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A氏
ISO9001
は 国際規格
だから、 元は英文
だね。
英語は ISOの世界では実質、国際共通語
だね。
日本はこれを訳して、使っているので、 訳による問題
がないかね。
前に、 この ブログ
で英語の「 training
」を「 訓練
」でなく「 教育・訓練
」と訳したために、 誤解を招いた例
にふれていたね。
私
:訳が適切でないことが多いね。
誤訳
を避けるために、 直訳調
なので、 日本語としてはかえって誤解をまねくことも多いね
。
訳した日本文の意味
が間違って理解されることがあるね。
例えば、「 5.4.1 品質目標
」の日本訳だね。
A氏
: 品質目標
といえば、俺のいた会社では 総務部門
まで 1年毎に品質目標
を書いていたね。
なんか「人 事情報の入力ミスの減少
」とか書いていたね。
全員、 個人目標
まで書いていた。
私
:悪評高い「 個人
目標管理
」に飛びついたね。
2000年版
の「 5.4.1 品質目標
」では「 組織内のそれぞれの部門及び階層
」で 品質目標を設定
せよとある。
A氏 ;「 それぞれ 」だから、 全部門、全階層 になるね。
私
:ところが 英語
は「 relevant functions and levels
」であって、「 each function and level
」ではない。
8年後の2008年版
に、 ISO9001
が改訂になったとき、 英文が同じなのに訳
は「『 それぞれ
』」から「『 しかるべき』部門及び階層
」に変わった。
A氏
:なんだ、 全部門、全階層
じゃなかったのか。
日本訳
に引っ張りまわされるね。
そう難しい英語ではないんだろうから、直接、英語で読んだほうが正確だね。
私
:翻訳というのは、 訳者のビジネス経験
によって変わると思うね。
英語力
は多少必要だが、その問題ではないと思うね。
A氏 : 恋愛小説 を、恋愛の感情を理解出来ない少年が、いくら英語ができるからと言っても正確に訳せいないのと同じかね。
私
:かえって、中途半端に英語ができると、英語にこだわってしまうかもしれないね。
以前、 ISO9001
87年版
の
「 4.9 工程管理
」で
「 compliance with reference standards/codes and quality plans
」
を「 引用された規格・基準の遵守、及び品質計画書
」という訳文があった。
これは、俺は完全な 誤訳
で、正しくは「 引用された規格・基準の及び品質計画書の遵守
」と思ったね。
A氏 :「 compliance with 」が「 quality plans 」にまでかかるわけか。
私
:この間違いは、訳者が英語に出てくる and の標準的な用法
だと思い込んだことだね。
この語句の前に、いくつかの 短文
があるのに惑わされたと思うね。
すなわち、英語では、 A, B,C,D
と並ぶ場合、 A, B,C and D
と書くね。
最後にandがくる。
訳者は、 この英文パターンのand
だと勘違いしたようだね。
「 4.9 工程管理
」というのは、 2000年版、2008年版
の「 7.5.1 製造及びサービス提供の管理
」と同じような内容で、 現場段階
だから、 この段階で品質計画書は作らない。
87年版
では 川上
の「 4.2 品質システム
」で作るように要求がある。
2000年版
、 2008年版
では 、「7.5.1」の川上
の「 7.1 製品実現の計画
」で要求があり 、「7.5.1」はそれを 実行する段階
だね。
A氏 : 現場段階 は、 計画を忠実に守るだけ だね。
私 :そういう 現場管理の常識 を訳者がもっていれば、 最後に「品質計画書」はポツント存在 せず、システムの流れの上流でできた「 品質計画書」の遵守 を現場に要求していることはすぐに理解できはずだがね。
A氏 : A, B,C and D パターンの and ではなかったのか。
私
:要するに、 ISO9001
の要求は、 ビジネスでは常識的な内容が中心
だから、 常識に反するような訳文
があったら、それは大抵、訳が正確でないんだ。
ISO9001
を読むときは、 英語力でなくビジネスの常識的な「知的体力」
が問われるね。