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私 : オバマ大統領就任演説 の中に、次のような言葉があるね。
「 経済はひどく疲弊 している。 それは 一部の者の強欲( greed )と無責任の結果 だが、私たちが全体として、困難な選択を行って新しい時代に備えることができなかった結果でもある」
A氏 :英語の greed は、辞書をひくと「 一般に冨・利得に対する強欲を意味し、言外にそれに対するはっきりした非難の気持ちを示している 」とあるね。
私
:この本は、その「 一部の者の強欲と無責任
」の 全盛期の日常生活
、すなわち、 ウォールストリートの裏
を描いた本だね。
彼らのオフィスで靴磨きをして歩く、 ブラジル出身の一人の若者
と、それに関連するジャーナリストの行動によって描いているね。
実際の取材に基づいた、フィクションで、440頁の分厚い本だが、面白くてすらすら読めたね。
A氏
:テレビ朝日の人気番組の「 家政婦は見た!」
というのがあるね。
市原悦子
が家政婦役で、大金持ちや名家の裏面をクローズアップする。
この視点と似たストーリー立てだね。
私
:この本のストーリーのほうが、 世界経済を相手
にしているだけにはるかにスケールが大きいね。
この本は、 原書が07年
で、 日本訳が去年の8月の刊行
だね。
すでに、 サブプライムローン問題
が出始めているが、その時点では、 この著者も訳者も出版社
も、「 一部の者の強欲( greed
)と無責任の結果
」が、今日現在のようなひどいものになるとは、予測できなかっただろうね。
A氏 :彼らの生活は、さぞかし豪華なものだろうね。
私
:生活は豪華だが、道徳的に乱れているね。
人は強欲で得た金では退廃するという物語
だね。
ドラッグをやっている者もいる。
そういう人生が本当に楽しいのかという気
もするね。
しかし、 そのウォールストリートも今は崩壊
しているだろうね。
作者に、崩壊後のウォールストリートの話しを書いてもらいたいね。
ところで、主人公の靴磨きの男の友だちが、トレーダーのオフィスのトイレ掃除をしている。
彼は、 男子トレーダーたちの男子便器の汚し方がひどいのをこぼしている話
がある。
男子トイレ知的小街道
の面から、 アンテナ
に引っ掛かったね。
このトイレ掃除夫の話によると、 一番汚れる男子便器は、一番、入口に近いトイレ
だと言う。
A氏 :「 人は見た目が9割 」での 男子トレイの法則 とは逆だね。
私
:理由は、 奥のトイレに行くのを惜しむほど、彼らは忙しくせっかちだ
ということらしい。
しかし、その忙しさは今となっては虚しかったようだね。
20世紀末から、21世紀の始まりにかけて、 瞬間的に開いた金融資本主義の徒花
の話であることを望みたいね。
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