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私
:「 読まない力
」という タイトル
は、新書版にあるような、 奇をてらったタイトル
だと俺は思うね。
養老孟司
氏は、読書家だし、誤解しやすいタイトルだ。
この本の「 まえがき
」で 養老
氏がそれを否定して、解説を加えているので意図している意味は分かるが、 解説がいるようではやはり、奇をてらっているとしか言いようがないね。
要するに「 読む
」には、 読書の意味の読む
とは別に「 先を読む
」という意味があり、「 あまり予想をしないほうがいい
」ということを言いたいという。
もう一つは、「 本におぼれないで、考えろ
」という意味だという。
ソクラテス
は、 文字は批判的思考を鈍らせる
と考えていたという。
A氏
: 論語
でも「 学びて、これを習う
」とあるね。
だけれども、現代社会で本を読むことは重要だろう?
私
:だから、 できるだけ言葉による被害を受けないようにしないといけない
というわけだね。
養老氏は、そういう意味で 小学2年生のときにいい体験
をしたという。
当時は 大切だった教科書に墨を塗った
からだという。
見事な教育
で、 ソクラテスも誉めてくれるだろう
というと皮肉っているね。
A氏
:「 言葉は信用できない
」というのは、 振り込め詐欺
でよくわかるね。
詐欺に引っ掛かるのは「 言葉は信用できる
」 世相
を反映
しているのかね。
私
: 養老
氏が、この「 まえがき
」を書いていたときは、例の 田母神空幕長
が論文で辞めさせられたときらしく、この問題について書いているね。
大臣も 何かの言葉
を言っただけで辞めさせるというのはおかしいという理屈だね。
A氏 :しかし、 自衛隊の上層部にいる人の発言 は重いのではないの?
私
: 養老
氏は、 田母神論文
は読んでいないし、読むつもりもないという。
自衛官は軍人が本務だからだ。
論文がよくできていたらむしろ信用しない
という
。
俺たちの世代は、 理想とする軍人像は剛毅木訥
( 強い心と毅然たる態度で、しかも無口で飾り気のない人物
)だったからね。
孔子
の言葉で「 剛毅木訥は仁に近し
」とあるね。
「 武士道
」にも通ずるね。
A氏 :反対語は「 巧言令色 」だね。
私
: 養老
氏は、「 情報
」は「 死
」すなわち、「 いつまで経っても変化しないもの
」だと定義しているね。
過去のことだね。
未来は教えてくれない。
自分で考えないといけない。
養老
氏は、スキーを習ったとき、スキーの本を数冊、読んだ。
でもスキーは上手にならなかった。
スキーは情報でない
というわけだね。
ところで、俺は1月末に用事である アパホテル
に泊まった。
部屋に、 社長の本が室内閲覧
でちゃんとあった。
各部屋にあるんだろうね。
帯に例の 目の大きな
佐藤優
氏の 顔写真
があり、 推薦
すると書いてあった。
俺はすでに 田母神論文
の大体の趣旨は知っていたし、 社長の意見も推測
できたから読まなかった。
A氏 : 日中戦争は侵略戦争でないという論理 だね。
私
: 養老
氏が、別のところで書いていたが、 歴史を1冊の本に書くということ自体、無理がある
と言っているね。
現実は多様で複雑
だね。
第一、 戦争に大義がない戦争
などないだろうね。
侵略戦争
と 大義のある戦争
など、 世界史上の戦争は完全に2つ
に分かれないね。
ブッシュの イラク戦争
だって、大義があったから、当時の小泉首相もイラクに派兵した。
しかし、その後 大量破壊兵器
がないと分かり、大義が崩れ ブッシュ大統領も反省
している。
では、これは 侵略戦争
なのかね。
日本は自衛隊も行っているしね。
ブッシュの後の オバマ大統領
も、 白か黒かの二元論
をやめようと言っているね。
冷静な
相対的思考
のない指揮官
による戦争は負けるね。
軍人は勝たないといくら理屈を並べてもダメだね。
「 敗軍の将は、兵を語らず
」だね。
それが 陸海200万人の軍人戦死者、しかも7割が餓死
だったという日本史にかってなかった 恥ずかしい負け戦
をした 俺たち昭和世代の反省
だと思うよ。
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