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Ryu-chan6708

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2006.11.11
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カテゴリ: 読書感想

私: 文藝春秋11月号で紹介されていたので、図書館で借りて読んだよ。
 東京裁判の 開廷前史 ともいうべきで、期待していた東京裁判の中味が中心ではないね。
 本論の予備知識としていいかもしれないね。
 最近、いろいろ出てくる資料を基にした最新の情報に基づいているようだ。
 上下2巻だが薄いし、スラスラ読めたよ。

A氏 天皇の戦争責任追及 は裁判前から除外されたのかね。

:これはアメリカ側、特にマッカーサーの最初からの前提だね。
政治的な配慮 があるし、それを裏付けるものもあるしね。
 最初、オーストラリアは天皇責任を追及すべきとしてきたんだがね。

A氏 :オーストラリアは何故追及しようとしたのかね。

:天皇が個人的には平和主義的な思想の持ち主であることは、理解できるが 正式に戦争開始を認可した責任は免れない という考えだ。
 しかし、イギリスもマッカーサーと同じ「天皇道具論」なので多数で押し切られる。
 イギリスは長い間の植民地政治の経験で占領後の日本の扱いもなれていたのだろうね。

A氏 ソ連 は天皇に批判的だろうね。

:ところが、意外にも スターリンは東京裁判がはじまるときは、天皇不追訴だったんだね
 この謎は明らかでないが、日本共産党の 野坂参三

A氏 :例のスパイだった人かね。
 ところで天皇は、日本は立憲君主制だから内閣で決まったことに拒否権がないと言いながら、終戦は天皇の意思で決まった。
 だから、 開戦も拒否できたという理屈があるのではないかね

私: これについては、「 昭和天皇独白録 」があり、ここで天皇は 仮に開戦の決定を拒否したら国内は大内乱となりクーデターが起こり、数倍もの犠牲者を出すことになったかもしれないとあるという

A氏 :なるほど、しかたがなかったということかね。

私: この本の上巻は、 木戸幸一 や陸軍の怪物と言われる 田中隆吉 による情報で戦争犯罪人の候補が絞られる経過が書いてあるね。
 そして、いろいろな紆余曲折をへて最終的に 28名 となる。
映画「東京裁判」 では、被告席が28個あったから28人だというナレーションがあったというがこれはウソだという。

A氏 :いわゆる A級戦犯 だね。

:ところが、この本で勉強したんだが、 28人以外のA級戦犯容疑者が50人くらいいたんだね
 阿部晋三首相の祖父である、 岸信介 首相はこの50人に含まれていた。
 だから、A級戦犯の裁判は第二次、第三次と続くはずだったんだ。
 それが、第1次で終り、最終的にこの約50人のA級戦犯容疑者は釈放になる。

A氏 :何故?

:一つは最初の28名の裁判に時間がかかりすぎて、第二次まで手が回らなかったこと。 GHQ内で「 ヒットラー 」と言われた ドイツ生まれの徹底した反共主義者ウィロビー少将が釈放するように運動したのがからんでいる
 彼は、日本の再軍備のプランを持っており、東京裁判には最初から好意をもっていなかった。
 イギリスも裁判なしでA級戦犯容疑者を長期間拘束することには反対で、これ以上の極東裁判を行うことに消極的であったようだ。

A氏 ウィロビー少将 は君の日記で 辻参謀の戦争犯罪を免除したアメリカ将校 として登場するね。

:意外だったのは、ウィロビー少将は 右翼の児玉誉士夫と笹川良一 については釈放に慎重論だったということだね。
 いずれにせよ、東京裁判は 竜頭蛇尾 に終わったことになる。

A氏 :その意味で、ドイツのニュルンベルク裁判は、日本よりも徹底して行われたようだね。
 その点、ドイツはすっきりとしているね。

:それとこの本であげているのは、日本が 中国本土の戦争で行った細菌戦、毒ガス戦の免責 だね。
 免責理由として、この問題を告発すると第二次大戦以降の米軍の作戦計画をしばることになるからだという。

A氏 :とにかく、 七三一部隊の免責 は有名だね。

私: ドイツで人体実験を行った医者たちは、米軍によって裁判されているという。
 東京裁判の中味をもっと知りたいものだね。
 膨大な書類らしいがね。

東京裁判への道(上) 東京裁判への道(下)





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Last updated  2006.11.11 08:23:03
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