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私
:昨日で、横浜市でやっていた 第5回 アフリカ開発会議
(TICAD5)が終わったね。
ちょっとした アフリカブーム
だったね。
ちょうど、この アフリカ文学の古典小説
「 崩れゆく絆
」を読了したよ。
日本訳本は出版してから 30年以上
もたっているから、図書館で借りた本も修理の跡があったね。
この著作は 1958年
に発表され、世界で 1千万部
以上売れ、 50以上の言語
に訳され、 ノルウェー
、 イギリス
、 米国
などで 小説100選の1つ
に選ばれたという。
英語圏では中高生の必読書に指定
されているという。
A氏 :アフリカは54ヶ国あるが、著者はアフリカのどこの国の出身かね。
私
: ナイジェリア
だね。
アフリカは、 奴隷貿易時代
、 植民地時代
、 独立後の政治不安定時代
と3つあるが、この小説は 植民地時代のある集落の長編物語
だね。
A氏 : ナイジェリア は、旧イギリス植民地だからイギリスが乗り込んでくるわけか。
私
:主人公は オコンクオ
という男で、 18歳
の時に 7年間
土つかずの力士を投げとばして、若くして地域に名前を知られるようになったという。
親父はそれに反してそれこそ「 ろくでなし
」であった。
それを オコンクオ
は恥ずかしく思い、体力があるので実によく働いた。
3人の妻
を娶った。
A氏 :題名に「 絆」 とあるが、人々のつながりを意味するのかね。
私
:原書は英語で題名は「 Things fall apart
」だね。
ものごとがバラバラになって崩壊していくことで、和訳の題名は意訳だね。
部落には祭りや、部落民の冠婚葬祭などの 伝統的な慣習
がある。
伝説
も語り継がれている。
長老たちが慣習を世代に残していく。
こうして部落がつながっている。
主人公のオ コンクオ
が中年になった頃、まず、キリスト教の 宣教師
が通訳を連れてやってくる。
物にも神が宿るという部落の 多神教
を否定し、 一神教
を宣伝する。
教会を立て、布教活動をする。
オコンクオ
にとって不幸なことに長男が入信してしまう。
オコンクオ
は叱るが、長男は飛び出してしまう。
入信者 が増えるにつれ、部落の慣習も崩れ、人々の絆もなくなっていく。 この崩壊を見て最後に オコンクオ は白人を殺し、自殺する。
A氏 :悲しい物語だね。
私
:最後に イギリスの地方長官
が オコンクオ
の死体を見て
「 この男のことは興味をひく物語として書ける。
題名は『 ニジェール河下流未開部族についての宥和政策
』だ
」
と言う。
A氏
: 先進国による植民地化は未開地の歴史記録という
観点から書かれてきたんだろうね。
アフリカ文学
はそれを 自分たちの立場
から描いているんだね。
私
:それにしても、植民地化のトップをきって現地に乗り込んでくるのは キリスト教の宣教師
だね。
キリスト教が植民地化侵略の 先兵
で、その背後に本物の軍隊がいるというわけだ。
キリスト教宣教師には油断できないことになる。
日本はそれを察して、 キリシタン禁止令
、そして 鎖国
となったのかね。
A氏 :君がイギリスのサッチャー政権以前の 労働党時代 のイギリスの「 自虐史 」に「 人種差別を正当化するキリスト教 」とあったというが、「 未開部族 」という言葉にそれが端的にあらわれているね。
私
:「 人間は神によって作られた特異な存在だ
」というキリスト教の理念は、動物を別の存在と見るね。
だから、 進化論
は反対だ。
人間も人間として 1人前でない幼少
のうちは、 動物
と同じだから、動物のようにムチで打ってしつける。
著者 チヌア・アチェベ
の祖父時代に宣教師が来て、祖父は改宗したという。
父親は教会の責任者でミッションスクールの教師でもあったという。
著者は 1930年
生まれで、そのミッションスクーで 6歳
から学んだという。
日経ビジネス
の 5月27日
号は「 アフリカ・灼熱の10億人市場
」という特集を組んでいるが、それによると、現在、 ナイジェリア
はの人口は 1億6475万人
。
現在、ホンダ(2輪)、カネカ、味の素などの日本企業が進出している。
「 暗黒大陸というウソ
」と大きな見出しがあるほど 開発
が進んでいるという。
A氏 :「 暗黒大陸 」というのは「 ブラック大陸 」かね。
私
:なんでもブラックにしてはいけないね。
英語では「 ダーク大陸
」で内部が暗くてよくわからないという意味のようだ。
この小説は、その「 暗黒大陸 」時代のアフリカのストーリーだね。