『ハイブリッドな子供たち』


"家族"という劇から遠く離れ、ほんとうの自由を求める、
異種交配的な新しい家族論。

文庫本も10年以上前に出たもので、すでに絶版と思われますが
運良くヤフオクでgetできました。

そうだそうだまったくだ、と一気に読了してしまいました。
私もADHDというマイノリティの視点、
つまりワクの外からながめる「普通」「幸せ」に
いつも違和感を持っていたりするわけなのです。
そして、この感覚には"ルサンチマン"の匂いが
多分にあるのも承知しているつもりではあります。

本書のまえがき等から適当に抜き出してみますと...

☆ 近代がいかに"逸脱"をふくめた"普通"以外を疎外してきたか
☆ "普通"の「家族」の奇怪さ
☆ 近代という非人間的な支配の論理から脱出する試み
☆ 近代の奇怪さは、過去の茶番劇であった
☆ 子供たちに贈りたい新しい愛の関係
☆ 家族の中で窒息するのではなく、
新しい愛の中でのびやかに生きていく方法はきっとあるはずである。
※ 健全からの逸脱を怖れるのはむしろ不健全である
※ 血縁家庭は、ついには国家という共同幻想につながるシステムの端末である。
※ 君は猫なのだから犬のふりをする必要は無い。
※ 自分が安心するために子供の羽根をむしりとってしまう母性愛


ACの自助グループにも時々参加させてもらってるんですが、
結婚とか家族(そして国)のカタチが、今のままでイイ
なんて寝言みたいな事は、とてもじゃないけど言えねぇ言えねぇ
思考停止はホンマ恐ろしいです。

2004年1月21日(水)

その後の宮迫さんの著作を読んでいると、その変化がまた興味深いのです。
どんどんスピリチュアルな方向に進んでいく。
ちょうどランディさんの先輩格みたいな印象を持ちました。


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