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私
:この本の初版が出たのが 10年12月
だから、この3ヶ月後に 福島第1原発事故
が発生した。
その後、この本がクローズアップされて読者が増え、俺が図書館で半年ほど待って借りられたね。
この本では、 原発の地震と津波に対する予防
は全くふれていないね。
それは、 3月11日以前
の出版なのでやむを得ないね。
しかし、温暖化と二酸化炭素との関係から、 原発はクリーンエネルギー
だという間違いも指摘しているね。
A氏
:「 成長論
」と「 原発
」はつながっているという指摘だね。
君が、「 脱原発論者
」と「 原発維持論者
」で共通しているのは、「 もっとエネルギーが欲しい
」ことだと言ったね。
私
:著者は、その点は反対だね。
われわれの 浪費型のエネルギー消費の見直しも指摘
しているね。
広い視野から、原発を論じているね。
ところで、今、皆、 福島第1原発事故 の問題で「 原子力村 」とか「 安全神話 」とか「 汚染除去 」で熱くなっているが、この本で指摘している 原発廃棄物 のほうがもっと恐ろしいね。
A氏: トイレのないマンションかね。
私
:それが、もっと生々しくわかりやすく語られているね。
まず、 高速増殖炉
の問題だね。
ウラン全体の中で 核分裂性のウラン235
が占める割合はわずか 0.7%
。
そこで 残りのウラン
をプルトニュウムに変換するのが 高速増殖炉
だ。
ところが技術的、社会的に抱える問題が大きくて、 世界の核開発先進国は撤退
した。
それが、日本では失敗続きなのにあきらめず、すでに 1兆円 を超えるカネを捨てているという。 こんなでたらめな計画を作った 歴代の原子力委員 は誰一人として責任をとらないまま、原子力界に君臨していると著者は、厳しく指摘しているね。
A氏
:例の 原子炉「もんじゅ」
だね。
なんで、そんなにこだわるのかね。
私
:原発で生み出される プルトニュウム
には、 核分裂性のプルトニュウム
は 70%
程度しかない。
しかし、 核兵器用
には 90%
以上のものを使う。
だから、日本が原子炉から作り出したプルトニュウムでは 核兵器
は作れない。
しかし、 高速増殖炉
を動かせれば、 核分裂性プルトニュウム
の割合が 98%
という 超優秀な核兵器材料
が得られる。
しかし、計画では、遅れに遅れ、その稼働は 2050年
だという。
著者はそれも達成は危ないと見ているね。
A 氏 :なるほど、それで日本はせっせと 使用済み核燃料の再処理 を英国・フランスに委託し、 45トン ものプルトニュウムを保持してしまったんだね。
私:
そこでこのプルトニュウムを始末するために、苦し紛れに考えられたのが「 プルサーマル
」計画だね。
これも大変な問題を抱えている。
これは明日ふれよう。
明日はそれにふれよう。