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私
: 第2部
で、これだけ世界がいろいろな問題を抱えているのを世界地図でざっと見ると呆然とするね。
ところで、 イラク戦争
後に、 イラク
ではいまだに 自爆テロ
による混乱が続いているね。
一方で、 クルド族が多く住むイラク北部
では、 トルコ軍とクルド労働党(PKK)との戦い
が、今、問題になっているね。
A氏
: イラク政府
は、 領土侵犯
だとして トルコ軍の撤退を要求
し、 トルコ政府
はしばしばトルコを襲撃する PKK
を撲滅するには、イラク 北部のPKKの攻撃が不可欠
だと主張する。
これに アメリカ
がからんで、 トルコ軍の撤退を要求
する。
クルド自治区
もあまり トルコ軍
が駐留すると、 自治区の武装兵
がトルコ軍に抵抗するかもしれない。
トルコが強硬
なので、一つの火種になっているので、新聞でもよく報じているね。
この辺の治安は 韓国軍
があたっているようだね。
私:
ところが、この 「『地図で読む世界情勢』第2部・これから世界はどうなるのか
」でたった4頁しかふれていないんだが、 トルコのダム問題
が背景にあるんだね。
地図が6つ掲載されていて、タイトルが「 トルコの巨大ダム
」だ。
A氏 :巨大ダムが 地域紛争 に関係するの?
私
:俺たちは高校時代に世界史で 世界最初の文明
は「 メソポタミア文明
」で、それは チグリス川とユーフラテス川の沖積平野
、すなわち、今の イラク
にできたと教わったのをいまだに覚えているね。
その チグリス川とユーフラテス川の水源
は トルコ東部
にあるんだね。
ユーフラテス川
のほうは、 シリアを通過
して、 イラク
に流れる。
これが地図でよく分かるね。
A氏 :そうすると 水でトルコ、イラク、シリアは密接 につながっているのか。
私
:問題は、 トルコ
がこの トルコ南東部のアナトリア地方の経済発展を促進
するために、 1976
年、 南東部アナトリア開発計画
( GAP計画
)を発表し、 2010年までにこの2つの川とその支流に 22個のダム
と 19の発電所
を建設
するものだ。
これによって、 電力の増加
、 乾燥地の灌漑
、 この地域の経済発展
を図ろうというものだね。
地図を見るとすでに 11個のダムが完成
している。
すでに 運河も作られ、灌漑地も増加
している。
この地域はイラク、シリアと接しているので クルド人
が多い。
この経済発展でクルド人の生活水準を高め、クルド問題を解決しようという政治的な狙い
もあるね。
しかし、ダムにつきものの 住民の移動
、 文化遺産の水没
、 環境破壊
などがあらわれているという。
A氏
:しかし、 上流のトルコ側
で水を多く使ってしまうと、 下流のシリア、イラクは水が不足する事態
になるのではないの?
国家間の紛争の種になるね。
私
:ダムができると 下流に流れる水量が減るが水質も低下
する。
シリア
に流れる水量は半減し、一方、人口は増加しているので、国連のレポートでは 2025年までにはシリアは水不足
に陥るだろうという。
さらに、ユーフラテス川はシリアを経由して、イラクに行くが、 シリアにもダムがある。
だから、 シリアとイラクの間でも同じ問題
がある。
トルコにとっては、この 水資源はシリアとイラクに対する戦略的な武器
になる。
A氏 :こういう 国際河川 の問題については、 国連協定 があるのではないの?
私
: 1997
年に 国連協定
ができたのだが、 トルコ
はこれを調印していない。
シリアとイラクが国際裁判所に訴える手段
を奪っているという。
しかし、この本では水は国際援助の手段になっているから、中東では「 水戦争
」は起こりえないとしているね。
国際援助の手段
とは何かまで、この本は踏み込んでいない。
「 水
」という個別のテーマは、その種の本を読むしかないね。
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