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Ryu-chan6708

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2006.04.28
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カテゴリ: 読書感想
 4月24日に読書感想を書いた「第1感」の著者の マルコム・グラッドウエル氏 に興味を持ち、彼の前著(処女作)の「 ティッピング・ポイント 」(2000年に飛鳥新社で和訳本発刊)を図書館で借りた。当時、話題になったらしいが、私は、不勉強で知らなかった。今週末の返却納期が来た。今日、通読だが読み終わった。

ティップ(tip) とは、傾く、転覆するという意味で、「ティッピング・ポイント」は、そのポイントを超えると大きく世の中が変わるという「点」のことである。しかも、 そのポイントを超えるもとは、実は大げさなことではないという ことを多くの事例をあげて説明している。

 日本の政治問題でも、小泉劇場による圧倒的な自民党の勝利、たった1つのメールから始まった民主党の崩壊、そしてその後、小沢新党首を迎えての千葉の補選での民主党のすれすれの勝利など、ティッピング・ポイントがあちこち、連続している。
 会社でも、業務の革新をするとき、あるティッピング・ポイントがある。革新は1人で始まる。そして、20%の賛成派と60%の日和見派、20%の反対派がいる。それがある時点で、日和見派が賛成に回るときがティッピング・ポイントになり、改善は一挙に進む。
 工場でもティッピング・ポイントがある。ある工場で不良品が多く、20人くらいの不良品修理作業者がいた。改善スタッフ2人が、乗り込んだが、工場長はじめ、幹部は非協力であった。現場だけが協力した。2人は粘り強く、細かい改善を続けた。2年ほどたったある日、不良が激減し修正者は2名で十分となった。


 この本は「第1感」同様、実例が豊富であるが、同時に、その実例をまとめて、共通的な次の3原則を説明している。

社会をつなぐコネクターと説得のプロのセールスマンの存在
 第2原則:粘りの要素:情報を記憶に残すための、単純かつ決定的な工夫
 第3原則:背景の力:人の性格に感染する背景


 事例の中で、 1990年代、5年間でニューヨークの犯罪ガ3分の1に激減したティッピング・ポイント の解説は印象的であった。私はアメリカには2回しか行っていないが、最初に行ったのは、オイルショックの1973年秋であった。ニューヨークの下町に住んでいる知人のアパートで夜会うことになったが、彼は私をホテルまで迎えに来た。彼のアパートには地下鉄で行かなければならないから、地下鉄は危険だというのである。知人は芸術家の卵であったから、ヒッピーみたいな姿である。一緒に地下鉄に乗ったが、 駅は廃屋のように汚く、電車はペンキの落書きだらけであった。怖かった。
 この本ではニューヨークの犯罪防止は、1980年代後半からの 地下鉄電車の落書きの徹底的な清掃作戦 警察による無賃乗車の取締りの徹底 が効果を挙げた大きな原因としている。大げさなことをしたわけではなかったが、 落書きがなくなり、無賃乗車がなくなるにつれ、市の犯罪も激減したという。 残念ながら、私はその後、このきれいな地下鉄には乗っていない。

 トヨタは、改善は1つやると続いて2つ、3つと出てくると教えている。真の改革は、簡単なことをすぐやることから始まるようだ。小泉改革に欲しい点である。





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Last updated  2006.05.03 10:32:31
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