PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
私
:どこの書評でこの本を読む気になったのか、どうも記憶にない。
新刊でないので、図書館からすぐに借りられた。
この本が刊行されたのは、今から 7年前 だから、データは古いが、 少子高齢化 は大体予測通り進んでいるね。
A氏 :その頃は、「 百年安心年金プラン 」ができた頃だね。
私
:この本では、安心できる内容でないと批判しているね。
その予想通り、今は、 年金制度改革
が叫ばれているが、まったく進んでいないね。
この本の題名に「 死角
」とあるものは、今となると常識になっているね。
参考になったのは、 福祉制度
の 3つのタイプ
だね。
デンマーク出身の社会学者 エスピン・アンデルセン
が分類したものだという。
1つは
、「 自由主義(市場重視)的な福祉国家
」だね。
「 働く代わりに福祉を選択することのないように、国家が最低の保障のみを行う
」タイプ。
この制度では多数の通常の市民の間では、市場における個人の所得獲得能力に応じた福祉が行なわれる。
A氏 :アメリカ型だね。
私
: 2つ目
は、「 保守主義(家族依存)的な福祉国家
」。
社会保険制度
は、通常、未就労の主婦を給付対象に含めず、それに代えて、母性を支援する 家族手当
を給付し、家族がその構成員にサービスを提供できなくなった場合にのみ、国家が介入するタイプで、 家族サービス依存度が高い
保守的な制度だね。
A氏
:日本がこれに近いね。
今、ユーロ危機で問題になっている イタリア、スペイン、ギリシャも
これに近いね。
私 : 3つ目 は、「 社会主義的な福祉国家 」。
労働者にも、より裕福な階層が享受するのと同様の水準の権利を浴することを保障し、あらかじめ家族が抱え込むコストを社会化し、家族への依存ではなく、個人の自律を最大化し、 福祉体制を維持する膨大なコスト は、ほとんどの人が働くことにより賄う。
A氏 : スウェーデンをはじめとする北欧諸国 だね。
私 :この 3つのどれを選択するか は、 各国の歴史、文化、国民と政府の関係 によるとアンデルセン氏は言っているという。
ただ、先進国で 家族依存型の2つ目のタイプの国家 は、 1970年代から80年代 にかけて 合計特殊出生率 の構造的な低下が進展しているという。
A氏
: 家族依存型
では、女性の社会進出と育児が2分化してしまうんだね。
女性の仕事と育児の両立が難しいことになる。
私
:特に、日本では 育児費用
が高い。
これに対して、 市場重視型
のアメリカでは、 民間のサービス
( 清掃、ホームヘルパー、子守など
)を「 著しく安く
」利用できる。
A氏 :アメリカでは 移民 が多いからね。
私 :しかし、以上の3つのいずれの制度も今、危機を迎えているという。
この本が出た後のヨーロッパの福祉制度の問題は、このブログの「 危機下でも絶好調のドイツ経済の原因 」、「 ドイツ病に学べ 」、「 スウェーデンの急速な格差拡大 」で触れている。
アンデルセン氏 は、その一般的な解決として、次の 5つを提案 しているという。
1.女性の雇用拡大
2.貧困から子どもを救うこと
3.定年制度の廃止
4.仕事と余暇の新しい組み合わせ
5.常により高い生活に移動できる機会の提供
今後も検討に値する重要問題だね。