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Ryu-chan6708

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2009.01.06
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カテゴリ: 歴史



キムはなぜ裁かれたのか

キム シンガポール刑務所 6年 ほどいて、 1951年8月 日本の スガモ刑務所 に送られ、 日本の土を初めて踏む。

A氏 :「 日本の戦犯 」となってから、日本の土を踏むとはね。
  すでに、 母国朝鮮 1950年(昭和25年)6月25日 に始まった 朝鮮戦争 で戦火の中だね。

私:キムは1952年、仮出所 となる。
  身元引受人は在日朝鮮人がなってくれた。
  「 日本の戦犯 」なのに、「 外国人登録 」をしないと働けないので、登録する。
翌、1953年に刑期が満了。
しかし、職は簡単にない。
   彼ら捕虜収容所監視員で戦犯になった者は、仮出所しても食うのがまず、問題だった。
  スガモにいたほうが楽だった。
  故郷は 朝鮮戦争 で荒れているし、「 戦犯 」ということで「 親日者 」として故郷では冷たい目でみられる。
キム は北海道までわたり、同胞がやっているパチンコ店で仕事を見つけ、結婚し、1956年に東京に戻り、貧しいながら生活をする。
  しかし、 キム以外の刑期の長い朝鮮人捕虜監視員はまだスガモ にいた。

A氏 1952年4月 から サンフランシスコ講和条約が発効 したんだから、 朝鮮は独立 したわけだね。
  だから、当然、 朝鮮人は釈放 されるべきだね。

サンフランシスコ講和条約の第11条 は、今でも 東京裁判問題 でとりあげられるね。
  ここに「 日本国は戦争犯罪法廷の『 裁判 』を受諾する。日本国で拘束されている『 日本国民 』は法廷が科した刑を執行する 」とある。
  この「 裁判 」はjudgmentsだから「 判決 」だと訳すべきだとかいう議論が、 東京裁判の正当性 をめぐる議論で登場するね。
  しかし、この本の メインテーマは朝鮮人問題 だから、後者の「 日本国民 」は 講和条約発効後、朝鮮人は含まないかという議論で登場 するね。

A氏 :朝鮮人は日本国民でなくなるのだから、当然、釈放だろう?

:日本政府も講和条約が締結され、発効するまでそう考えていたが、発効直前に「 戦争中、日本人として裁かれたから、釈放できない 」となった。
  その裏には、 連合国側の戦犯に対する厳しい姿勢 があったという。
 日本政府としては、「 日本国民 」の戦犯以外は、連合国軍に引渡し、後は、連合国軍の管理に任せたいとおもっていたようだね。  
独立した韓国政府 も戦犯は「 親日 」だとして冷たい。

A氏 :講和条約の発効後、日本政府は 戦犯の援護 に動き出すね。
拘禁中に死亡した戦犯の遺族にも年金や見舞金 が出るようになった。
  後に 軍人恩給 も出るようになった。

:しかし、「 日本国民 」でない朝鮮人、台湾人はその恩恵にあずかれない。

A氏 :講和条約後も、 服役中は「日本国民 」、 出所すると「外国人 」か。
  なんだか、一貫していないね。
同じ戦犯 でも 戦後の日本人との処遇の格差が拡大 するね。
  こういう戦後処理は、日本政府は下手だね。
  それで後で長い間、もめる。

私: その 格差解消を裁判 で訴えるがなんども却下され、やっと、 2008年5月、民主党から補償法案が国会に提出 された。
   「 人道的精神に基づき」一人あたり300万円を支給 することを柱にした法案だという。
  法案は 2008年9月現在継続審議 になっているという。

A氏 :講和条約後、約50年、彼らには「 わたしは貝になりたい 」は終わっていないんだね。

:BC戦犯だった キム は、今年、 86歳 になり、愛する家族に囲まれて、高齢者施設で暮らしているという。
帰りたくても帰れなかった故郷への強い愛着 と愛する家族のいる日本。
  キムの想いは国境をまたいで自由に往来していると著者は書いている。

  この本はその他多数の朝鮮人捕虜監視員の運命を詳細に綴っているが、あの戦争の悲劇は植民地の人にとって、日本人と違った意味で、深く、広いものだということを知ることができるね。






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Last updated  2009.01.06 10:04:37
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