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Ryu-chan6708

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2009.12.22
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カテゴリ: カテゴリ未分類

牛を屠る

:この本は、何かの書評で知り、 屠畜の知的街道 に連なる本として図書館で借りて読んだよ。
  前に読んだ本は、 内澤旬子著「世界屠畜紀行」解放出版社 だね。
  この本の著者の 佐川光晴 氏は、 1989年、北海道大学法学部を卒業 する。

A氏 バブル経済の最盛期 だから、 大学生は売り手市場の頃 だね。

:東京の 小出版社に就職 するが社長と編集長とケンカして 1年で失職。
土木工事の日雇いみたいなことをしてから、 大宮にある屠畜場に入社 する。

A氏 一般的に知られていない職場 だから 潜入ルポ を書くためかね?

私: まったく、そういう意図はなく、 偶然、職安の紹介で入社 したという。
  この仕事は、よく知らない人は、 工場の匂いだけで、逃げ出す という。
  ましてや、初日、 牛や豚の血が飛ぶ職場 に入ったら、長続きはしない。
  著者も、最初は、学歴からして、 デスクワーク をするように会社は考えていたようだが、それを断り、 最初から現場作業 をする。
  初日、作業服に着替え、現場に下りていくと、 作業長 から「 ここはおめえみたいな奴の来る所じゃねえっ!」 怒鳴られる。
  仕事は ナイフ中心 だから 怪我 も多い。

  著者は、不思議に長続きして、 10年余をこの現場一筋に働く。

A氏 :しかし、せっかく 北大を出て、屠場の作業者 とは、 家族などの反対 はなかったのかね。

:著者は、別に 被差別部落民 ではない。
  父親は学研に勤めるが、組合結成で、会社に嫌がらせを受けた経歴があったという。
  その 父親も母親も別に反対しなかった という。
   すでに結婚していたが、 奥さんの反対もないし、奥さんの両親は教員なのに、反対もなかった という。

A氏 :珍しいね。
  俺は昔、ある 大手のハム会社の総務課長 に会って世間話をしていたら、「 私は自分の仕事にコンプレックスがあるんです 」と言っていたがね。

:著者は 2000年 に、 この屠畜場での10年ほどの体験をもとに書いた小説「生活の設計」で 新潮新人賞 を得る。
そして、屠場との仕事もしながら小説を書くつもりが、その後、小説の仕事が多忙になり、会社をやめ、 職業小説家 となる。

A氏 :小説家には変わった人生の人が多いが、この人の人生も変わっているね。

私: この本は、屠畜作業を著者が 求道士のように学んでいく過程 が中心だね。
  著者は、「 屠畜 」とあえて言わないで、作業をした実感から「 屠殺 」という。

  著者が働いていた 大宮の屠場は機械化 が遅れていたようで、最初の皮剥ぎ作業は台の上でやっていたようだね。
大変な力仕事、手作業 だが、機械化し、単純化した作業でなかったことが救いになったかもしれないね。
  著者は、 10年間で体重が増加 したそうだが、 メタボ でなく、 筋肉の増加 だね。

A氏 :まぁ、我々の肉を食べるという行為に、屠殺という裏があることを知らないとね。

:それにしても、この著者は、 10年も屠殺作業を追求 する。
  相手は 自然物の動物。
  肉を切るほうも 自然が生んだ身体
  道具のナイフも 職人が作る精巧なものだ
自然物同士のぶつかりあい だね
野球の イチロー が、身体の限りを動かし、職人が作ったバットで、相手投手の多様なボールに長年対応してきた姿と似ているね。
  著者には、そういう ヒタムキさ があるね。
  だから、作家となっても 毎年のように 芥川賞候補 になっているんだろうね。

  父親は組合活動で左遷されながらも裁判で戦い、働き盛りを犠牲にしても、勝訴したという。
  その「 親父の背中 」をなんとなく見ていたからなのかね。

  人生いろいろ、一生は1回、嘆いてばかりいても時間はたつばかりだ。
  戦えば道が開けることもある。
  そういうものだろうね。

  この本は、牛の屠殺作業がメインだが、俺には 著者の生き方 が新鮮に映ったね。






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Last updated  2009.12.22 07:09:20
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こんな題名の本を読む意欲に敬意  
大方は本の題名で読むか否かきめますね。小生なら全く興味を示さない題名ですね。しかし、ここに書かれた内容には興味があります。 (2009.12.22 10:05:15)

Re:こんな題名の本を読む意欲に敬意(12/22)  
Ryu-chan6708  さん
ライラック7611さん
>大方は本の題名で読むか否かきめますね。小生なら全く興味を示さない題名ですね。しかし、ここに書かれた内容には興味があります。
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 私は、電気業界の機械加工の工場にいましたが、そこで改善をやっていました。偶然、食品業界から改善が遅れているので、指導してほしいと言われ、ある期間、食品業界の現場に行ったことがあります。そこでいろいろ観察して、改善などしたので、全くの異業種なのですが、興味があります。めったに経験できないいい体験でした。 (2009.12.22 19:21:20)

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