知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Freepage List

2007.01.17
XML
カテゴリ: 社会問題

御手洗日本経団連会長 は経済成長がなければ日本は「 絶望の国 」になるとして「 希望の国へ 」として 日本の再生計画 を提言しているね。
 ここで、 アメリカと違って日本人は団結心が強く、組織内のコミュニケーションがとても良い、教育投資が蓄積されやすい。
だから 終身雇用は維持するが年功序列は廃止 するという。

A氏 :しかし、君が格差問題に知的興味を持ったきっかけは 松下やキャノンの非正社員の比率が50パーセントを超えそうだ ということにあったのではないの?

:だから、大きな矛盾があるので、言っている意味がよく分からないね。
非正社員が半分くらいなら、団結心が弱く、組織内のコミュニケーションが悪く、教育投資が蓄積されにくいのではないの
 ホワイトカラー・エゼンプション法を推進する 同氏の意見 だって、意味が分からないしね。
ものごとの明暗を見抜ける 相対的な思考 がないような気がする。

A氏 :キャノンは年功序列を廃止して 職務給 の導入はしているようだね。

:それに分からないのは、経済発展のために企業の イノベーション が必要だと言っているが、どういうイノベーションがあるのかね。

 これもまたカタカナ英語だね。

 今、並行して 野口悠紀雄 著「 日本経済は本当に復活したのか・根拠なき楽観論を斬る 」を読んでいるんだが、野口氏は、経済が回復したのは認めるが、 新しいビジネスモデルの展開による経済回復でない という。
 だから、 本当の回復でないというわけだ
 この新しいビジネスモデルの一つが御手洗氏のイノベーションなんだろうね。

 野口氏は経済回復の内容を 製造業で見ると一部の業種(自動車、鉄鋼、石油・石炭)に偏っており、これからの産業である情報通信機械、電気機械は減少している。
そして、 原油価格と素材の高騰を製品価格に転嫁できたのが鉄鋼、石油・石炭の利益増加の原因で構造的な利益増加でないという。

 最近、この製品への転嫁がきかず、経済成長は下がっているようだ。


A氏
:御手洗氏はどういうビジネスモデルを描いているんだろうかね。

:具体的なものはないね。

 それから、 道州制 にすることを強調しているね。

 その例として宮崎県では投資額が限られているが、九州という道州制にすれば、いろいろ大きなことが宮崎県にできるという。

A氏 :でも、では 夕張市は北海道という道州制みたいな組織の枠内なのになぜ、援助できないのかね。
 暗い部分を直視していないね。
大きいほどいいなら、 国の補助金制度 のほうがもっと金は出るのではないの?

:「 日本経済は本当に復活したのか 」では野口悠紀雄氏は逆に、 新しい産業構造では組織が小さいほど効率的だと言っているから逆だね。
野口氏は人口400万人の アイルランド の例をあげている。

 以前は、アイルランドは貧乏な国で有名だった。
 「 アイルランドの主要輸出品はアイルランド人だ 」と言われたほどであったという。

A氏 クリント・イーストウッド もアイルランド移民の血を引いているね。

:その アイルランドの一人当たりの国内総生産が、最近日本を抜いたという。

 現在、一 人当たり国内総生産が日本より高い国としては、ノルウエー、スウェーデン、デンマーク、スイス、ルクセンブルグ、アイスランドなどがあるという。

日本がイギリスに抜かれるのも時間の問題だという。
イギリスはブレア政権で福祉もよくなった。

 一方、 ドイツ、フランス、イタリアなどの産業国家の地位も下がったという。

A氏: 何故?

産業構造の変化 だね。
90年代になってITが経済活動をリードするようになった。

 伝統的な製造業は、中国や東アジア諸国に移る。
会社側は儲かるが、日本国内の労働市場は厳しくなる。
だから、 大企業の役員の給与は上がるが、労働者の給与は下がる
市場原理主義のグローバリゼーション だね。

 こうなるとITを先取りした「 小さな国 」が有利だという実態となるね。

A氏 :日本は森内閣のとき、ITで大分、騒いだがどうなったんかね。

:あまりパッとした効果は出ていないようだね。
 経団連はどういう評価をしているのかね。

 それにしても、 法人税を下げること 消費税を上げること 賃金を下げること については明確な具体提案はあるが、将来への希望を託す 新しいビジネスモデルによるイノベーションについては抽象的だね。
 そこに野口氏が指摘する問題があるね。
グーグル みたいな新しいビジネスモデルがあるのかね。

 経営者はけちけちして庶民をしめあげる節約で自分の報酬をあげるよりも、新しいビジネスモデルの構築のほうに力を注いで欲しいね。

 そのほうが「 再生日本--希望ある日本 」の期待がもてると思うね。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.01.17 07:30:09
コメント(6) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


希望の国?  
見習い鵜匠 さん
やっぱりねぇ……団結心云々の所は一番引っかかりましたね。正社員、派遣社員、請負、その他諸々の間で、どういう関係が生まれているのか、本当に団結心など生まれる素地があるのか?
小室直樹氏が、「終身雇用制は、戦後農村共同体が崩壊し、企業に乗り移った物だ。戦前の企業はもっと簡単に要員を解雇していた」というようなことを書いていましたが、これが本当なら、日本人の団結心だってアヤシイ物です。 (2007.01.17 12:34:06)

Re:希望の国?(01/17)  
Ryu-chan6708  さん
見習い鵜匠さん
>やっぱりねぇ……団結心云々の所は一番引っかかりましたね。正社員、派遣社員、請負、その他諸々の間で、どういう関係が生まれているのか、本当に団結心など生まれる素地があるのか?
>小室直樹氏が、「終身雇用制は、戦後農村共同体が崩壊し、企業に乗り移った物だ。戦前の企業はもっと簡単に要員を解雇していた」というようなことを書いていましたが、これが本当なら、日本人の団結心だってアヤシイ物です。
-----
たしか、どこかで野口悠紀雄氏は終身雇用制は戦時体制の遺物だと言っていたように思います。 (2007.01.17 13:14:27)

Re:御手洗富士夫「希望の国へ--私の日本再生計画」文藝春秋2月号  
みっくんやさし さん
気になります。正社員 派遣 パート の格差は どうなるのでしょうか?自由化により垣根が なくなって費用対効果で 評価されることになるのでしょうか? (2007.01.17 17:18:52)

Re[1]:御手洗富士夫「希望の国へ--私の日本再生計画」文藝春秋2月号(01/17)  
Ryu-chan6708  さん
みっくんやさしさん
>気になります。正社員 派遣 パート の格差は どうなるのでしょうか?自由化により垣根が なくなって費用対効果で 評価されることになるのでしょうか?
-----
背景に経済のグローバル化がありますね。
低賃金の中国、東南アジア、インドなどとの影響で労働市場は不安定で、世界的に格差は拡大しているようです。
すでに南米の多くの国は日本の十年前を経験し、日本とは逆に社会主義的な政策をとっているようです。
日本も今、参議院選挙を控え、その解決は政治問題化していますね。 (2007.01.17 18:25:38)

Re:御手洗富士夫「希望の国へ--私の日本再生計画」文藝春秋2月号(01/17)  
やはり、日本には企業戦士が必要だということでしょうか。日本の終身雇用制度はセーフティーネットの役割を果たしていたはずです。これをアメリカ型に移行させてきたのは、われわれ国民の自由を履き違えた精神構造にも原因があるのではないでしょうか。 (2007.01.19 22:29:48)

Re[1]:御手洗富士夫「希望の国へ--私の日本再生計画」文藝春秋2月号(01/17)  
Ryu-chan6708  さん
愛しの増田恵子様さん
>やはり、日本には企業戦士が必要だということでしょうか。日本の終身雇用制度はセーフティーネットの役割を果たしていたはずです。これをアメリカ型に移行させてきたのは、われわれ国民の自由を履き違えた精神構造にも原因があるのではないでしょうか。
-----
私のブログの12月12日の日記でふれた「国家の品格」の藤原正彦氏が「国家の堕落」で述べていますが、1990年代の日本のバブル崩壊による経済不況で国民が狼狽したとき、長期的な視野や大局観を見失い、「たかが経済」と一喝する真の指導者が日本にいなかったと言っています。
 そして、日本経営では禁じ手だったリストラが大手を振るいます。アメリカ流の市場原理主義の導入です。当然、格差は広がりアメリカ型となってきたようです。
まさに「国家の品格」を失った結果ですかね。 (2007.01.20 10:54:17)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: