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私
:著者 前泊博盛
氏は、以前 琉球新報
の 編集長
をしていた人だ。
長い間、 沖縄
で「 日米地位協定
」の 不公平問題
にふつかってきた経験が豊富だね。
この本は書評で知り、図書館から予約待ちで借りた。
A氏 :そういえば、今月 16日 、 神奈川県三浦市三崎の埋め立て地 に、在日米海軍厚木基地(同県綾瀬市、大和市)に所属する MH60Sヘリコプターが不時着 しようとして 横転した事故 があったね。
私
:テレビのニュースで驚いたのは、 米軍と一緒に県警が合同で調査していたシーン
だ。
というのは、 2004年(平成16年)8月13日
に米 海兵隊所属CH-53D型ヘリコプター
が、 沖縄国際大学の本館ビルに墜落
、 激突後に、爆発炎上するという重大事故
が発生したね。
このときは、 日本の警察は一切、現地に入れなかった
。
これが「 日米地位協定
」の 不公平な例
としてよくあげられていたからだ。
A氏 :今度は、 神奈川県県警 は事故直後、すぐ現地に入ることができたんだね。
私 : 朝日新聞 は 県警 は横浜地裁の検証許可状を取って、現場の米軍憲兵隊の責任者に検証を要請し、 米側の同意を得て合同で捜査した と報じている。
外務省日米地位協定室
によると、 2004年
の 沖縄国際大の米軍ヘリ墜落事故
では、 沖縄県警
は ヘリが撤去された後
にしか 現場検証
ができなかった。
しかし、今回、 ヘリに対する捜査許可が出た点
について「 当時とは大きく異なる
」としていると報じている。
A氏
:しかし、同日の 東京新聞
では、 県警は在日米海軍と合同で現場検証
したが、 わずか90分間
で 終了
したという。
「 日米地位協定
」で乗組員の事情聴取には 米軍側の許可が必要
な上、米軍側は飛行経路の詳しい情報提供に応じず、 早くも捜査の障壁
となっているという。
私
:同じ頃、 米国務省のハーフ副報道官
は 17日
の記者会見で、 仲井真弘多
沖縄県知事
が 安倍晋三首相
に、「 日米地位協定
」への 環境条項の追加改定
を求めたことについて、
「 米政府は『日米地位協』定に関する再交渉の開始にこれまでも賛成してこなかったし、今後も検討することはない
」
と述べたと報じている。
ツレナイね
。
こういうニュースを聞いていると、この「 本当は憲法より大切な『日米地位協定入門 』」の本の知識が生きるね。
この 沖縄県知事の環境条項の追加改定 というのは、「 日米地位協定 」には 環境面の規定がゼロだ という「 法の空白地帯 」を問題にした提案だね。
この本では、実際に起きた 嘉手納基地のPCB問題 をとりあげている。
嘉手納基地
は 地下水が豊富
なところなのに、 米軍
は池を掘って PCB廃油
を流し込んでいた。
地下水汚染となる
。
基地従業員の告発
を受けて、 県や周辺自治体
が「 基地内
」の 立ち入り調査を要請
したが、 米軍
は「 日米地位協定
」の「 基地の管理権
」をタテに 拒否
。
その間に PCB廃油池
を埋めてしまった。
結局後になって PDB廃油池 が発見され、埋め立てられた場所は掘り返され、 PCBを含んだ汚染土壌 は ドラム缶数百本 につめられ、 米国本土 に船で運ばれた。
ところが、 米国の環境法 では「 有害物質は持ち込んではいけない 」ことになっている。
米軍 は仕方なく ユータン して日本に持ち帰ったが、 横浜港 では反対運動で入港できず、また沖縄にもどってしまった。
A氏: どうしようもないね。
私 : 最終的な処分 は当時の 防衛施設庁 に委託されたそうだが、 行方は不明 だという。
こういう問題があったからか、 沖縄県知事 は「 日米地位協定 」の 環境規制の空白 を埋めるべく、 安部首相に要請 したのだろうが、 米国務省のハーフ副報道官 はこのニュースに反応して即、「 日米地位協定 」の 改定 の意志は全くないことを表明したね。