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A氏
Y社
では、 測定機器の管理
で悩んでいることがあるんだよ。
加工が 高い精度を要求
されるので、現場では毎朝、 測定機器
を 点検
してから使っているんだね。
I SO9001
をとっているので、その 記録のペーパーが膨大
で大変らしい。
私
: 点検
と 校正
は違うんだよ。
校正
というのは、 測定機器
が正しい精度を得るため、 国家標準までつながる記録が必要
なんだね。
これを専門用語で、 測定機器のトレサビリティ
と言っているね。
A氏 :そういえば、 商店街の肉屋の 計量器 も 検定ラベル が貼ってあってそういう管理がうるさいね。
私
: 校正
には元になる「 原器
」というのがあって、これと比較チェックをするんだね。
Y社
ではどうなんだね。
A氏
:社内「 原器
」があって、これと毎朝、比較チェックしているから、そうすると点検でなく 校正
だね。
現場の加工品質が室温の変化などの影響
を受けるらしく、毎朝、 校正
が必要らしい。
私
:ところで、I SO9001
で 記録を要求している測定機器
というのは、 限定
されているんだよ。
測定機器
全てでないね。
校正
や 点検
には手間がかかるから、よく 測定機器の使用目的
を考えよという指摘が ISO本部のガイドライン
に書いてあるよ。
要するに、 製品の合否の判定に使用する測定機器に限定
されているんだね。
対象となるのは 検査用の測定機器
だね。
A氏 :そうすると、 現場の測定機器 はどうなるんだね。
私
:例えば、現場では機械加工を始める前に、 段取り
をするね。
そのとき、 段取り
が正しいか、 1個目の測定
をするね。
これは 検査目的の測定
でなく、 段取りが正しいかを確認
するための測定
だね。
これを「 品質確認
」といって「 検査
」と区別する方法は以前からISO9001ではやられているよ。
こういう目的の測定機器を「 目安計器」
ということがあるね。
検査
というのは 関所
みたいなもので、 加工完了後
、次の工程に行く時とか、 出荷前
に行うものだね。
A氏
:そうすると 現場の測定
はISO9001のいう 検査
ではないこともあるのか。
検査でないなら、ISO9001のいう測定機器でなくなるから、 校正や点検記録が不必要
になるということか。
「 目安計器
」 の記録は不要
ということか。
しかし、それでは、 いい加減な管理
にならないかね。
私
:それは別に記録を取らなくても、 品質確保の必要上
、 測定機器の厳しいチェックが定着
しているのだから問題ないね。
但し、現場の加工の後、 出荷するときに検査
があるかどうかだね。
そういう検査がないと 審査員
ときちんと議論できないね。
A氏 : Y社 では、それは 検査部 で別に 出荷検査 をちゃんとやっているよ。
私
:それなら問題ないね。
もちろん、その 検査部
で使っている測定機器
は 校正や点検の記録は必要
だね。
A氏
:その記録量はたいしたことはないらしい。
なるほど、 ガイドラインや規格の趣旨
をよく読んで理解すべきだね。
私
:それが企業の「 知的体力
」の問題だね。
「 知的体力
」があれば、 無意味なペイパーワーク
を避けることができるね。
ムダなペイパーワーク
は、 その企業の「知的体力」の劣化を反映
しているね。
「 まず、ISO 70問の克服から・経済危機克服に必要な『知的体力』は貴社にあるか
」を参考にしてよ。