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私
: 畑村
氏は、原発事故で東電が乱発する「 想定外
」という言葉を厳しく批判しているね。
この事故は 東電
の「 組織事故
」というより、「 原子力村
」の「 共同体事故
」だという。
畑村
氏は、 東電福島原発事故調査委員
会の委員長だから、その方向で結論が出るだろうね。
原発というのは、冷却に水を使うから、 アメリカ
では川の近くに設置される。
日本は海水を使うので海辺に設置される。
A氏 :その点、最初、GEから指導を受けて日本が原発を作るときは、 津波 という日本独自の災害の問題を大きくとりあげるべきだったね。
私
:地震については、いろいろ手を打っていたようだね。
香川県多度津町
に 工学研究所
があり、 世界最大級の大型高性能振動台
を使って 原発施設の耐震安全性
を確認するための 実証実験
を行っていたという。
1982
年に始まり、 2005
年までやっていたという。
ところが、この試験所は 2005
年に 閉鎖
される。
A氏 :何故だね。
私
:「 安全性を確認するための耐震試験をやり尽くした
」からだという。
「 原子力村
」の傲慢さのあらわれだね。
A氏 : 原発災害発生 時に備えた 無人操作ロボットの開発 も予算をとってすすめていたのが、「 災害は起きない 」ということで途中でやめていたのと似ているね。
私
:今回、福島原発事故では 原子炉本体
は破壊されていない。
周辺の電源がやられたのが致命的だったね。
これを「 周辺事故
」というが、実は 2007年7月
の 新潟の 中越沖地震
で 柏崎刈羽原発
も本体は破壊されなかったが、「 周辺事故
」があった。
この経験が 福島原発
に生かされていなかったという。
ところで、今回の震災で世間であまり注目されないが、 畑村 氏が気になったのは 福島県須賀川市 の 農業用ダムの決壊 だという。
A氏 :ダムの決壊は珍しいね。
私
:大抵の構造物は 安全率
が「 3
」だが、ダムは決壊すると大事故になるので 安全率
が「 4
」に設定されているのだという。
それが決壊した。
人間のやることには絶対はないことをつくづく感ずるね。