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私
:北朝鮮の核実験問題で、日本の核武装が問題になっているね。
「 持たず、作らず、持ち込ませず
」の 非核三原則
が、何か最近「 話せず
」が追加になって 四原則
になったそうだね。
A氏
:それは国民への情報公開の原則に反するのではないかね?。
封建国家のように「 知らしむべからず、よらしむべし
」だよ。
私:
そこで、 核武装や原子力開発の問題について、俺は専門的な知識はないが常識的なレベルでの知的興味が生じたね。
この本の筆者は肯定派、反対派のどちらにも安易にくみすることなく、ジャーナリストとして中間的な見地から論じていると言われているので、この文庫本を図書館で選んだよ。
A氏 :考えてみると 日本は地球上ただ一つの被爆国だというが、その被害の後、60年の間に、すぐにでも原子爆弾を開発できる技術力を蓄積してきたというのは矛盾とも言えるね。
私
: 原子力発電と原子爆弾の技術とは、まったく別物でなく、その境目は技術的に灰色なんだね。
だから、日本はその気になれば、すぐ核武装ができるという考えが出てきて当然なんだろうね。
敗戦後、早くも8年後の1953年に「原子炉築造予算2億3500万円」が国会で可決されているよ。
そして、アメリカの原子力発電の売り込みが背景に絡んでいるね。
アメリカの巧妙なシナリオがあったことをこの本は示唆しているね。
A氏 : なんで原爆反対派はやすやすと原子力開発を認めてしまったのだろうね?
私:
この本では 初代原子力委員長
になった 正力松太郎
氏の宣伝力を高く評価しているね。
正力氏は読売新聞の社主でもあるから新聞もキャンペーンに使うことができた。
力道山
の 街頭テレビ
放送で有名な読売新聞系の 日本テレビ
も活躍しただろうね。
日本テレビとCIAの関係はまた「日本テレビとCIA」という本があるね。
これには知的興味があるので、いつかは読みたいね。
話を「核」論に戻そう。
著者によれば、 原子力平和利用を原子力の「光」とし、軍事利用を「影」とする二分法を採用し、自らがかぶった「影」の深さゆえに「光」を享受する特別の権利と義務を持つとする姿勢が一般的だったという。
だから、原子力開発への抵抗はなかったという。
当時、作家の 大江健三郎
氏も核兵器は否定しながら、核開発は賛成しているね。
A氏 :ところで原子力開発はアメリカの強力な支援があったのだね。
私
:もう、30年位前かな。
俺は一人で常磐沿線のある会社に仕事で出張したことがある。
特急列車の普通車が混んでいたのでグリーン車に乗ったら、ここもアメリカ人のグループ客で混んでいた。
隣りにその一人がいた。
片言の英語で聞いたら、 十人くらいのGE社のグループで東海村の原子力発電のメンテナンスに行くのだと言う。
彼はそのチーフらしかった。
俺は、原子力ことは知らないから、「GE社では新人の教育に、現場実習をやらせるのか」と聞いたら、やはり、日本と同じようにいろいろな現場を実習させるということを言っていたね。
どっさり、マニュアルらしい書類を持っていた。
A氏 :当時はまだ、日本の原子力はアメリカ頼りだったんだね。
私:
驚いたのは 清水幾多郎
氏が1980年に 核武装を提案
していたことだね。
この本で知ったよ。
A氏 :彼は 安保反対に学生とデモ をしたんではないの?
私 :この人は転向が多いというが、きれいごとを言って、結局、弱者を助けられない多くの「 戦後民主主義者 」よりも彼のほうがよほど心優しい人間臭さを感ずると著者は言う。
A氏 : 仕方なく「踏み絵」を踏む人 だね。
私:
日本の原子力開発技術も独立性が高まった頃だと思うが、1999年に東海村の JCOの臨界事故
が起きる。
地球上ただ一つの被爆国でありながら、一方で高濃度の核燃料を下請けのなれない作業者がバケツとヒシャクで扱わっていたというこの落差。
さらに、問題は、 この事故でできた放射能に汚染された水の水抜き作業を誰がやるかだった。
危険な作業だね。
その決定は「会社が世間に迷惑をかけたのだから社員がそれを償う」という自主性のない「 滅私奉公
」だという。
A氏 : 硫黄島の戦い 、だね。
私:
原子炉の安全の改善向上も、それを言うと「 それでは今までは安全ではなかったのか
」という変な議論になりそうだというね。
日本陸軍が「 言葉を奪った
」のと似ているね。
ここでも、また、冷静な 相対性思考
ができないので、「 話さず
」を強制されてしまうのかね。
だから、 憲法と同じで9条を守るといっているうちに強大な軍隊ができてしまった。
似ているね。
自衛と攻撃との境はグレーゾーンなのにね。
一筋縄でいかない深い問題を抱えているなぁ。
まぁ、 日本の核武装は、技術的な問題よりも政治的な国際協定があるので、容易ではないだろうがね。
A氏 :いずれにせよ、君が今話してくれたような、そういう共通の事実認識くらいは、議論はしておくべきではないの?
私
:俺はそう思うがね。
しかし、それを言い出すと「それはダメ」と大声を出す大人がいるからなぁ。
人生いろいろだね。
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