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私
:「文藝春秋」はそのときどきに 大きくなった社会問題
をとりあげるのだが、この「 桜宮高体罰事件
」については、 森功
氏の 8頁
にわたる取材リポートだけだね。
「 体罰
」一般論まで広げなかった。
A氏
:俺は、君の「 体罰
」問題の関心からアンテナを張っていたので、この小さな扱いの記事にひっかかったね。
森氏
は、丹念な取材の結果、結論的に言えば 、「『顧問A氏による体罰』イコール『生徒B君の自殺』と単純に直結する考えはおかしい
」というものだね。
そして、この単純な理由で、 桜宮高の入試
などに介入した 政治家
による拙速な対応は、弊害しか無いとして批判的だね。
名前はあげていないが、 政治家
とは 橋下徹
大阪市長
だね。
私
: 桜宮高
は私学にあるスポーツ校と違う。
体育科
はスポーツ技能だけで入学できるわけではなく、 学力面
でも 普通科よりも体育科の方が上だ。
自殺したB君
も 学業優秀
で成績はクラスでもトップに近かったという。
桜宮高の体育科
は一種の「 桜宮ブランド
」になっていた。
オリンピックに 5人の選手
を出している。
中でも バスケット部
は大阪市内でも 屈指の強豪
で、 全国大会の常連
。
顧問A氏
が着任した 1994年
以降、頭角を現し、この 5年
で インターハイに3度出場
しているという。
A氏
:この「 体罰
」で問題になった バスケット部顧問A氏
は、 19年
に渡り指導していたので、自殺した 生徒B君
を小学4年の ミニバスケット
の頃から知っていたという。
B君の兄
は中学生の頃から大阪府のバスケットの 有名選手
で、 全国屈指の福岡第一高校
に入学した。
顧問A氏
もその 福岡第一高校
のバスケット監督とも親しい。
B君
の両親も顧問A氏の大のファンで 家族ぐるみのつきあいで
あった。
B君の兄
は 福岡第一高校
から 早大
に推薦入学している。
B君一家は バスケット一家
であった。
私
: B君
は、3年生が引退した 昨年9月
、 主将
に立候補した。
顧問A
は立候補した B君
を 主将
にした。
A氏
:問題の「 体罰
」事件は 12月22日
の石川県の高校との 練習試合
で起こったという。
B君
が試合中に ミス
をすると、 顧問A氏
は 1分のタイムアウト
をとって B君
のミスを責め、 平手で10発
ほど、 B君
の横面を張った。
その甲斐あってか、生徒の動きはよくなったという。
相手チームの タイムアウト のとき、 顧問A氏 は疲れの見え始めた B君 を呼び、「 しっかりしろ 」と再度、 平手で三発 顔を叩きながら、「 叩かれてやるのは動物と同じだ、それでいいのか 」と叱り飛ばしたという。
私
:試合後、 顧問A
氏は「 体罰」の後のフォロー
の積もりか、 B君と二人きりで教官室で1時間ほど話
をする。
じっくりといろいろ話して、 顧問A氏
は「 明日、楽しみにしているからな
」と教官室から体育館に戻る B君
を見送る。
これで 顧問A氏
は安堵したに違いないと 森氏
は推測する。
しかし、そうではなかった。
私
:その夜、 B君
は帰宅し、両親と明るく話していたという。
ところが、 翌朝
、 B君
は ネクタイで首を吊って自殺
していたのを発見される。
一報で 顧問A氏
も驚く。
明日は、その後の展開などにふれよう。