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Ryu-chan6708

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2006.04.23
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カテゴリ: 読書感想
 インターネットでいろいろな読者のレビューをみることができる。この本のレビューを2つのサイトで見たが、それぞれ百数十人くらいのレビューが載っていた。
 驚いたことに、5ランクで行くと、最低の1点から、最高の5点までばらついている。「すばらしい本である。」というのから、「中味は参考にならなかった。買って損した。」というのまである。

 私は、この種の本は、自分の考えを補強するために買うので、本の内容が全部、気に入らないということは滅多にない。しかし、この本の帯にある 「非言語コミュニケーション入門」 という文句に惹かれ、何か体系的なものを期待した人は裏切られるであろう。買う読者に過大な期待を寄せさせるのは、出版社の売らんかなの手であるが、それは逆に買い手の不満となる。

 「第1感」という本も、その帯に「データ、論理、会議はもういらない、『ひらめき』で判断する驚異の思考方法」とあるが、中味にそんな思考方法は書いてない。原書にもそんな宣伝文句はない。ある読者がレビューで「書いてある中味はマアマアであるが、この帯文に呆れて、最低の1点にした。」と書いていた。

 私は、この「人は見た目が9割」は、「言語によるコミュニケーション」万能の考えを持つ人たちに対する反論のネタとして意味があるとしているが、「非言語コミュニケーション入門」という意味では、本の内容がばらばらで、かつ、理論的な深みがないと感じた。私は、最初からそれは期待していなかった。

 この「人は見た目が9割」の本では最初、人が他人から受け取る情報の割合は、 顔の表情が55%、声の質(高低、大きさ、テンポ)が38%、話す言葉の内容が7%であり、コミュニケーションの「主役」は言葉でなく、「見た目が九割」であるとしている。 したがって、これを受けて、人の身体表現である表情、声について詳細な展開をするのが本来なのだが、バラバラな話が展開する。


 養老孟司氏によると文字には 表音文字 がある。日本語は、カタカナは表音文字、漢字は象形文字で、この2つを使いこなす民族は珍しいという。そして、この文字はそれぞれ使う脳の部分が異なるので、日本人の脳の使い方はすばらしいということになる。 マンガは象形文字言語の延長にあることになる。
 したがって、同氏の漫画家牧野圭一氏との対談集は 「マンガをもっと読みなさい―日本人の脳はすばらしい」 である。このように養老孟司氏によると、マンガは「言語コミュニケーション」の1つである。

 このような理論的な深みが「人は見た目が9割」にはない。「非言語コミュニケーション」は、深くて面白い話題だが、もっと、深く突っ込んだ体系的な書きようを次のときに期待したい。





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Last updated  2006.04.29 12:16:36
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