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私
:この本は、 2002年
頃からの季刊誌の連載をまとめたものだから、体系的なものでなく エッセイ集
だね。
3冊よりなり、これはその1冊目だね。
養老節ともいうべき氏の独特の人生論が展開される。
氏の独特の視点で世の中の現象の根底を切り開いていく。
200頁を超える単行本だが、面白くて一気に読んだね。
テレビを見ていたら、 31歳になる父親 が子ども虐待して、子どもが入院騒ぎになった事件を報じていた。
A氏 :そういう親の子どもへの虐待事件が多いね。
私
:今は、人は「 ものは意図的に操作でき、自分の思う通り動かせる
」と信じて育っている。
だから、子どもが言うことを聞かないと、叱ったり、手をあげたりして、思う通りにするようにする。
しかし、 子どもは自然の産物
だ。
親が頭で考えた通りには扱えないのが当然だ。
親はいらいらして、ついには殴る、蹴るになる。
A氏
:親が、自然の中で育っていたら、もっとおおらかかもね。
自然は「 操作でき、自分の思う通り動かせない
」からね。
私 :根底に養老氏の言う 都市化 、 脳化している現代の若者 の姿があるね。
それから面白かったのは、 エリート論
だね。
民主主義
で エリート
を必要とするには、すべての有権者がエリートでなければならない。
それは 民主主義
とは、誰でもが エリート
して活躍しなくてはならない制度だからだ。
それから、 自然物
としての個人は、変化する。
だから、養老氏は「 個人
」でなく「 個体
」という。
最初から、人には固有の「 個性
」はない。
A氏:逆に、人は、変化し、成長するから、希望が持てるのだろうか。
私
:興味があったのは、氏の読書だね。
意味のない教授会では読書に集中しているという。
この 読書論
も愉快だね。