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私
: ユーロ危機
は ユーロ圏
の ギリシャの財政破綻
から始まった。
この本はその ギリシャ
の詳細な近現代史を扱ったものだね。
新書版にぎっしり詰まった内容は、むしろ専門書に近いものだね。
A氏 : ギリシャ というと アテネ に代表される 古代ギリシャ文明 を思い出すね。
私
: 古代ギリシャ
は、もともと、「 国
」があったのでなく、 アテネ
などの 都市国家
がいくつかあったものだね。
近代になって、欧米が ギリシャ
に関心をもちだしたのは、彼らの 思想の源泉
が ギリシャ文化
にあると考えられたからだ。
ギリシャ人
も 独立国家
を創設することを目指すようになる。
しかし、 近代ギリシャ
は、 オスマン帝国
の支配下にあった。
1821年
に 独立戦争
が始まるが、 ギリシャ
が独立できたのは、 1830年
の イギリス、フランス、ロシアの協定
によるもので、 独立軍
に先に相談すらなかったという。
3列強
は、 独立国家ギリシャ
を 君主制
とし、 君主
まできめている。
A氏 :ヨーロッパの小国は 帝国主義時代 の列強の利害の妥協の上にあったわけだね。
私
: 第2次世界大戦
では、 ナチ
に占領され、徹底的に略奪、虐殺など残虐な行為を受ける。
しかし、ギリシャは、 地下組織
を作り抵抗する。
地下組織
は最初は、 共産主義者
が中心で、行われるが、次第に国民的な組織となる。
ナチの占領下にあったヨーロッパ諸国で ギリシャが一番、抵抗的
であったという。
A氏 :それだけ 古代ギリシャ を見直し、 独立国家の理念 として掲げた「 自由 」を強く求めたのだろうね。
私
:ドイツが負けて、撤退すると、 ギリシャ
は抵抗組織の共産主義系と保守系が争うようになる。
「 ギリシャ人の兄弟殺し
」が始まるが、 冷戦
となり、ギリシャをソ連の影響下に置くことを嫌った アメリカの支援
で、共産勢力を追い出し、西側に入る。
A氏: 一口で ギリシャの近現代史 といっても複雑だね。
私
: 1967年から74年
までは 軍のクーデター
で 軍事政独裁政権の時代
もあるね。
1981年
に ヨーロッパ共同体
に参加する。
この頃、 ギリシャ
には大 きな政党
が2つあり、政権をとるため、民衆の票を得ることを目的として、 賃上げ、労働時間短縮、福利厚生の充実
などを 公約
としてかかげた。
国民もどちらの政党が自分たちをより「 甘やかして
」くれるかということを重視した。
A氏 :日本も似ている点があるね。
私
: ギリシャ
が問題だったのは、その カネ
を自国の 経済成長
でなく、 外国からの借金
でまかなったことだ。
特に 2001年
に ユーロ圏
に参加してからは 借金
しやすくなる。
財政危機
を改善しようとして 年金の減額や支給年齢の切り上げ
をやると次の選挙に負ける。
著者がはじめてギリシャに行った 1989年
には国民の生活は貧しかったという。
それが 2001年
の ユーロ導入以降
は大きく変化し、「 豊か
」になってきたという。
著者が最後に長期滞在した 2008年 に、アテネに長年住んで会社経営をしている日本人の友人と、「 この国はおかしくなっている。いつか『潰れる』」 とよく話していたという。
A氏
: ギリシャ
の「 豊かさ
」は、 幻想
にすぎなかったわけか。
国も国民
も 借金漬け
だったわけだ。
私
:日本は、 借金である国債
は日本国民自身が買っているから安心だというが、 少子高齢化
が急速に進み、従来の 経済成長
も期待できないとなると、国民を「 甘やかす
」選挙公約をする政党には要注意だね。
問題は、俺たち世代よりも孫の世代だね。
日本国民は ギリシャ
の例をよく勉強して、 ギリシャ
の 二の舞
をしないように、「 甘える
」癖をつけないように、 賢明な選択
をすべきだね。