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私 : 榊原 氏は、近年の 経済政策論議 の中で、 最も混乱し、かつ、経済政策上、大きな過ちを犯したのはデフレに関するもの だという。
A氏
: デフレ
というと、過剰生産で、製品価格が低下し、需要が低迷し、 不況
というイメージを描くね。
去年の11月くらいから、急激に景気が悪化して、リストラなど始まっているが、これこそ、 デフレ
だろうね。
私
:ところが、 1990年代から2000年代
にかけて、中国、日本、香港などでは 消費者物価
は下がってきているんだね。
これは 1980年代
から先進国全体で見られた現象だ。
しかし、 アジア危機
の時期はあったにせよ、 経済成長率は高かったので、需要がないから物が売れないというデフレでは説明できない。
その矛盾した現象は グローバリゼーションが原因
だね。
A氏
:それは感覚的にわかるよ。
中国や東南アジアからの 安い製品が日本の消費市場
に出回るようになった。
日本は、機械や部品を中国に投入するから 景気はいいね。
景気がいいのに、消費者物価は中国などからの輸入で低下する。
デフレによる消費者物価の低下
ではないね。
確かに、 グローバリゼーションの結果
だね。
私: 逆に、 資源の物価上昇 も、 国内需要の超過 によってあがっているのではないね。
A氏
:数年前に 鉄材の値上がり
があったね。
あれなんか、 国内需要超過によるインフレ
でなく、 中国のオリンピック景気
などで、 グローバル経済での需要超過
が、 日本国内の鉄材のインフレ
となっているね。
私
:中国を中心とする 東南アジアの経済圏
は、 密接につながった生産ネットワーク
となっている。
これによって、 景気がいい中での物価安定
となっていたのだね。
A氏 :従来の 景気がいいとインフレ になるというのと逆の現象だね。
私 :ところが、それを当時は、 多くのマクロ経済エコミスとは、デフレだと問題 にして、「 デフレ脱却 」を 経済政策の主要目標 に据えた。
A氏 : ゼロ金利政策 のことだね。
私
: 榊原
氏は、 ゼロ金利政策
は 小泉政権
のもとで、 竹中平蔵
や 伊藤隆敏
といったエコノミストがとった 間違った硬直的なマクロ政策
だという。
それは、 ここ十年の東南アジアの経済統合によっ、起こっている構造変化
を理解していない結果だという。
A氏 :それから、 輸出産業 の多い日本では、 円高が景気の足を引っ張る ね。
私
:だから、円安を維持する前に ドル買いが2002年から04年まで続く。
これも 円安バブル
の原因となる。
A氏 : 低金利である円 を借入れて、 円を売ってより高い利回りとなる外貨や外貨建ての株式や債券などで運用 して「 利ざや 」を稼ぐ、いわゆる「 円キャリー 」の発生だね。
私
: 1908
年、日本の円が安いということで プラザ合意
で 円高
になった。
しかし、 榊原
氏は、「 名目レート
」では 円は安定
しているようだが、「 実質実効為替レート
」では、 2008年現在、プラザ合意以前の円安状態
であるという。
これも昨日の GDP同様
の「 名目レート」のトリック
だね。
昨日のブログに「 愛しの増田恵子様
」より、コメントがあったが、 東京株式が米国株式より下落率が高いというのも「名目レート」のトリック
で 実質
下落率は米国と同じ。
それを 竹中平蔵
氏は「 日本株の下落率がアメリカより高いのは、規制緩和が不十分だからだ
」と例のごとく間違った発言をしているね。
だから、 榊原 氏は、「 実質実効為替レート 」を根拠に、サブプライム問題発生とともに、 円は安すぎるから80円台くらいまで円高になるだろうと予測し、的中 させているね。
A氏 : 低金利による円安バブル は、日本の景気が急速に冷え出した、 一番悪いときに崩壊 し出し、「 株安・円高の中の景気後退 」という 最悪の事態 となったわけか。
私
:この本が出てから、経済はもっと悪化しているね。
榊原
氏も、この本では 処方箋
を示すことは出来なかったね。
今朝の新聞広告
で、 オバマ後の世界経済
を論じた 榊原氏の新著
「 メルトダウン
」が出ていたので、読んでみたくなったね。
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