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私
:どこかの書評で読んで図書館から借りた。
2年前ほど前の事件
のことなので、本はすぐ借りられた。
この本は、例の 秋葉原無差別殺傷事件
の犯人である 加藤智大
が生まれてから犯行までの軌跡を詳細に追ったものだね。
著者が「 あとがき
」で書いているように、この事件を「 派遣労働
」の問題だと簡単に、クイズの2者択一の問題として、切ってしまうのは、割り切れないね。
人間というものは 複雑
だなということをつくづく感ずるね。
A氏
:君のブログ「 子どものクイズ方法のパターン
」で書いているように、世論調査で世の中のことを ◯、?
や、 3択
で聞く
のは、問題だね。
TPP
は反対か、賛成か。
野田内閣
は支持するか、しないか。
などとね。
私: 加藤
は、 1982年9月28日
生まれ。
秋葉原事件
が起きたのは 2008年6月8日
で、秋葉原は日曜日で 歩行者天国
だった。
この事件は、加藤の 26年間
の積み重ねが爆発したものだね。
母親の厳しすぎる教育と過度の介入
(後に母親は謝罪している)、
内面を見せることが苦手な性格、
不満を言えず行動でアッピールするパターン、キレやすい性格
、
突発的な暴力性、勉強への挫折、学歴へのコンプレックス、非モテ、外見
、
携帯の掲示板への没入、掲示板でのベタのネタ化とネタのベタ化、承認欲求
、
借金、家族崩壊、職場放棄、地元からの逃亡、先輩や友人への裏切り
、
満たされない性欲、不安定就労、派遣切り、
携帯の掲示板投稿者のニセ者、掲示板荒らし、無視、孤独、不安---
いろいろなものがたまり続けていたんだね。
A氏 :派遣切りがキッカケというがね。
私
:最後の派遣も、一旦、 解雇予告
が出るが、その後、彼は 雇用を延長
されている。
雇用側から解雇されたのは、このときだけで、職を転々としているのは、本人が自分でやめているんだね。
しかも、彼は結構、友人もいたんだね。
職場でも友人はいた。
女友達もいた。
本当に心を開いていた 先輩が一人
いた。
それも自分で裏切る。
A氏 :しかし、それは俺たちの時代でもあったことではないかね。
私
:ただ、俺は、この本で加藤の詳細な生き方を読んでいるうちに、 俺たちの時代と違う背景
を感じたね。
一つは、 徹底的に単純化した現場労働
だね。
もう一つは、 フェース・ツー・フェースのコミュニケーション
よりも、 携帯などによるネットのコミュニケーション
が新しく生まれたことだね。
いずれも、 生身の人間らしさが欠落 しているね。 人の命 が軽くなるのも無理は無いね。
A氏
:彼の殺害相手は、母親でもなく友人でもなく、雇用主でもない。
彼にとっては 無関係な人
たちを殺傷した。
私
:自分の 携帯の掲示板
にアクセスを誘うためのどぎつい バーチャルな言葉
が、 リアル
になったんだね。
それがテレビで放映され、 掲示板読者
を驚かすことを期待してーーー。
彼は バーチャルな世界
で ダガーナイフ
を振った気が、それは 人の死
という リアル
に後から気がついたのだろうか。
あれから 2年 。 秋葉原 はもとにもどったが、社会の流れは変わっていないようだね。