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それでも、日本人は「戦争」を選んだ
太平洋戦争
私 :太平洋戦争については、すでにこのブログでもいろいろふれているので、重複部分は避けて、この本で新しく知ったことをまとめておこう。
まず、 戦争の特別会計
のことだね。
1937年
、 近衛内閣
は 特別会計
で「 臨時軍事費
」を計上するが、 これは戦争開始から終了までを一会計年度
とするものだ。
だから、 この会計は太平洋戦争に負けた1945年11月に帝国議会に報告
される。
その間、 軍は国会を通さないですむので使いたい放題税金を使う。
A氏 :軍の代わりに 今の官僚が考えた特別会計 とやり方が似ているね。
私
: 1940年度の1年分
を例にとると、 現在の貨幣価値で 約20兆5千億円
の軍事費
が使われた。
しかも、 日中戦争中
なのに、それに使われたのは 3割
で、 残り7割は、海軍は対米戦準備、陸軍は対ソ戦準備に使っていた。
A氏 :せっせと準備していたわけだね。
私
: 戦力比較
という面から見ると、 日本とアメリカはかなりの差
があるが、 日本、ドイツ、イタリア、そして一時、不可侵条約を結んだソ連まで入れると、そんなに差はない。
また、 1941年の戦争開始時の空母に載せる飛行機の生産数
の 日米比較をすると、日本100に対してアメリカは107と均衡
している。
しかし、 戦争の最後の年の1945年
には 日本100に対してアメリカ1509
で比較にならない。
A氏
:だから 奇襲作戦で早く開戦
しようとなるわけだね。
それにしても、アメリカは、 日本の真珠湾攻撃を予想しないで、何故、主力艦船を真珠湾に停泊
させていたんだろうね。
私
:戦艦を効果的に攻撃するのには 魚雷攻撃
がいい。
しかし、 飛行機から重い魚雷を落とすと、瞬間的に水深60メートルほど沈む。
真珠湾は水深12メートルの浅い湾
だったから、 大丈夫というアメリカには油断
があったんだね。
それと、 日本人に対して技術的に遅れていると馬鹿にするような人種的な見下し
があっただろうね。
日本の海軍航空隊
は、 開戦前の3ヶ月間
、 水深12メートルで魚雷を落下させる猛訓練を徹底的にやる。
A氏 :ところで、日本は太平洋戦争の「 落としどころ 」を考えないで始めたと言うね。
私
:実は、天皇陛下は、 日中戦争
が意外に長引いているので、 太平洋戦争についても「落としどころ」に疑問を持っていた。
そこで、 軍はそれを開戦前に説得
しなければならないので、いろいろ説明をしている。
しかし、基本的には 軍は戦争するなら早く開戦決意
をしようと考えているから 、いいとこ取りの数字や見通しを並べる
んだね。
A:戦後の 高速道路、空港やダムを作るときの計算
と似ているね。
役人は皆、 族議員や土建業者の要求に合わせて効果があるように計算
する。
しかも、 一旦走り出したら、状況が変わっても止まらないという点も日本軍と似ているね
。
原爆を落とされてやっとやめる。
この癖は直っていないね。
歴史を学んでいないね。
私
:最後に著者は、 戦中の日本国民の食料のなさをドイツと比較
している。
ドイツの国土は日本以上に破壊
されたが、 降伏する2ヶ月前までのエネルギー消費は1933年の1、2割増。
ドイツは国民に配給する食糧だけは絶対に減らさないようにしていた。
日本は農民の技術者を全部兵隊にしたので、 食糧生産が激減
する。
あわてて、徴集猶予をするのが1944年の戦争末期。
国民に 厭戦気分
が出て、 占領に来た敵のアメリカ軍を歓迎
するのは仕方がないね。
戦争に負けて自殺した人
は ドイツ人のほうがはるかに多いね
。
最後に著者 はこの戦争の反省は不十分だという世論調査
を示している。
また、 歴史を同時代感覚で想像してみる姿勢が重要
だと言っているね。
この本はそういう視点でまとめられているね。
先週、テレビでは、連日、例の「 仕分け
」を報じていたが、あんなことを今までしないで放任してきたのは、やはり、 国民にも責任
があったのではないかね。
お役人が被告席にいたが、 国民も被告席にいるという姿勢も必要
だね。