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私
:昨日の 夜9時
の NHKテレビニュースウオッチ9
で、 ノーベル受賞者の 野依良治
氏のインタビューをやっていたね。
A氏
:俺も見たよ。
どこかで、 野依
氏が 原発事故
で「 想定外
」はないというのを見たからね。
君の 「 想定外
」 知的街道
に刺激されてね。
この街道は、「 原発安全神話
」を含めて次のようにしつこいくらいに長く続いているね。
「想定内」の言葉の正確な使い方 、 マグニチュード9想定却下 、「 原発依存からかじを切れ」 、「 大津波 東電甘い想定・『福島』の危険性 90年代から指摘 」、 「電源喪失 想定できぬ・保安院・安全委 両トップ、過去に」 、「 震災は自然災害 原発は人災 防水携帯はあるのに電源が水に弱いとは 」、 「福島第1 人災の影 」、 「10メートル津波想定なし 」、 福島第1原発の「揺れ」 、 福島第1原発の設計問 題、 「『想定外』か?・問われる日本人の想像力・起こり得る可能性があるものは、必ず起こる。それが事故の掟だ」、 「原発を直視する勇気を」、 「原発 想定すべて破られた 」、「 想定外」の「想定 」、 「 MEGAQUAKE・巨大地震 」、「 福島第1原発・『想定外』のウソ 」、
私
: 野依
氏は今回の 地震・津波
は「 天災
」だが、 原発事故
は「 人災
」だという。
野依
氏の考えの根底にあるのは、「 科学と技術の違い
」を明確にしていることだね。
「 科学
は『 想定外
』だらけ
」だが、「 技術
には『 想定外
』はない
」ということだね。
A氏 :「 科学 」と「 技術 」はどう違うのかね?
私:
これには、 1978年
には ノーベル経済学賞
を受賞した ハーバート・サイモン
氏の 「人工の科学」
という本が参考になるね。
彼は「 自然科学
」に対し、「 人工物の科学・技術
」の違いをこの本で述べているね。
「 自然科学は、自然現象を理解できるように説明することである
」
としているの に
対して、 「 人工物
は『こうするとこうなるべきだ』という説明からなる」
としているね。
A氏:「 科学
」
というのは、 神
が設計し、作った自然の法則
をさぐっていくから 、
人間にとっては 「 想定外
」
の繰り返しだね。
これが「 発見
」だね。
それに対して人が 自然の法則
を利用して 、「 こうなるだろ
う」
と思い 設計
して作った 「 人工物
」
には 事故は想定
できるということかね 。
だから君は、「 原発の想定値
」
と言わず 「 原発の設計基準値
」というのだね。
私:「 想定値
」と
言うと 「 想定外
」
という逃げに安易につながるからだね。
野依氏
は、 自然の法則
を社会的に応用して、「 人工物
」を作ることを「 技術
」としているね。
「 神でない人間
」
が作るものだから 、失敗は予想される。
20世紀
は、自動車、航空機など、便利な 「 人工物
」
が氾濫したね 。
しかし、その便利さの裏には 「 人工物
」
だから、 自動車はぶつかるし、航空機は落ちるというデメリット
もある 。
それは「 想定内
」だね。
だが、便利さで 社会的
に認められ、失敗しながら改善されてきた。
しかし、 原発
のように 失敗して
大きなダメージ
が「 想定
」されるときは、 さらに
社会的なコンセンサス
が必要
だね。
「 宗教によるコンセンサス
」でなく、「 理性によるコンセンサス
」だね。
A氏: 自動車や航空機の事故では被害者は 賠償 される。
私:
それが 原子力損害賠償法
3条1項「ただし書き」の「 免責事項
」で、「想定外(設計基準値を著しく超える)の場合)」は賠償されないというのは矛盾
だね 。
原発の被害は最悪の場合、莫大な損害になることを、この法律の「設計者」は「 想定
」していたんだね。
今回の原発被害を受けた人々は、この「ただし書き」を追求すべきだね。
A氏:野依氏
は、将来的には 、自然エネルギーの利用
が望ましいとしているね 。
もっともそれも 「 人工物
」
だから、事故を 「 想定
」
して、利用するときは 社会的なコンセンサス
が必要だということだね。
私:宗教
には 絶対
はあるかもしれないが 、人が設計し、作った「 人工物
」 には「絶対はな
い
」
のが常識だがね。
「原発安全神話」はだから宗教だね。