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【入荷予約】 デフレの正体
私
:まず、「 日本の国際競争力は落ちた
」という評論に対する 反論
だね。
日本の 貿易黒字
を見ると 世界同時不況でも継続
している。
A氏 :しかし、「 生産性が下がっていて、国際競争力が落ちている 」という議論もあるね。
私
:これは 生産性
( 労働生産性
)の定義が重要で、 分子
= 付加価値額の主要部分の内部留保と人件費
が 構造的に低水準
になっているためだね。
分母=労働者数
の過剰のためではないという。
つまり、「 コストダウンを重ね利益の低下を甘受して体力勝負で低価格大量生産を続ける 」という 得意技 が染み付いているので、いくら生産性が低くても、 国際的なコスト競争力 は失っておらず、国内業者はコストダウンで苦しんでいるが、輸出が減っていくという状況にはならない。
A氏
:それに 加工貿易国
な上に内需不振なので、 製品が売れないと原材料も輸入しないという構造
だから、逆に 貿易赤字になるのは構造的に難しい
ということか。
円高
でも、 外に売る方は不利
だが、 外から買う方は有利
という 両面が同時に発生
するね。
私
:問題はこの 黒字で稼いだカネの行く先
だね。
多くは 輸出企業
と、その株主になっているような 高齢富裕層の財布
に集中していて、 庶民の懐には無関係
のまま海外に再投資されている。
それが外国から金利配当を呼ぶ。
この毎年の 所得黒字
が バブル期の4倍の10兆円台
となっている。
このカネは国の借金である 国債
にまわっているし 、国債の金利
は、また、1400兆円の資産を持っている日本人個人と日本企業の収入になるから、 国際収支に関係ない。
経常収支 は 01年から08年の8年間 だけで、 累計138兆円の経常収支黒字 が日本に流れ込んでいるという。
A氏
:日本が黒字になっている相手国は、中国、韓国、台湾などだね。
逆に、フランス、イタリア、スイスなどに対しては赤字だね。
ここからは 高級品
を買うからだろうね。
私 :中国、韓国、台湾とはいつまでも黒字というわけにはいかないだろうね。
それには、先進国として 高級な品物やサービスの提供 が必要だろうね。
A氏 :今朝のマスコミは、日本の ノーベル化学賞 で大騒ぎだが、こういう方面の成長が重要だね。
私 : 日本経済の停滞 が国際競争力に負けた結果でないとすれば、それと無関係に進む「 内需の縮小 」が日本経済の大問題ということになるね。
A氏 :君の言う 需要・消費増 → 経済成長 → 雇用増 の流れのトップを走る 内需 だね。
私
:この本では「 地域間格差
」などないという論を展開している。
元になるデータは、 県民の個人所得と小売販売高
だね。
これを見ると、「 地域間格差
」など見られない。
むしろ、 時期の差
のほうが大きい。
90年からの日本は 3つの時期 に分かれる。
第1期
が 90-96年のバブル崩壊期
で、 全国的に個人所得も小売上高が増加
していた。
第2期
が 98-03年の全国的な「平成不況」期
で、 個人所得も小売上高も減少
に転ずる。
第3期
が 03-06年の輸出主導で好景気になった時期
で、 全国的に個人所得は少し上がるが、小売上高は低迷
。
A氏 :データによると、「 地域間格差 」よりもそれぞれの時期に 特有の要因 の方の影響が大きいということになる。
私 :その要因は明日ふれよう。