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テレビは原発事故をどう伝えたのか ドキュメント (平凡社新書) (新書) / 伊藤守/著
私
:図書館から少し待って借りた。
新書版だが、内容的には 3月11日から17日
までを中心に 福島第一原発事故
のテレビ放送を細かく引用した 濃密なドキュメンタリー
になっているね。
そして、テレビに登場したテレビ局の 解説者、学者
などを実名であげていて、その発言内容もそのまま、引用している。
A氏 :今となっては、学者や専門家は、その 専門知識の正確性 が、試された結果になったね。
私
:実際、この時期のテレビに登場した学者や専門家は、一般的に「 楽観的
」な解説をしていることがよくわかるね。
テレビ局もそれに疑問を呈していないで、放映している。
しかし、 12日
にテレビ朝日では解説者の斉藤正樹東工大教授は「 メルトダウン
をが起きている」との認識をしめしているという。
A氏
: 水素爆発
の予測は遅かったようだね。
俺が聞いた話では、 3月12日
に官邸で菅首相が、 斑目春樹
委員長に「 水素爆発
の可能性はないか」と聞いたら、「ない」という返事だったという。
その直後に、 1号機が水素爆発
。
続いて 3号機
が 14日
に 水素爆発
。
15日 には、 2号機、4号機 でも 爆発音 がした。
私
:著者は、 ネット情報
にもふれているが、このほうが正確性が高いね。
「 SPEEDI
」の存在もネットのほうが早かったようだね。
しかし、これは一部の人しか共有できない情報だね。
著者は、有名な「 とりあえず、人体に影響はない 」という見解の問題点を指摘しているね。
後になるが、政府は 4月19日 に「 子どもたちが屋内で活動しても大丈夫な暫定基準を、年間 20ミリシーベルト 」としたが、これで13の幼稚園や学校が値を上回ったという。
A氏
: この基準は甘い
ということで問題になったね。
ネット
でも、市民の間でもその 基準に対する疑問
が出たね。
29日
には、 小佐古敏荘
内閣官房参与
が「 この甘い基準にはまったく納得できない
」と涙を流して会見し、辞任したね。
私 :その後、 5月27日 に政府は、年間 1ミリシーベルト と言い出したが、 20ミリシーベルト は引っ込めていないね。
放射能で 風評被害
がなくならないのは、根底にこういう政府に対する不信感があるようだね。
この本はテレビの情報だけ扱っているが、 週刊誌
などの情報も、この時期、どうだったか知りたいところだね。