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私
今日も日中は用事をして、今、帰ってきたところだよ。
2日とも雨で参ったよ。
車中と宿先でこの本を読んだね。
驚いたね。
A氏 :何が?
私 :いや、 フェアトレード という今までの認識が変わったね。
A氏
: フェアトレード
というのは、 農産物など作る労働者を搾取
するのでなく、労働者もそれなりの生活ができるような価格で購入するというものではないの?
独占的な大企業に対する挑戦
ではないのかね。
私
:それで、大企業が 貧しい生産者
に対して、学校などの施設を提供したりするが、 これは貧しい生産者に対して、自主性を失わせるだけで、いつまでたっても自力で立ち上がれなくなる。
ところが、この本で実際に登場する フェアトレード
は、 今の市場経済を認めながら、その中で良い品質のものを市場に提供
していくというものだね。
ここで違うのは、 コスト計算の仕方
だね。
生産者が 通常の生活ができる賃金を考慮
し、かつ、農薬を使わない 有機栽培
をする。
農薬を使うと一時的に生産効率はあがるようだが、 地力が低下
したり、 公害など環境問題
を起こしたりして、労働力が安定しない。
また、賃金があまり安いと、生産者は、少しでも高く売れる農産物があると、そちらに移ってしまうので安定しない。
A氏 : 長い目で見たコスト計算をすると市場にそれなりに存在価値 はあるわけか。
私
:この本の著者2人はオランダ人だが、一人は「 自分に商才がない」という神父
、他の一人は「 商売には興味がないから親の会社を継ぐのをやめた」という青年
だ。
その2人のボランティア青年が手を組み、 世界をマタに駆けた公正貿易に乗り出す実話
だね。
開発途上国の政治不安で命の危険もある中を、実にすごい働きをして、 フェアトレード
をまず、 コーヒー
から行う。
メキシコの貧しい生産者を組織化して、公正なコストで買い、そしてオランダのマーケットに売り出す。
A氏 :すでに独占的な利益を得ている大手業者との対抗もあるだろうね。
私
:そういう業者とも対応していく。
フランスなど、隠れた巧妙な政府の貿易障壁もある。
政治家もからむ。
コーヒー
だけでなく、 バナナ
、 ジーンズ
と拡大していく。
バナナ
などは 薬漬けの生産
だそうだが、この会社のバナナは 有機栽培
だね。
A氏 :どんな ブランド で売っているの?
私
: マックスハベラー・コーヒー
、 バナナ・オケ
、 クイチ・ジーンズ
だ。
ジーンズ
は 有機栽培の綿
を使う。
アメリカの綿は薬漬けだね
。
コーヒーは日本でも市場で売られている
ということだね。
バナナ
などは チキータ・バナナ
に対抗して 10パーセント
くらいの市場を獲得しているらしいね。
これをみて、 チキータ
も フェアトレード・バナナ
に乗り出してきたようだね。
この本が示しているのは、やる気があれば、 フェアトレード
はそれなりに市場に力を持つことができるということで、 フェアトレードを志す人に勇気を与えてくれるだろうね。
興味があったのは、 大企業を支配するアングロサクソン的な人間観
だね。
それに対する メキシコのインディオの人間観
の違いだね。
アングロサクソン的な人間観
は 個人がまずあるという発想
だが、 インディオの人間観は人との関係で個人がある
。
A氏
:それは日本人も同じではないの?
俺
と君とでは、自分を意味するとき、「 俺は
」を使うが、仕事では「 僕は
」とか「 私は
」だ。
子どもには「 お父さんは
」か「 パパは
」だし、孫には「 じじは
」だね。
ところが 英語
は「 I・アイ
」だけだ。
相手の人間関係が変わっても、「 俺は俺だ
」。
私
:だから、 アングロサクソン
は 植民地
を平気で作り出す。
フェアトレード
をする人は インディオのような人間の連帯感みたいなものを重視する人間観を持つことが必要
だろうね。
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