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Ryu-chan6708

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2006.08.29
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カテゴリ: 読書感想

宮中賢所物語 」を読んで。

A氏 :何が?

神道による祭祀が毎日のように、あの皇居の中で行われていることだ
 これが皇室神道の活動なのだね。
 この本は 、「国家の品格」知的街道 の流れで読んだのだが、著者は、皇居に57年、その仕事にたずさわり( 内掌典 という)、2001年退職したという。
 実際はインタビューをまとめたようだ。
内掌典の仕事は表向きの公式行事と全く関係がなく、昔ながらのしきたりにしたがい、皇室の私的行事としての祭事が一年中行われるんだ
 男性は通いだが、女性は泊まりこみのようで、細かいことは女性中心の仕事だね。
 数人いるようだ。

A氏 :神道では、宗教分離の憲法に違反するのでは?

:だから、 戦前は公務員だったが、敗戦後は公務員でなく、公務員に準ずる内廷の職員となっているとのことだ
 内廷の仕事も公費でないのかね。不勉強でわからないがね。

A氏 :神道だから、はやり、形式がきちんとしているのだろうね。

:実に細かいね。汚れを嫌う考えだから、実によく手を洗うね。
 衣服はもちろん和服だが、これも祭祀によってきまっており、また、よく身を清める。
女性は生理のときは、血を嫌うので、自宅に帰る。
鳥、魚以外の肉は血で火をけがすということでできない。
 外で食べるのは差し支えないが。
 しかし、 これらの祭祀のルールや手順はマニュアル無しで全部、口伝えだという
 この300頁を超えるこの本が一種のマニュアルみたいだね。
 だから、きちんと文書化したら、千頁を超えるのではないかね。
 今、その手順が維持されるかが問題になってきているようだ。


A氏 :その手順自体が皇室神道の中味なんだろうね。
 ところで、皇居のどこで祭祀をやるの?

:皇居の奥に、 賢所 (ケンジョ、正式にはカシコドコロ)、 皇霊殿 神殿 の3つがあり、これを 宮中三殿 という。
賢所 天照大神 の御霊代としての神鏡を祭っている。
皇霊殿 は、 歴代天皇・皇后、皇族の霊 をまつってある。
神殿 は、 八百万神 を皇室保護として祭ってある。

A氏 :どういう祭祀があるの?

:大晦日から元旦の三が日の祭祀、神武天皇、孝明天皇、明治天皇、大正天皇、昭和天皇の祭祀、香淳皇后の祭祀、春季皇霊祭、神嘗祭、神嘗祭など、25くらいある。
 これに10日ごとの祭祀がある。
 当然、主なものには天皇・皇后はじめ、皇族も参加する。
 神楽も出る。

A氏 :お供え物はやはり日本的なものかね?

:お供えする料理は 神饌 というようだが、粥やお菓子なども伝統的なものだね。
 これらの粥や菓子の名前で子供の頃を思い出したよ。
 それから、親から元旦に掃除をすると福が逃げるから掃除はしてはならないといわれたが、この宮中行事でも 元旦の掃除は厳禁 だね。
 何かの伝統だね。

A氏 :皇居も森の中だから、日本的な四季で囲まれているわけだ。

:一時、 鈴虫 を飼っていたそうだが、手間がかかるのでやめたそうだね。

A氏 :しかし、これらの神道による祭祀と 天皇制 はどうからむのかね。

:真珠湾攻撃の四ヶ月前に出た「 臣民の道 」があるが、 天皇は天照大神の直系の子孫であり、日本は神が統治する国 であったんだ。
 だから天皇の率いる戦争は「 聖戦 」となり、兵士は、そのために死んでも本望だとなる。
 戦陣訓は「 それ戦陣は、大命に基づき、皇軍の真髄を発揮し、攻むれば必ず取り、戦えば必ず勝ち、遍く皇道を宣布し、敵をして仰いで御稜威(天皇の威光)の尊厳を感銘せしむる処なり 。」で始まる。
 今後の「国家の品格」知的街道の課題だね。







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Last updated  2006.08.29 16:09:58
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