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Ryu-chan6708

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2009.02.19
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カテゴリ: 世界の旅


                  
日本浄土

:俺が、 藤原新也 氏を知ったのは、 十数年前 に書店で 集英社文庫 の「 全東洋街道 」を見たときだね。
衝撃的な写真 が載っていて早速買ったね。
  以来、紙質の悪い朝日文庫の「 印度放浪 」「 西蔵放浪 」「 台湾 韓国 香港 」と2,3年間で発行されたのを買ったね。
  それまで、この地域の写真は 自然や史跡が中心 だったが、藤原氏の写真は、これらの 地方の下層階層の生活に飛び込んだ生きた生活写真 だね。

A氏 藤原新也 氏は、カメラをもって放浪しているんだね。

:文章もいいね。
  文庫本の書棚の奥から、埃をかぶった「 印度放浪 」をさがしだした。

 「 ぼくは歩んだ。  
  出会う人々は、悲しいまでに愚劣であった。
  出会う人々は、悲惨であった。
    出会う人々は、滑稽であった。
  出会う人々は、軽快であった。
  出会う人々は、はなやかであった

出会う人々は、高貴であった。
  出会う人々は、荒々しかった。
  世界は良かった。」

 と 3人の印度人が立っている写真 に書き込まれていたね。

  ところで、この「 日本浄土 」という本は、昨年発行されたものだ。
  図書館で順番待ちで借りた。

A氏 :藤原氏は 1944年 生まれだから、もう 60歳台 だね。

:氏は、故郷が福岡だが、この「 日本浄土 」では、子ども時代や青年時代に関係した地方を回る。
島原 天草 門司港 柳井 祝島 尾道 能登 房総 だね。

  そして、以前は、 個性があった地方 が、時代の波とともに、 画一化 してきて、古きものは跡形もなく破壊され、 無感動な風景 となっていた。
写真にならない風景が展開 してきたという。

A氏 :高度成長とアメリカ文化が、まだ、古きよきものを残していた昭和を破壊したね。
  平成になってそれはさらに進む。

氏の旅行の仕方 はさすがにアジアの底辺を放浪しただけに、 ユニーク だね。
  レンタカーを嫌う。
  田舎で バスが来るのを3時間待つ。
せせこましい都会生活になれた若者は我慢できないで「 キレル 」だろうね。スマイル

  あるときは、バスがないので、偶然にあった古道具屋で ママチャリ を2千円で買い、 数時間、田舎道を宿がある場所までこぎ続ける。

A氏 :そういう 個性的な旅 から、まだ、 生き残っている日本の古い姿 を探し出すことができるんだね。

:氏が、 天草の通詞島 (つうじしま)でバタッリ出合った 漁師との口論 が面白かったね。
  氏は、漁港の周辺にある「 イルカウオッチング 」の看板が気に入らない。
  漁師に「 漁師が客からカネをとってイルカのあとをついて行くのは、観光業だ
漁師のプライド が許さないのではないか」と、ちょっと気分を害するようなことを言う。

A氏 :漁師は怒るだろうね。
  日本近海の魚は減って収入が減っているんだからね。

:しかし、話して分かり合えるのだが、藤原氏も、写真に取りたい風景が減っており、「 俺も失業状態だ 」と言うね。

 ところで、氏が30年くらい前に放浪した「 全東洋街道 」「 印度 」「 西蔵 」「 台湾 韓国 香港 」は、今、どうなっているだろうかね。
  経済発展によって、自然が崩壊し、公害が出たり、格差が拡大したりしているのではないだろうか。
  氏が 再度、印度を放浪 したら、「 悲惨な人々 」が増え、「 貧しいが高貴な人々 」は姿を消したのではないのかね。
  「 西蔵 」では 漢民族に支配 されている姿を見ることになるだろうしね。

 「 世界は良くなっている 」のかね。






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Last updated  2009.02.19 07:40:29
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