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A氏
先週のこのブログ
で「 環境方針
」のことで興味をもったので、 ISO14001
の規格の「 4.2 環境方針
」のところを見たよ。
確かに a)からg)までの7項目の要求
が羅列されているが、君の言う視点に立つと 最初の3つ
と 後の4つ
は次元が違うね。
ところで、このうち f)項目
で「 組織で働く又は組織のために働くすべての人に周知される
」とあるね。
俺のいた会社
は、この前に言ったように、従業員には「 環境方針
」のカードを配っていたね。
これが 周知
だね。
私 :その他、 職場での掲示板による周知 もあるね。
A氏 :そこで疑問なんだが、それなら「 組織で働く人 」だけでいいのに、なんで「 又組織のために働くすべての人」 が追加されてあるのだろうね。
私
:そうだね。
これは誤解を招きやすいね。
ある会社に 審査員
が審査に来て、
「 宅配業者
も、『 その会社のために』
宅配
しているのだから、『 組織のために働く人
』に該当する。
だから、 宅配業者にも環境方針を周知させるべきである」
と指摘したことがあるんだ。
A氏
:その理屈だと ヤマト運輸
は 膨大な数の配送先
をもっているから、 配送先の
「 環境方針
」の ペーパーの山
ができるね。
そしてそれを ヤマト運輸
の 全従業員
にも 周知
しないといけない。
それだけでないね。
俺がいた会社では、 いろいろな材料
を買う。
たとえば、 鉄板
を 新日鉄
から買う。
新日鉄
は「 俺の会社のために
」 鉄板を供給
する。
そうなると 新日鉄の従業員
まで俺の会社の「 環境方針
」を周知しなくてはならない理屈になるね。
新日鉄
は多くの供給先をもつから、これも山のような「 環境方針
」をもちそれを 従業員にも周知
しないといけないことになる。
それはあり得ないね。
その 審査員の指摘
はビジネス常識を大きく外れているが、何がおかしいのかね?
私
:答えは簡単だよ。
例えば、 ヤマト運輸の宅配便業者
は「 ヤマト運輸のために
」働いているんだよ。
規格の「-- のために働いている
」という元の英語は on behalf of
だ。
直訳すれば「 代表して
」だね。
ヤマト運輸の配送業者
は君の会社を代表していないね。
ヤマト運輸を代表
しているね。
A 氏 :俺は英語に弱いから、ひっかりやすいなぁ。
私
:それは違うね。
ISO9001もISO14001
もそうだが、 英語は中高校レベル
だね。
問題は、 きちんとしたビジネス経験
がないといくら 英語が達者でも間違った解釈
をすることだね。
A氏
: 英語力
の問題でなく、「 ビジネスの常識力
」が問われているということか。
たしかにさっきのヤマト運輸の審査員の指摘例は ビジネス常識
に欠けるね。
君のよくいう ビジネス
の「 知的体力
」があるかが問題なんだね。
その 規格
読解力によるテスト
になっているということか。
私
:ところで、 ISO14001
には 附属書A
という 解説
がついている。
これは規格でないので、審査には使わないが、具体例があるから規格を理解するにはいいね。
「 環境方針
」の周知では、具体的に 場内下請け
をあげているね。
当然、 派遣社員
も派遣先の指揮下に入るから派遣先での周知対象に含まれるね。
常識的なことだがね。