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私
力作だね。
A氏
:俺は日曜日当日に見たね。
君の知的街道シリーズでは、「 マネーロンダリング
」、「 マネーロンダリング
」 、
「 マネーロンダリング入門
」 、
「 近代ヤクザ肯定論・山口組の90年
」、昨日の「 反転・闇社会の守護神と呼ばれて
」に次ぐものだね。
私
:「 近代ヤクザ肯定論
」では著者は 1991年に施行された暴対法で、暴力団はマフィア化する
と言っていたが、 投資の裏で活動し、その利益を得ているという方向
に走り出しているね。
これは 株式投資とベンチャーの規制緩和
が引き金になっている。
カネのもとは覚せい剤や賭博などの不正行為で稼いだ金
で、そのカネは 年間1兆円
と言われる。
それが、株式投資やベンチャー企業の規制緩和で 株式市場や投資市場
に流れ、ここでまた、大きな利益を得ているという。
A氏
: 暴力団の構造
も変わってきているね。
かって、警察の取締まりが厳しくなったとき、暴力団は団員を組から形式的に外に出し、経済活動をさせ、そこからカネを得ていた。
いわゆる、「 企業舎弟
」だね。
ところがこれも取り締まり対象になったので、投資活動は 一般人の金融ブローカー、投資家や証券マン にカネを出して儲けてもらうという。
私
:こういう一般人を「 共生者
」というんだそうだね。
ある 証券マン
は ヤクザマネー1億円を5倍
にしたことがあるという。
こういうカネが、また暴力団にもどり、 資金力を強化
していく。
A氏
: 居酒屋チェーン「ゼクー」
がベンチャーで進出して 全国90店舗、年間50億円まで成長
するが、 わずか2年で膨大な会社資金の流出で倒産
する。
急成長するための資金が必要になり、 投資家から24億円のカネを借りるがこれがヤクザマネーだった。
会社は倒産するが暴力団はカネを得るという構造だね。
会社を叩き売られたわけだね。
私
:一時、 株は7700円だったものが最終的に2円
になる。
もちろん、暴力団のほうが高いときに市場で売っている。
損したのは、一般投資家
だね。
破産して 従業員も路頭に迷う。
私
:「 ゼクー
」の監査役がインタビューに出るが、 そのカネの裏の実態を知り、底の知れない恐怖感を感じた
という。
あるヤクザはバブル時代に地上げなどで儲けた 資金80億円
をもとに 80社ほどのベンチャーに投資
しているという。
ベンチャーがこういうヤクザマネーに走るのは、 銀行の貸し出しの際の審査の厳しさとその審査の長さ
だという。
何ヶ月もかかるからチャンスを逸する。
ヤクザマネーなら、2、3日でかなりの金額を借りられる。
政府は規制緩和しておきながら、銀行は旧態依然たる姿勢に放置だね。
A氏
:だから、 ベンチャー
は問題と知りつつ、借りる。
ヤクザは担保に株や白紙委任状をとる。
ヤクザが事実上のオーナー
だ。
私
:国も放置するわけにはいかない。
特に、 海外フアンド
に資金が流れるときは、投資家として直接ヤクザは登場せず、 二重、三重のペーパーカンパニーを通じて資金が流れるので、追跡が難しいという。
今月、 証券取引等監視委員会
とヤクザに詳しい 警察庁
が連携を取り出した。
A氏 :このNHKスペシャルは、最後に、このヤクザマネーは、逆に、 日本国民の拝金主義を問われている問題 だとくくっているね。
私
:今月の「 文藝春秋
」で、例の「 国家の品格
」の 藤原正彦
氏が「 経済至上主義では人心乱れ国滅ぶ
」として「 教養立国ニッポン
」を提言しているね。
ヤクザマネーは、その「人心乱れ、国滅ぶ」という日本の実態を反映している現象
だね。
それにしても 派遣社員の規制緩和
、 タクシーの規制緩和
、 株式市場の規制緩和
、 ベンチャーの規制緩和
は マイナス面
が多いね。
藤原正彦氏の提言
のように、もう一度、見直すべきだろうね。
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