し、お湯の出る時間は限られているみたいなのだが。さっそくたまっていた洗濯物をして乾かしておいた。



そうしておいてから外にでた。この街のことが全然わからないのでツーリストインフォメーションを探すが、やはりわからない。ポリスがいたので道を聞いたのだが、残念なことにとても親切なのだが、言葉がまるっきり通じない。



そこへ、ちょっと頭の足りなそうな(失礼)若者が通りかかった。



ポリスは「おい、ヘラ、このジャポネをT・Iまで案内してやれよ。」というようなことを言ったみたいだ。ヘラは(そう名前が聞こえた)ホイ、と答えて、へなへな歩きだし、T・Iまで案内してそこを指差すと、向こうの方へ歩き出してしまった。ありがとう、ヘラ!なんか、不思議なとこだ。



夜になるとジャミイ(モスクのこと)にネオンが点って、例のお祈りの歌が始まる。一日5回、流れるそうだ。夕食をとりにロカンタやレストランに入るがどこも満席である。ちょうど、夕食時にあたったようだ。散歩して時間をすこしずらしてから食べることにした。

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宿に戻るとここは古い建物を利用してホテルにしているみたいで、1階はディスコになっており若者達が列を作って並んでいる。部屋に戻った。湯が使えるようになっていたので、さっそくバスタブに入る。1時間半も湯に浸かっていただろうか。すっかり体がだるくなり、今夜はよく眠れそうだ。



次の日はエディルネのバザーにいってみた。値段はやはり、イスタンブールより安い。ここで音楽テープを買うことにした。店の主人(50ちょっとくらいか)にあなたの一番おすすめのテープは何ですか、と尋ねると、最初はどぎまぎしていたみたいだが、やがて1本のテープを差し出して、恥ずかしそうに、これがベストだ、といった。私はそれを買うことにした。それとベリーダンスのテープを1本。彼の推薦したテープを帰ってから聞いたが、とても好きになった。暇な時によくかける。すでに50回は聞いたかもしれない。



ここではブルガリアとの国境があり、へたに写真を取ると没収されると聞いていた。国境に行ってみた。今はポリスはいないらしい。川沿いを散歩してても何にも言われない。注意する人自体がいない。試しに写真を撮ったが、大丈夫だった。橋には時折一杯の干草を積んだ馬車が渡っていた。

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